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五百文字の小説

五十の方法

作者: 銭屋龍一

 死んだ大ダコが砂浜に打ち上げられた。子供達が群れて見に行った。馬鹿でかいタコだったが、やはり足は八本しかなかった。

 八本足で走るんも難儀やな、と木島君が言った。

 足が絡まりそうじゃ、と水島君が受けた。

 ムカデなら百本やぞ、と土島君が叫んだ。

 子供達は足が多くある場合の走り方の議論をはじめた。意見はとてもまとまらなかった。50とおりの方法くらいは思いつけた。

 死んだら何本足でも同じや、と空島君がぽつりと言った。

 砂浜に横たわるぐにょぐにょの死体を子供達はあらためて見やった。誰もが、いくつ方法があっても、結論はひとつのような気がしていた。



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