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「彼女は責任をもって我々が客室までお運びしますから」

「あかねちゃんは、ゆっくり休んでね」


そう言って部屋を出ていく二人を玄関までお見送りして、私はようやく息をついた。今日は、とても長い1日だった。すぐにシャワーを浴びて今日は早く寝よう。


「それにしても、あんな有名な神様に会えるなんて思わなかったな……」


着替えを手に浴室へと向かいながら、先ほどまでの出来事を思い返す。


生田神社といえば、私も何度かお参りに行ったことがある。三宮駅から徒歩5分くらいの街中にあり、神戸三大神社にも数えられる大きな神社だ。


そんな有名神社に祀られている神様が、さっきまで私の部屋にいたとは何だか不思議でならない。さらに、そんな偉い神様が吐くほどお酒を飲んで潰れていることにもびっくりだけど。


「フロワカシテオイタ」

「アタタマル」


浴室の前まで行くと、しらたまたちがピョンピョンと飛び跳ねながらそう教えてくれた。彼らの前にしゃがみこみ目線を合わせ、「ありがとう」とモフモフの体を撫でてやれば、またスイーツが食べたいとせがまれた。私が「わかった」と返すと、話は以上と言わんばかりにピョンピョンと飛び跳ねながら散り散りになっていく。現金なあやかしたちめ。かわいいからいいけども。


浴室の扉を開ければ、もくもくと白い湯気が立ち込めていた。春とはいえ、少し肌寒い夜に温かいお風呂はありがたい。今日は頑張ったし、と入浴剤をひとつ入れて、私はゆっくりと湯舟に浸かり、深夜のバスタイムを堪能した。

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