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ぼっちだけど寂しくない!  作者: 木原ゆう
000 孤島篇
19/57

18 めっちゃ強い武器を手に入れたよ!

 ふあぁぁ……。

 眠い……。

 もう朝……?


 う……。なんか腰が痛い……。

 なんかこの落ち葉ベッドも寝心地はいいんだけど、身体には良くなさそうだな……。

 やっぱちゃんとしたお布団かベッドで寝たいよね。

 

 さあ、VRMMO生活3日目。

 相変わらずログアウトは出来ないみたいです。

 流石にもう、現実世界のほうでは騒ぎになってるんだろうね。

 うちの両親だって丸2日も部屋からわたしが出てこなかったら気付くだろうし。


 まあ、出られるようになったら運営さんから通知くらい来るでしょう。

 だからわたしは慌てない。

 逆にこの出られない状況を楽しんじゃおうと思います。


 え? どうしてかって?

 そんなの決まってるでしょう。

 ここから出られるようになったら、就職活動をしなきゃいけないからだよ!

 もうちょっと、もうちょっとだけ楽しませて!

 わたしに夢を見させて!


 ……というわけで。

 またささっと泉で水浴びをしたら、洞窟近辺の探索に向かおうと思いまーす。

 それとちょっと服も洗っちゃおう。

 流石に3日も同じ服とか女の子にはキツイものがあるよね……。


 じゃあ、風呂タイム!



☆★☆



 あー、さっぱりしたー。

 今日はいい天気だから、洗った服もすぐに乾いちゃった。

 ただの水洗いだけど、洗わないよりはマシだよね。


 ついでに釣りもしてきたし、お昼ご飯の準備は万全です。

 え? 服を洗ってどうやて釣りをしたかって?

 そんなのまっぱに決まってるじゃないですか。

 いいじゃん。誰もいないんだし、まっぱで釣りしたって。


 ……。

 だんだん逞しくなってきたな、わたし……。


 で、お昼ご飯の前に昨夜の検証の続きをしちゃおう。

 近辺を探索するのに必要なジョブがないかの検証だったよね。

 だって迷子になっちゃったら困るし。

 確かそんな感じのジョブがあったはずなんだけど……。


《ジョブチェンジをしますか はい/いいえ》

《ジョブを選択してください》


 ……。

 …………。

 あった、これこれ。

 昨日結構レベルが上がったから、ジョブチェンジできると嬉しいんだけど……。


《ミルクは地図士マップメイカーにジョブチェンジした!》


 おお、キタ!

 いいね! レベルが上がったから色々とジョブチェンジできるようになってきたよ……!


 ……あれ?

 なんか上のほうに画面が浮かんでる……?

 ほとんど真っ黒だけど、これってまさか……。


~5分後~


 やっぱりそうでした。

 いま洞窟内をぐるっと回ってみたんだけど、真っ黒の部分に洞窟内の地図が表記されたましたー。

 こうやって歩き回って、記載されていない真っ黒の部分を消すと地図ができるみたい。

 よくあるゲームのマッピングシステムみたいな感じなのかな。


《ミルクは無人の洞窟の地図を手に入れた》


 おー、ちゃんと手元に地図が出てきたー。

 ここって『無人の洞窟』って名前なんだね。

 まあ、そのまんまだけど……。


 この真っ黒の部分を全部埋めれば、その場所の地図がアイテムとして手に入るんだね。

 ……ん?

 なんかこの洞窟の地図の端っこのほうに宝箱のマークがあるけど……。

 なんだろう、これ。


 ……。

 ええと、ここだね。

 別に何もないけど……。


《ミルクは隠しアイテムを発見した》


 うお!

 え? 隠しアイテム? マジで?


《木のブーメランを手に入れた》


 おおおおおお!

 そうか!

 地図を完成させたら、隠しアイテムの場所が判明するのか!

 これめっちゃ嬉しい!

 さっそく装備してみよう!


《木のブーメランを装備しました》


 うわ、格好いい……!

 ブーメランとか、なんか知らないけど憧れだよね!

 あー、でも地図士マップメイカーじゃさすがに使えないよね。

 ブーメランが使えそうなジョブにチェンジしてみないと……。


《ジョブを解除しますか(※現在は『地図士マップメイカー』です) はい/いいえ》

《ジョブを解除しました》

《ジョブチェンジをしますか はい/いいえ》

《ジョブを選択してください》


 やべ、ワクワクしてきた……!

 ようやく武器っぽいものを手に入れたという達成感……!

 ええと……ええと……。

 ……これだ!

 えい!


《ミルクは狩猟士ハンターにジョブチェンジした!》


 よおおおっし!

 やっぱノーマルレベルが6にもなれば、かなりジョブチェンジの幅が広がってる!

 さっそくステータスを確認してみよう!


《状態を確認しますか? はい/いいえ》



NAME ミルク JOB 狩猟士ハンター

LV 1 HP 26/26 SP 15/15 『弓LV1』『ブーメランLV1』『突きLV6』



 ひゅう!

 『弓』も『ブーメラン』も使える!

 それに『突き』があるから、初期からでもかなり強いかも!

 これで『叩き』が使えたらもっと良かったんだけど、ミルクわがまま言わない!


 あ、そうだ。

 ちなみにこの『木のブーメラン』の強さも調べてみよう。

 こういうときの『解析』だもんね。


《ジョブを解除しますか(※現在は『狩猟士ハンター』です) はい/いいえ》

《ジョブを解除しました》

《ジョブチェンジをしますか はい/いいえ》

《ジョブを選択してください》

《ミルクは解析士アナライザーにジョブチェンジした!》


 どうかな……?

 強い武器かな……?

 ワクワク……!


《ミルクは『木のブーメラン』を解析した!》



【木のブーメラン】

攻撃力 25

耐久力 100/100

付加効果 なし

属性効果 なし

鍛冶効果 なし

幻獣効果 なし

合成回数 0回

EX

木でできたブーメラン。

敵を遠距離からまとめて攻撃できる。

集団戦で真価を発揮する。



 うおおおおおおおおおおお!!

 強い! これ強い!!

 前に使ってた『棒っぽいなにか』は攻撃力2だったから、10倍以上強い!


 しかも『遠距離攻撃』?

 『まとめて攻撃』?

 これ、最強なんじゃね……?

 やべ、鳥肌立ってきた……!


 早く……早く検証したい!!


 わたしは震える手でブーメランを持ったまま、洞窟を飛び出していったのでした。



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