プロローグ1
二話目です
俺は大学一年生の来栖海斗だ。
俺は高校一年生の時とある不思議な出来事に巻き込まれたのだった。
これからの話はその信じられないような体験の話である。
夏休みが開けて間もないある日のことだった。
俺が学校に向かっている途中に、突然、「助けて!」という少女の声がどこからともなく聞こえてきた。
いつもだったら、その少女を助ける余裕もあり、声の主を探したりもしただろうが、今日は夏休み気分が抜けきっていなかったのもあり、学校に遅れそうなのである。
自分のちょっと抜けているところをずっと直したいとは思っているけど、いまいち直し方もよくわからないのでほったらかしになっている。
例えば、今回のような長期休みの後に学校に遅れそうになったりするなどだ。
周りを見渡しても誰もいなかったので、空耳だろうと思って、そのまま学校に向かっていると、今度は、
「今から私の手助けをしてくれないかな?」という声が聞こえてきた。
「またか」と俺は呟き、周りを見渡しても、話している人の姿は視界には入らなかったので、
『まぁ、誰が助けを求めているのかわからないのに行動する必要もないか』と思い、心の中で声の主に少しの謝罪をしながらも、学校に向かうために歩き始めた瞬間、突然目の前が真っ白になった。
それはまるで突然、空から大量の光が落ちてきたように感じられた。
「貴方が聞く耳を持たないからこんな風に呼ぶしかないのよ!」
その声とともに……
短いですが、ちょっとずつ楽しんでいただけると嬉しいです!