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トライアングルフォース~都会と魔物とラブコメと~  作者: INONN
第3章 実践昇華~竜と女神と戦乙女と~
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第38話 親代わり

通り道にネギ置いてあった。何となくそれ拾ったら異世界転移とかあるかなとか思ったけど結局拾わなかった。今更ながら後悔しています。あー、強制異世界転移とか無いかなー(薄希望)

 美空が中々意識を取り戻さないので鋼也は近くにあった木目調の背もたれの大きい椅子に座らせ、がたいの良い男とスラッと伸びた体つきの女にこれまでの経緯を話していた。


 「そんで、連れて来ちまった、と」

 「良い話じゃない。しかも『コウヤ君を助けたい』だなんてロマンチックね!!」

 「まあ、そんなこんなで今日から晴れてハンターデビューするってことになっちまったから俺からもサポートよろしく」


 鋼也は目の前にいる二人の男女に面倒くさそうに説明する。


 「任せなさい、このギルドは来るもの拒まずだから。ね、リュウちゃん」


 女は誇らしげに胸を張り隣にいる男に話を振る。


 「おいおい、リュウちゃんって呼ぶ奴いい加減止めろって言ってるだろ」

 「もう、そんなこと言って、本当は嬉しい癖に」

 「そ、そんなこと…ねぇよ」


 顔を赤らめた二人の距離がどんどん縮まりその顔が合わさりそうになる瞬間、


 「二人が未だアツアツなところ悪いけど他人の見てないところでやってもらえるかな、そういうことは」


 二人を白々しく見ている鋼也が冷たい言葉を放った。いや、鋼也だけではない。その場に居合わせた全員───寝ている美空以外が見ていた。それに気付いた男はわざとらしい咳払いをして鋼也に向き直る。


 「にしても珍しいな。コウヤが仕事中に人を助けるとか」

 「それは俺にも分かんないんだよな。なんか頭に直接命令が来たみたいな…本当に何が起きたのか分からん」


 三人が原因を考えて悩んでいると美空が目を覚ました。


 「ん、ここは…」

 「気付いたのね。ようこそ『竜と女神』へ、ミソラちゃん」

 「あなたは…リオさん?」


 美空は記憶を朧気ながら思い出し視界に現れた女性を理解する。


 「知ってるみたいだけど私はここ、『竜と女神』の女将をやってるリオって言います。よろしくね。それとこの人が」


 リオが笑顔で指差す男の方に美空は目を向ける。


 「鋼也の親代わりも一応やってる『竜と女神』のギルドマスターのリュウジだ。よろしくな、お嬢ちゃん」


 リュウジは不器用に笑って見せる。それでもリュウジの強面な顔はフォロー出来ず美空は顔を強張らせる。


 「もう、リュウちゃんったら無理に笑っちゃダメって何度も言ってるでしょ。ミソラちゃん怖がってるじゃない」


 少し悪くなった場の雰囲気を良くするためにリオは笑ってリュウジを嗜めると「う…悪かった」と素直に謝る。


 「謝る相手が違うでしょ?」

 「あ、そうだった。悪かったな、コウヤ。彼女に怖い思いさせて───」

 「馬鹿か、おっちゃんは!!」


 鋼也は咄嗟にリュウジの首を腕で組み顔を近付ける。ついでにリュウジの首を半分絞める。


 「彼女だのなんだの言ったらまた美空さんがトリップしちまうだろうが!!つーか、今は俺じゃなくて美空さんに直接謝るとこだろうが」


 美空に聞こえないように小声で叱る。


 「おっと、そう言えばそうだな。悪かったな、お嬢ちゃん」


 リュウジはパッと振り返り後ろ頭を掻きながら美空に謝る。


 「ってわざとだよな!!今の」

 「はっはっはっ、場を少しでも和ませようと思ってな」


 その言葉に四人から自然と笑い声が生まれた。ひとしきり笑うと美空は引っ掛かっていたことを尋ねる。


 「さっきコウヤ君の親代わりって言ってましたけどコウヤ君のご両親はどうしたんですか?」


 親代わりがいる。すなわち親がいないということを指す。それに気付いた美空は思わず尋ねたがすぐに後悔した。三人が質問の意味を理解した瞬間、空気が重くなったからである。


 「あ、あの…やっぱり後で良いです」

 「そ、そうね。そんな事より今は仕事の話が先よね!?」


 美空が申し訳なさそうに言うと、リオは明るい声でしかしどこか無理をしているように話し始めた。


 「ほら、リュウちゃん。ミソラちゃんにちゃんとここの説明してあげて」

 「お、おう。とその前に恒例のアレ(・・)やらないとな」

 「あーそっか、アレやるんだったな、ここは」

 「久し振りね」

 「アレって何をするんですか?」


 美空は一人蚊帳の外で話に付いていけず直接聞く。


 「新人が入って来た時にその実力を確かめるために実践のテストをするんですよ」


 鋼也が丁寧に説明をすると美空は難しそうな顔をする。「どうかしましたか?」と尋ねると、


 「私、まだ本物の魔物と戦った事がないので少し不安で」

 「それなら大丈夫よ。試験官として私も一緒に行っていざって時は助けてあげるから、ね?」


 リオがそう言うので美空も承諾し早速二人で行くことになり美空が準備しているとリオが鋼也に話しかける。


 「それじゃあテストだし鋼也ちゃんはここで待ってて帰って来たミソラちゃんを迎えてあげてね」

 「分かってるよ、美空さんに何かあったらリオさんでも承知しないからね」

 「まあ、お熱いこと。安心しなさい、私の命を懸けてでもミソラちゃんを守ってあげるから」


 その言葉を聞くと鋼也はピクリと反応しリオを鋭く睨み付ける。


 「いや、命懸けるとか言わないで欲しい。もう、周りの人が死ぬのを見たくない」


 そう言うと鋼也はいつもの笑った表情に戻り「危なそうだったら早めに逃げてね」と言って美空の準備にアドバイスしに側に向かって行った。その後ろ姿を哀れむように見つめるリオの肩にリュウジはそっと手を乗せる。リオがその手の主の顔を見上げると笑っていた。先程の不器用な作り笑いではなく心からの笑顔で。

ミニコーナー モブキャラ紹介②

ひびき羅元ロゲン

二つ名 《双斧無双ダブルチートアックス

得意技 《薙払斧カットオフアックス》 (出鱈目に薙ぎ払い攻撃を連続で繰り出す技)

名前だけ見て誰!?って思った人も多いでしょうがレイトの初戦の相手ですね。筋肉質で筋肉を見せびらかしたくて筋肉を愛していて趣味は筋肉作りという究極の筋肉である。説明に5回も筋肉を使うぐらい筋肉である。しかし、筋肉キャラは多く被り易いため出番はほぼ無い殺られキャラということで。

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