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ぼっちだけど寂しくない!  作者: 木原ゆう
002 それでも孤島篇
50/57

47 だんだんとメモが溜ってきたね!

 嗚呼、駄目よ……オフトゥン神様……。

 わたしは誰のものでもない……。

 いくら貴方様がわたしを誘惑したとしても、その愛に靡くことはあっても恋に落ちることはないの。


 駄目、それ以上は駄目。

 踏み越えてはならない境界線を越えては駄目。

 貴方様とわたしでは身分が違うのですもの。


 でも、すごく嬉しい。

 わたしはきっと、いいえ、絶対に、貴方様のことを愛し続けます。

 たとえ叶わぬ恋だとしても、つらい恋だとしても、それでもわたしは愛し続けます。


 あ……。

 もうお別れの時間ですね。

 また今夜、いつもの場所で落ち合いましょう。


 ……………………。


 ふわあぁぁ……。

 良く寝たぁ…………。


 ……なんか、変な夢を見た気がするけど、気のせいかな。

 ええと時刻は……午前11時かぁ。

 昨日夜更ししちゃったから、けっこう寝ちゃったね。

 まあお昼過ぎに起きなかっただけ良しとしましょうか。


 さーて、今日は何をしようかなー。

 まずはお風呂に入るとして……。


 あ、そうだ。

 確かバスタオルも作れるようになったよね。

 お風呂に行く前に作っておこうか。


《ジョブを解除しますか(※現在は『採集士コレクター』です) はい/いいえ》

《ジョブを解除しました》

《ジョブチェンジをしますか はい/いいえ》

《ジョブを選択してください》

《ミルクは洋裁士ドレスメイカーにジョブチェンジした!》


 で、スキルを発動して作成リストを確認して……。


《ミルクは『裁縫LV1』を発動した!》

《素材の持ち物リストから作れる服飾を自動選択しますか? はい/いいえ》



【作成可能アイテム】

〇『破れた布』+『フワフワしたなにか』+『兎将軍系の素材②』 → 『ウサギ柄のバスタオル』

〇『破れた布』+『兎将軍系の素材③』 → 『ウサギ柄のハンカチ』

〇『血の付いたハンカチ』+『破れたマスク』+『ボロボロの海賊旗』+『ロックなロックンローラーの素材①』+『ロックなロックンローラーの素材③』 → 『海賊風ファッション一式セット』

〇『錆びたピン止め』+『丈夫な革』+『欠けた髑髏』+『ロックなロックンローラーの素材②』 → 『髑髏のベルト』



 で、確かこの『ウサギ将軍系の素材②』が余ってたから……。

 えい。


 シャキーン!

 カンカンカン!

 ジョキジョキジョキ!

 チャリリーン! 


《ウサギ柄のバスタオルが完成しました》


 よーし!

 じゃあこれでお風呂に……!


 ……。

 うーん。

 いちおう、この『海賊風ファッション一式セット』とか『髑髏のベルト』とかも作っておくかぁ。

 今着てるウサギのセーターとかミニスカートもけっこう気に入ってるんだけど、やっぱ服が一つしかないと汚れてきちゃうし……。


 ……よし!

 ついでだから作っちゃおう!


《ミルクは『裁縫LV1』を発動した!》

《素材の持ち物リストから作れる服飾を自動選択しますか? はい/いいえ》


 シャキーン!

 カンカンカン!

 ジョキジョキジョキ!

 チャリリーン! 


《海賊風ファッション一式セットが完成しました》


 はいはい、次、次ー。


《ミルクは『裁縫LV1』を発動した!》

《素材の持ち物リストから作れる服飾を自動選択しますか? はい/いいえ》


 シャキーン!

 カンカンカン!

 ジョキジョキジョキ!

 チャリリーン! 


《髑髏のベルトが完成しました》


 はーい。

 あっという間に完成しましたー。


《ミルクは『裁縫』がLV2に上昇した》


 お?

 裁縫スキルがレベルアップしたぞ……?

 ということは、戦闘中に使用しなくても、裁縫スキルを使って服とか雑貨ものを作ればレベルが上がる仕様なのか……。


 確か地図士の『地図』スキルは、戦闘中に使わないとレベルが上がらなかったけど……。

 採集士の『採集』スキルだって、普段から物を拾うときに何度も使ってるけどレベルなんて上がらないし……。


 うーん。

 分からん。

 分からんけど、昨夜の検証と合わせてあとでまとめてメモしておこう。


 とりあえずこの目やにの付きまくった顔をどうにかしたい。

 というわけで、湖にレッツ☆ゴー!



☆★☆



 ふいー……。

 ああ、今日もいい天気……。

 こうやって湖に浮かんでると嫌なこととか全部忘れられるよね……。


 よーし。

 だいぶ目が覚めてきた。

 さっき作ったウサちゃん柄のバスタオルで身体を拭いて、洞窟に戻って解析先生に質問しましょうか。



~10分後~



 じゃあ、解析先生。

 ご登場お願いしますー。


《ジョブを解除しますか(※現在は『洋裁士ドレスメイカー』です) はい/いいえ》

《ジョブを解除しました》

《ジョブチェンジをしますか はい/いいえ》

《ジョブを選択してください》

《ミルクは解析士アナライザーにジョブチェンジした!》


 今日は先生に『投石』のスキルについて教えて欲しいです!

 お願いします、先生!


《ミルクは『投石』を解析した!》



【投石】

種別/消費SP 攻撃スキル/SP0

使用可能ジョブ/使用可能LV 投擲士/LV1 鉄工士/LV1 罠嵌士/LV1 狩猟士/LV2 忍術士/LV2 捕獲士/LV2 ノーマル/LV2 解析士/LV10

LV効果 LV10で攻撃ダメージ150% LV20で攻撃ダメージ250% LV30で攻撃ダメージ350% LV40で攻撃ダメージ500% LV50でアイテム消滅なし

効果時間 即時発動

EX

投擲士の専用スキル。

しかし石を投げるだけのことなので、様々なジョブでも使用可能。

[特殊効果]アイテムの名称により確率で状態異常付加



 おー。

 なんかまた色々説明が……。


 ふむふむ……。

 レベルを上げていくと攻撃力がグングン上がるのか。

 で、最終的に石を投げても、その石が消滅しないで永久に使える……のかな。

 普通は物を投げると消滅しちゃうもんね。

 けっこう便利っちゃあ便利なのかな。


 で、問題は最後の一文。

 やっぱアイテムの名称によって状態異常が引き起こされてたんだね。


 『恋し小石』を投げて当てたら『恋落ち状態』に。

 『乞いし小石』を投げ当てたら『乞食状態』に。


 これも確率で状態異常になるみたいだから絶対じゃないんだろうけど、もしもの時に効果を予測して投げて、発動してくれたらラッキーくらいに考えたらいいのかな。


 ふーん。

 相変わらず奥が深いね。

 奥が深いというか、面倒くさい設定だね。


 ええと、じゃあ昨夜のと合わせてメモをしておくことは……。

 次って何番からだったっけ……。

 14番くらいだっけ。

 ええと、うーんと、ミルクちゃんの記憶を呼び覚まして……。



 ⑭モンスターの亡骸を『解剖』スキルで解剖すると素材と肉が手に入る。手に入った肉は採集士の持ち物リストで食材カテゴリーに入る(※つまり亡骸状態で食べてしまうと、素材もそのまま食べてしまうことになる)

 ⑮夜間はモンスターの出現数が2倍~4倍ほどに増え、『複数同時戦闘』や『狂暴化』などもあり、かなり危険なので注意

 ⑯スキルによっては戦闘中に使用しなくともレベルが上がるものも存在する(例:裁縫スキルは物を作り続ければレベルが上がる、地図や採集スキルは戦闘中に使用しないとレベルが上がらない)

 ⑰投石スキルにより石系をモンスターに投げ当てると、確率で状態異常が発動する(拾った石のネーミングにより効果が変化)



 うん。

 こんなもんかな。

 いやー、結構メモも溜ってきたね。

 独自に説明書を作っていくのって、案外楽しいかも。


 さ、そろそろお昼だし今日は何を食べようかなー。




002 それでも孤島篇 fin

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