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トライアングルフォース~都会と魔物とラブコメと~  作者: INONN
第2章 学園生活~幼なじみと好敵手と恋敵と~
18/83

第16話 『基礎知識』講義 『カード』

説明回です。

 広い校舎にチャイムが鳴り響き講義が始まった。綱也達の受ける講義の担当はナオキである。



 これより、『基礎知識』講義を始めます。今日は装備カードや魔法カード等のカードについて行います。

 カードはその道の職人が型にマナを送り込み作られているかカードの仕組みは電化製品のように考えると分かりやすい。電化製品(カード)電気(マナ)を送る事で働く。例えば、装備カードならばカードにマナを送る事によって『武器を作り出す』という機能が働いて武器が現れる。

 魔法カードの仕組みはまず、体に『見えない武器』を作り出し、それにマナを送り込み武器の力によって魔法を出すイメージである。よって魔法は武器を作り出すマナ、魔法を出すマナの両方が必要があるのでMPの低い人間は魔法が使えない。

 そして、それらのカードにマナを流す為の接続コードの役割を果たすのがカードスキャナーである。人間の体から直接マナを送る事も出来るが効率やマナの燃費がカードスキャナーを使う時より悪くなる。さらに特別なカードスキャナーだとステータス上昇効果等があるのでカードスキャナーが広く使われている。

 カードスキャナーとセットで使う事が多いカードケースは使用者の意志を読み取り必要なカードをすぐに取り出す事かできる道具で───



 こんにちは 天法院美空です。

 やっぱりこういう難しい事ってだいたいの人が子供の頃に親から教えてもらい、ちょっとずつ覚えていく物だと思います。ですが少しでも理解して1日でも速くコウヤ君の役に立ちたいっていう強い思いが今の私にはあるので私、頑張ります!!…そして今度はコウヤ君をピンチから助けて、私に惚れて欲しいとか思ってたりします。やっぱり、コウヤ君に告白して欲しいですから。何としてもコウヤ君を私に惚れさせて見せます。

 まあとりあえずその話は置いといて、私はナオキ先生の講義が終わったので次の『魔法』の講義に行くつもりだったんですが…


 「すみません。魔法は僕使えなくて。レイコと一緒に行って来てくれますか?」


 こんな言葉がコウヤ君から出てくるとは、今まで散々魔法使ってたのに…嘘?どうしていきなりそんな嘘つくの?私の事が嫌いなの?折角仲良くなれたと思ったのに…

 なんて考えながらコウヤ君のお願いなので渋々レイコについて行くことにしました。

 コウヤ君はと言うと闘技場にソウタ君とバトるそうです。本当はそっちでコウヤ君の格好良い姿を見たかったのですが、1日でも速く強くならないといけないので我慢します。ひとまずレイコとも仲良くなれましたしレイコの気持ち(・・・)も分かるかもしれませんからね。


 「…全く、あんな奴のどこがええのか分からんわ~」

 「ふぇ!?」


 廊下を歩いていると不意にレイコが呟きました。


 「ミソラ、あんたあのコウヤ(アホ)に惚れとるんやろ?」


 今度は私の顔を見てニヤニヤしながら聞いて来ました。

 

 「えっ!?いっ、いやそんな事は…別にコウヤ君の事が嫌いって訳でも無くて…えーと」

 「分かりやすすぎやろ。今だって『コウヤ君が私を遠ざけた』思ってんのちゃうん?」


 よっ、読まれてた!?

「…ウチの洞察力舐めたらあかんよ。ていうか顔に出てたし」

 えっ、本当!!心の中だけだと思ってたのに…これからは気を付けないと。

 私達はそんな会話をしていると教室に着きました。そして席に座ると、


 「で、どうして好きになったん?何で告らんの?アタックはしてみたん?ウチも女子やし、恋バナには結構興味あるんやで」

 「あの~私もレイコに聞きたいんだけど…レイコはコウヤ君が好きだったりって事は…」


 ニヤニヤして話しかけてくるレイコについド直球で聞いてしまいました。すると大笑いして、


 「ないない、幼なじみだけどそれはない。死んでも嫌や。でも本当にコウヤの事、好きやったんやな~。恋バナ言っとけば外れんと思って適当に言ったんだけどまさか本当(マジ)とはな~」

 「え!?冗談だったの!?というか何で私がコウヤ君を…その…好き…だって分かったの?」

 「そんなのウチにコウヤの事聞いた時点で確定やん。コウヤに1番近い女子見つけたから恋敵かと思ったんやろ?幼なじみやし」


 …完全に私の頭の中筒抜けですね。でも良かった。これでレイコともちゃんと仲良く出来るし、レイコからコウヤ君の好みとかも聞くことが出来るかも。これは大きいですね。


 「で、ホンマはどうなってんの?コウヤとは」

 「えっ、えーと…出来ればコウヤ君に告白して欲しいなぁーなんて」///

 「初々しいこって。でも分かってると思うけど待ってるだけやなくてミソラからも積極的に行かなあかんよ」

 「それは私も分かってる。だから、その…一緒に寝たり、膝枕してあげたり、腕に抱きついたり…ってどうしたの、レイコ?」


 恥ずかしいのを我慢して正直に言ったんですけど…


 「こっこっコウヤと一緒に寝たんっ?ミソラって奥手だと思ってたけどそこまで…」///


 あれ?もしかしてちょっと誤解してる?


 「いやっ一緒に寝たって言ってもそういう意味じゃなくて」


 私が必至に弁解していると、


 パパパパッパパー


 後ろのドアの向こうから盛大なファンファーレが聞こえて来ました。それと同時に今まで真っ赤だったレイコが顔をしかめた。

 

 「…まーた面倒臭い奴がきよったな。ミソラも気ぃ付けた方がええで」

 

 これから何が起きるんでしょう?気を付けろって何に?どうなるの~?


 まあ続きは次回ですけどね。お楽しみに~

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