対価
1
「早くしなさい。遅刻するわよ」
「はっはい……」
ストーカーの件がひと段落した後、高梨さんは突然、俺を昨日と同様マンションの一室へと呼び出した。断ってもよかったと思うが、まだ、高梨さんの言う対価を払っておらず、特別断る理由も思い浮かばなかった。
俺は、前日と同様ソファーに腰をかけ、彼女も向かい側に座る。高梨さんと視線が交差した。やっぱり、高梨さんの表情から感情を読み解くことは難しく、時間だけが刻々と過ぎていく。なかなか口を開こうとしない高梨さんに、『まさか…』と期待が膨らんでいった。些か時を開け高梨さんは、しおらしく口を開いた。
「貴方には、ここで働いて貰いたいの。そうね、食事支度と仕事の雑用をお願いするわ」
「はぁ‼」
俺の期待はあっけなくしぼんでいった。がそれ以上に高梨さんは何を唐突に言い出すのだろうか。こういった場合『ずっと前から好きでした』とか、『青木君の事が好きになっちゃいました』と告白されるか、対価をどうするか話し合うのがセオリーだろう。それとも、ストーカー騒ぎを解決したのだから自分の仕事を手伝えというのだろうか。それにしても、たかが一方相談で一方が仕事の手伝いでは釣り合いがなっていない気がする。
「貴方には、他にも相談したい事があるのではないかしら。それも、自分ではどうしていいかわからない。そんな問題が……」
「えっ……」
俺には、誰にも話したことがない秘密が存在した。自分でもどうしようもない問題。それを、たった二日共にした時間の中で、高梨さんに言い当てられてしまうとは。遅刻回数を覚えていたり、不思議な美少女ではあるが、どうしてわかるのだろう。絶対知られたくなくて誰にも言えない秘密。
高梨さんがどういう経緯で俺の秘密を知ったのかは知らないが、俺の回り空気だけが重たく、冷えていく気がした。背筋を冷たい風が吹き抜けていく。俺は恐る恐る口を開いた。
「高梨さん」
「何?」
「どうして、俺の秘密のこと……」
「それは、貴方の顔に特別な力がありますって書いてあるから」
高梨さんはペロリと舌を出し、可愛らしく笑ってみせた。すると、空気が再び変化していく。高梨さんの笑顔に、俺の体は年頃の反応をしめしていた。不覚にも、心臓は激しく鼓動を刻んでいる。これ以上の詮索は空気が変わると判断して口を噤んだ。
「さぁ、こっちにきてちょうだい」
俺は高梨さんの後に続いて歩いていった。
ーー
仕事場の台所は、この世のものとは思えないカオス的な場所だった。数匹の大きなハエに、いつのだかわからない食器の数々。勇気を振り絞って鍋の中を覗いてみると、緑色と紫色をした液体が入っている。
入っているお玉ですくってみると、ドロドロと粘りがあり、鼻をつく嫌な臭いがする。
「それは、薬。だから片付けないで」
「はぁ……」
高梨さんの声が後ろから聞こえた。仕事部屋は片付いていて綺麗好きかと思いきや、台所は驚愕の空間となっていた。片付けるだけでも何時間、いや何日かかるかわからない。黒く変色した食器の数々に所狭しと置かれた鍋やビン。冷蔵庫を開けてみると、閑散としたものだ。
「とりあえず夕飯は作って帰るから」
「わかったわ……」
俺は、テーブルの上と、今使うガス焜炉、そして邪魔なものをどかし、細い小道をつくると他人の家で夕飯の支度を始めた。
”男でも将来どうなるかわからない”と母の考えから、幼い頃より料理を叩き込まれてきた。今では、そこらへんの女子生徒よりも数段上の実力を兼ね備えていると自負している。ところが、寮では寮母さんがご飯を用意してくれる。充分美味しかったが、料理を作りたいという気持ちは常にもっていた。一人暮らしの高梨さんについつい沢山の料理を作ろうと張り切ってしまった。冷蔵庫の中にある食材を吟味し、ハンバーグとサラダ、そして、味噌汁とゴクゴク平凡な料理に止めておく。しかし、ハンバーグは六枚サラダは二人前。味噌汁も二人前ご飯は三合も炊いてしまった。
「いただきます。う〜ん。何ともいえない焼き加減で凄く美味しい。でも、一人で食べるには少し多すぎない?」
「ゴメン……」
確かに女子高生が食べる量を考えたら多すぎる。彼女の言葉にぐうの音も出せず反省していると、ハンバーグの香りがお腹に食欲をそそり、『ぐぅ〜』と腹の音が鳴った。
「一緒に食べない?」
「ありがとう」
「貴方が用意してくれたものだから」
俺の料理を幸せそうに食べる彼女をみて、俺自身が幸せに包まれていることを実感した。
ーー
翌朝、俺は高梨さんの為に五時に目覚ましをセットしていた。俺の家から高梨さんの仕事部屋までは、自転車で三十分くらいの距離があり、遅くても六時までにつくことができれば、余裕を持って学校え向かうことができる。幸いな事に高梨さんの仕事部屋から、学校までは自転車で十分程の距離の場所にあった。
「高梨さんおはよう」
一応、女の子が住む部屋である。声をかけてから奥の方へと進んでいく。すると、昨夜ほんの少しだけ片付けた台所が姿をあらわした。彼女を起こさないよう慎重に作業を進めていく。少しして、制服姿のいつもの彼女がいた。
「ゴメン。起こしちゃった?」
「大丈夫よ。朝からありがとう」
俺は、彼女の声を背中で聞いて作業に取りこんだ。冷蔵庫の中を覗き込みおかずを吟味する。ところが、朝食を作ってしまうと、お弁当の材料に使うものがなくなってしまう計算になった。昨夜、作り過ぎてしまったのが原因なのは明白で、どうしたものだろう。
「ゴメン。材料が……」
「あら、どうしましょう……」
働く事を対価いに俺はここにいる。しかし、このままではどうしたものか。早朝なんてどこのスーパーもあいていないだろう。半分動揺を隠せない俺に対し、高梨さんは呑気なものだ。このままだと、お弁当が出来ないというのに、少しは慌てた方がいい。
俺は、次第と心臓がドキドキと高鳴り始めていた。しかし、この間にも残酷なことに刻々と時間は過ぎていく。
(あれ……?)
体に上手く力が入らなくなってきた。すると、シンクにスーパーの袋に入った食材が置かれている。どうやら、俺の家にあったものらしい。その証拠に一昨日かったスーパーの袋の中には見覚えのあるレシートが入っていた。そうしている間にも、視界がビニール袋に閉ざされたみたいに不透明なものへと変わっていく。
「力……。発動させてしまったのね」
高梨さんの言葉を最後まで聞かぬまま、俺の意識は完全に暗闇に落ちていった。
2
というわけで俺と高梨さんは揃って遅刻を決め込んだ。俺は慣れたものだから、クラスメイトもなんら驚きはしない。しかし、高梨さんは今まで遅刻したことが一度たりとなく、注目を集めていた。
クラス中の視線を集めているにも関わらず彼女はりんとしていて、見惚れそうになってしまう。そんな俺を担任の先生がギロリと睨みつけていた。
「青木。お前、随分高梨にみとれてるみたいだが、俺をなめてんのか!! 今月の遅刻回数言ってみろ!!」
「えっと……。三回目? くらいでしょうか?」
「三回目? ふざけてんのか?」
俺は、先生のこめかみに、うっすらと血管が滲み出ているのを確認した。ヤバイ完全に先生の機嫌を損ねてしまった俺は、藁にもすがる思いで彼女の方に視線を送った。しかし、彼女は俺の視線にも気づかず、何事もなかったかのように席へと座り、授業の支度をしている。
「青木!! 放課後職員室へくるように!!」
「そんなぁ〜」
俺の悲痛な叫びが教室中に響き渡った。教室の連中のクスクスとした笑い声。『先生よく毎回怒るよね? ハゲるよ』『そしたら、青木
プレゼントすればいいじゃん』『青木君って殆ど毎日遅刻してきてるんじゃない? 目覚ましかけてないのかな?』『あたしが知るわけないじゃん!!』なんて心ない言葉をコソコソ話す連中もいる。いや、目覚ましかけてるから。おそらくこのクラスで一番の早起き。でも、仕方ないじゃん。自分の力のせいで気を眠ってしまうんだから。
しかしまぁ、俺をネタに出来るもんだ。先生と俺の話ばかり。高梨さんのことを話す人は誰もいない。きっと、高梨さんが普段から一人でいるからだ。それでも俺は人気者じゃない。クラスで気の合う連中と連んでいるだけ。本当に友達と呼べる人はいるんだろうか。
考えれば、考えるだけ嫌な方向に思考は進んでいく。俺は足取り重く、席へと向かった。朝からいいことなんか一つもありゃしない。
彼女は今回も、俺の事なんかお構いなしなんだろうと、すれ違う際に視線を落とす。すると、白い肌を青くし、怯えきっていた。
「あの女に今回の事が耳に入らないといいけど……」
(えっ……?)
完全に怯えきった声。他の誰も気づくことがない声。それでも、俺だけは気づくことができた。しかし、この時の俺は、どいう意味なのか。本当の意味で掴むことができなかった。
3
放課後。誰もいない教室で二人きりになった。早く帰りたがる彼女を無理やり引き留めたからだ。一度きっぱりと文句を言ってやりたい。なにがなんでもぎゃふんといわせたい。何て言ったって今の俺には、唯一とも言われるかもしれない弱味を握っているのだ。
それに、高梨さんの怯えた顔が、頭から離れないというのもまた事実。俺は善人なんかじゃない。だから、文句だってぎゃふんだって言わせたい。
好きも嫌いも関係なかった。
「高梨さん。今朝の……」
彼女は『今朝』という言葉に敏感になっていた。恐怖と絶望の入り交じった瞳。弱点はここだ。間違いない。俺は完全に意地悪になっていた。
「今朝? 何のことかしら? あぁ、あの時大介を庇わなかったこと? もし、私が、あの場で口を開いたとして、何の解決にもならなかった。逆に、火に油を注ぐだけ。それとも、大介は……」
高梨さんは普通を装い話していた。本当は、思い出してさしまったことに対し、体がぴくついているのだろう。その証拠に言葉には張りがない。
「知ってるんだ。今日、席に座る時。何かに怯えて怖じけずいた姿を……」
目を見開いた。大きく見開かれた瞳でギョロリと睨まれると、唾を飲み込むしかない。
俺は彼女に追い詰められまいとふんぞり返ってみた。
「……そう。なら、貴方からの依頼は取り消します。仕事場にも来なくていい。対価もいらない。縁はいずれ……」
そう、対価。対価とは、他人に財力・労力などを提供して受け取る財産上の利益のことらしい。現代ではお金で解決するのが当たり前になったが、俺が力を失うためには、お金では解決できないのだ。だからといって、高梨さんのもとで働いたとして、なくなることは絶対にない。
なくならないのだ。
「話がもうないのなら……。帰る」
高梨さんは平然とした面持ちで、くるりと翻すとそのまま退室した。
残された俺。一瞬みせたギョロリとした瞳はおぞましく、それからの彼女は、妙に人を避ける言葉。
俺は、踏み込んでいけない部分に踏み込んでしまったのだと、この時始めて実感した。
4
ピピピピピピ
目覚まし時計が、朝の五時三十分を告げた。もう一度寝よう。布団を被り、贅沢にも二度寝を試みた。
しかし、やったことがないことを、突然やれと言われ成功する人間はそういない。俺は取り分け不器用な方だ。
やはり、二度寝などできるはずもなく、やることもないのにむくりと起きた。
(……くそぅ。太陽のバカ野郎)
日中のように明るい太陽を貶してみる。
昨日、高梨さんが出ていってからというもの、俺の調子はガクリとしたに落ちた。排水溝の溝に落ち、犬のフンを踏み、おまけに近所の小学生がしていた草野球のボールが俺の頭に直撃ときた。
運が悪いと言われたらそれまでだが、高梨さんが気になって仕方がない。
(……行ってみるか)
高梨さんに謝りたい。ただただ感情に任せ、体を動かした。
ーー
俺は、高梨さんのマンションの前までやってきた。ここは、彼女曰く仕事部屋。普段は住んでいない。みたいな言葉を発していたが、彼女はきっとここにいる。
これは、俺の直感。一番あてにならないもの。しかしいざという時、人間はどういうわけか最後の砦とする。
マンションの扉をくぐり、数段の階段を上ると高梨さん曰く仕事部屋が姿を現す。
「おじゃまします……」
俺は小さな声で呟いた。彼女が近くにたら、不法侵入とかいわれのない言葉を浴びせられそうだが、覚悟の上。
玄関の扉を開けて、キッチンにて自分の家から呼び出した材料で何事もなかったように、朝食の支度をする。
「何しにきたの?」
「……その。昨日の事を謝りたくて」
「構わないわ。昨日もいったけど貴方との縁はこれでおしまい。だから、もうここには来ないでもらえるかしら」
完全な拒絶の言葉。謝りたかったのに、言葉が浮かんでこない。心にあるのは、ただただ絶望と孤独。
高梨さんみたいな女性があんなキモの座った言葉を。
俺は、追い出された高梨さんの仕事部屋の扉の前で唾を飲んだ。
「高梨さんゴメン。ホントにゴメン」
俺は、扉に呟いた。彼女にはきっと届かない声で。本当に反省しているのだ。どうして、あの時あんなことを。高梨さんを怒らせて。ケンカ腰状態に追い込んで。いっそ自分が言葉を紡がなければ。後悔は後から悔やむと書くが、その通りだ。
「そこまで言うなら。責任とって貰おうかしら?」
仕事部屋の扉を開き、高梨さんがいやらしい笑みを浮かべ俺を見つめている。嫌な汗が頬を流れ落ちる。
(……ヤバイぞこれ)
俺は高梨さんに謝ったことを半分以上後悔していた。やっぱり、後悔は後から悔やむ。である。
ーー
「ほら。早くしないと、また遅刻するわよ」
「鬼! 人でなし!」
「黙りなさい。これは、貴方の願いの対価につけといてあげるから」
俺は、高梨さんの部屋の掃除をさせられていた。いや、させていただいていた。しかも、学校の始まる前に。
高梨さんの仕事部屋はきちんと片付けられていると思う。しかし、台所はどうして。どうして、こんな風になるんだろう?
「高梨さん。昨日俺ここ片付けただろ?」
「そうだったかしら? 夕飯を作っただけよ」
(絶対嘘だ!)
声にならないない声でツッコミを入れる。夕飯を作っただけ? だったらどうしてこんなに散らかるのだ。だいどころの床は見えないし、鍋に入っている物体はドロドロとトロミのある紫色。人の食べられる代物とは到底思えない。こんな部屋を遅刻しないで片付けるなんてできっこない。
「放課後また来るからその時にキレイに」
「そうね。今日はお客が来そうだからお願いするわ」
高梨さんにこい使われる自分が容易に想像できる。しかも近い未来に。俺は小さく嘆息し頭を垂れた。
5
時計をみると、走らなければ間に合わない時間となっていた。流石に二日連続で遅刻はヤバすぎる。担任には叱られるし、クラスの連中の仕草がいたすぎて堪らない。妙によそよそしい言葉や反応、自分を異端者のように見る眼差し。クラスが一丸となって意図的な仲間外れをつくりだす光景。そんなクラスメイト達に、席につくなり俺は半べそをかきそうになった。だから、どうしても昨日の今日で二の前は踏みたくはない。
「高梨さん。遅刻する遅刻!」
俺は高梨さんを慌てさせてみる。しかし、彼女は慌てる素振りなんか一つもなく、実に優雅。西洋の貴族にでもなれそうだ。しかし、今は高梨さんに割いてあげられる時間が短いのも事実。
「あら、大丈夫よ。近道するから」
高梨さんという存在がわからなくなる。同い年のはずなのに物知りで、不思議で。彼女のオーラは、例えるのならそよ風に注ぐ一輪の花。そんな彼女と俺は一緒にいる。心臓はいい意味でも悪い意味でもドクンと跳ねた。遅刻だけは。遅刻だけはまのがれたい。
「えっ……?」
「ここよ」
彼女に案内されたのは、仕事部屋の隅にほとんど放置されているのではないかと思わせる程、古くさくて埃くさくて、カビの胞子がプンプンいそうなクローゼット前で、綺麗な部屋のおくばった隅の隅。
「絶対嫌だ!」
「これは、アンティークっていうのよ。知らないの?」
(絶対に違うだろこれ!)
目の前にあるのは、アンティークなんてものじゃ絶対ない。アンティークとはそもそも。
「フランス語で骨董品のことよ」
俺の渾身の一撃に水をさされた。心を読まれてる。慌てて口を塞ぐ。しかし、高梨さんは淡々と言葉を紡いでいく。
彼女の考えていることがわからなくて、読めなくて。そこが彼女の魅力と言われてしまえば簡単で。複雑な気分。
「扉ってただ、外と内を別けているわけではないの。内と外はいわば別の空間。異世界と呼んでもいいわ。だから、行きたい場所に繋ぐ道にも活用できる」
彼女は、クローゼットの扉を開いた。すると、生暖かい空気がクローゼットの中から吹いてきて背中がぞわりとした。
中を確かめてみると、コートや、外着といったものが一切なく、暗闇のどこまでも続く道が存在した。
ところどころには、道とほぼ区別できないくらいどす黒い、ウネウネする物体が蔓延っている。それでも遠く見渡せるのは、一本の道筋が白く輝いているせいであろう。
「高梨さん。ここって……?」
「そうね。いわゆる亜空間? みたいものよ」
「この、ウネウネしている物体は?」
「それは、人のマイナスな気持ちが具現化して実体化したものよ。
まだ、小さいみたいだから、体に触れても大した害にはならないわ」
彼女は平然とクローゼットの中に足を突っ込んでいく。反面俺は、怖いというよりも気持ちが悪くて足を前に出すことなんて到底できそうにない。
遅刻だけはしたくない。でも、こんな近道なんて通りたくもない。
『誰か助けて~』俺の悲痛な心の叫びは、 誰にも届くことはなかった。
ーー
「はぁ。はぁっはぁはぁはぁはぁ。はぁ~」
「大袈裟なものね。ほら、学校についたわよ」
高梨さんの言う通り、俺達は学校の敷地内。いわゆる昇降口に程近くにある開かずの間の扉の前にいた。スマホで時間を確認すると、ホームルーム始まる二十分前。
ギリギリセーフどころか、ほんの少しなら余裕があるくらいだ。高梨さんの仕事部屋をでたのが、八時を少し回ったところ。確か、二分か三分だった。しかしスマホの画面を覗くと八時五分と表示していた。
「ちょ。ちょっと待って」
俺は高梨さんを追うかたちで学校の校舎の中へと入っていった。