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ぼっちだけど寂しくない!  作者: 木原ゆう
001 やっぱり孤島篇
28/57

26 やっぱり我が家は落ち着くね!

 いやー、大漁、大漁。

 めっちゃ野菜とか茸とか採集できちゃった。

 森の中のマッピングもほぼ終わったし、日も暮れそうだから今日はもうおうちに帰ろうかな。


 明日はちゃんと午前中に起きて、今度は西のほうに向かってみよう。

 たぶんまた湖にぶつかるんだろうけど、まあここが孤島だということで諦めはついてるから……。


 ていうか、持ち物リストがいっぱいなんだけど、これって上限とか大丈夫なのかな。

 なんかまだまだ全然余裕っぽい感じがするんだけど、いかんせん物が多すぎてスクロールするのが大変になってきたし……。

 いらなかったら捨てればいいんだけど、整理の仕方も分からないし、分かったとしてもやるの面倒くさいし……。


《持ち物の整理をしますか? はい/いいえ》


 ……うん。

 いきなりメッセージでてきた。

 これって、わたしが採集士の状態で『持ち物の整理をしたい』を考えたからだろうね、きっと。

 全然簡単にできるやん……。

 ていうか、今まで整理したいとも思わなかったってことじゃん……。


 まあ、とりあえず『はい』で。



【持ち物リスト】

〇モンスターの亡骸

〇アイテムの破片

〇武器

〇食材

〇素材


 お、なんかコンパクトになった。

 ……あー、そういうことか。

 今までに手に入れたアイテムが種類ごとに分けられたんだね。

 じゃあ、例えばこの『武器』を選択すると……。



【武器】

反り返った棒

棒ではないもの

棒っぽいなにか

棒だけどこれって本当に棒?

とても重い岩

鋭い石

剣といっても過言でない石



 はいはい、なるほどー。

 あー、でもこれ便利だなぁ。

 アイテムを採集しただけだと、何に使えるのか分からないものとかいっぱいあるし。

 この『とても重い岩』っていうのも武器になるのか。

 ……ていうか、当たるのかね。敵に……。


 まあいいや。

 でも『モンスターの亡骸系』と『アイテムの破片系』って勝手にどんどん溜っていくけど何に使うんだろう。

 前に魚を捕まえたときはそのまま戦闘シーンになって、倒したら『モンスターの亡骸』扱いになってたけど普通に焼いて食べれたし……。


 ……うーん。

 分からないからこれも保留でいいや。


 とにかく今日はもうおしまーい。

 このまま洞窟に帰って、お野菜と茸を焼いて食べましょうー。



☆★☆



 キノコ♪ おっきなキノコ♪

 これをお水で綺麗に洗って♪


《ミルクは『湧水LV2』を発動した!》


 そんでもって棒をぶっ刺して♪


《尖った棒を装備しました》

《剣っぽい石を置きました》


 集めた落ち葉に火を点けて♪

 じっくりまったり焼きましょう♪


《ミルクは『着火LV2』を発動した!》


 よーし。

 焼けるまで何してようかなー。

 SNSを覗くのも疲れちゃうし、今日は検証しっぱなしだったからそれはもういいやって感じだし。

 まあ、今日の反省会でもやりますかね。


 一番のショックはあれだったね。

 『ブーメラン消失事件』。

 ないわー。絶対ないわー。

 もし今度強そうなブーメランを手に入れたら、まずは捕獲士になって『キャッチ』を習得しておかないと駄目なんだろうね。

 でもさ、初見でそんなの分かるわけないじゃん。

 だからわたしは悪くないと思う。

 うん。


 次にマッピング。

 洞窟から東にまっすぐ進んで、湖に到着。

 それから浜辺に沿って北に進んで、左手に森が見えてきて。

 森で地図士と採集士を行ったり来たりしながら、あの辺のマップはだいたい完成したよね。

 

 明日ここから西に向かえば、この孤島のおおよその広さが分かるから、そうしたら真っ黒の部分を全部消して孤島の地図を完成させる、と。


 最後に、今日最大の収穫。

 しかも2個。

 剣士系固有スキルの『スラッシュ』と、状態異常特化ジョブの『痺針士』。

 スラッシュは消費SPが10もあるけど、とにかく強いし格好いい。

 ボス系モンスターとかに遭遇したらあれで対処すればだいたいイケるんじゃないかな。

 まあ今のところ一回しか使えない必殺技なんだけど。


 痺針士は、今後どんどん成長させていく予定だね。

 相手を麻痺させて3ターンも動けなくできるから、他のジョブのスキルレベル上げとかにも便利だし、HPの残りが少なくてダメージを受けたくないときなんかも重宝するし。


 あ、そっか。

 これなら『解析士』のスキルレベルも上げられるかもしれないね。

 SPが1じゃ寝て全快させないと一回しか使えないから、調べたいものがいっぱいあっても全然調べられなくて困ってたんだよね。


 明日は西に向かいながら解析レベルも上げようかな。

 まあ、せっかくレベルを上げても解析士にしか解析できないとかいうパターンもあるんだろうけど。

 そこはやってみないと分からないから仕方ないよね。


 バチバチバチ。

 おお、いい感じに焼けてきた。

 なんかエリンギっぽいかんじのキノコだけど、食べても大丈夫だよね?

 いちおうネーミングが『食べられそうなキノコ』ってなってたし。


 よし。喰おう。

 いっただっきまーす。

 ハフハフ。

 あちっ!

 フー! フー!

 ハフ、ハフハフ。

 モグモグ。

 ……。

 …………。

 旨い!!

 うわ、超おいしいんだけど!!


 モグモグ。

 ハフハフ。

 これ、あれだ。エリンギだ。

 ちゃんと手で裂けるし、歯ごたえもそっくりだし。


 うわー、醤油とか垂らしてぇ……。

 でも自然の味がついてるから、このままでもイケるね!

 フー! フー!

 いやー、幸せ。

 わたし結構サバイバル生活とかいけるタイプだったんだなぁ。


 これ食べたら次はたまねぎを焼こう。

 この『甘辛いたまねぎ』っていうのが気になってたんだよね。

 どんな味がするんだろう……。


 そんなこんなで今夜も幸せな気分で夕食をいただいたミルクでした。



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