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第7話:最初から大役すぎませんか。

透は目を開く。


「おはようございます…、、!?!?」


そう、目を開くと恵の顔が目の前にあったのである。


タオル一枚を二人で共有した状態でベッドに寝転んでいる状態である。


しかもほぼ体がくっつきあった状態。


わ、わぉ。おっぱいが大きくてえっちー。


それに加えて肌がつやつやで可愛い、、顔も寝起きの顔でもめちゃくちゃ可愛いって、天使?


「ほら、起きるわよ。支度しましょう」


恵はパンと牛乳を準備して机に並べる。


ソファーに座り込む。


「ニュースつけてちょうだい」


透は近くにあったリモコンでテレビの電源をつけた。


ちょうどニュースが流れている。


『グンマー帝国軍の中之条柚月なかのじょうゆずき最高司令官は昨夜、甲斐王国の王と会談をしました』


「グンマー帝国、やるわね、、」


恵は真剣にニュースを見ながらボソッと言葉を漏らした。


「強いんですか?グンマー帝国」


「ええ、一回栃木国の日光地区大半を占領したことがあるわ」


日光は栃木の中でも広いので、広大な領地を占領したということがわかる。


朝食を終え、外出の支度をする。


「これ、あなたの制服よ。さっき軍から送られてきたわ」


透はきちっとした制服をきて、身も心も引き締まる。


「ありがとうございます、めっちゃかっこいいです!」


「いいでしょこの制服!私の高校の頃の同級生がデザインしたのよ!!」


恵はえへんと胸を張った。


「じゃあ透君、いくわよ」


三鷹駅から総武線で市ヶ谷(新宿区)の帝国軍の基地に向かう。元いた世界だと防衛省があるところだ。


基地の建物に入ると近未来な内装が出迎える。


「おはようございます、朝霞司令官!」


ガッチリした体型の色黒な男が恵に挨拶する。


「おはよう。早速だけどこの人が新人の磯田君よ」


ガッツリした男は俺に顔を向けて挨拶をする。


「どうぞ、よろしくお願いします!」


透も挨拶を返した。


「よろしくお願いします」


恵の後をついていくと、作戦部隊という看板が掲げられた部屋に入る。


「あなたは今日から私と一緒に作戦を担当してもらうわ」


最初からだいぶ難しそうなものを任される。


ただ、俺は作戦を考えることは苦手ではない。


むしろ得意なのである。


戦争のシミュレーションゲームをやり込んでいたことがあり、一度そのゲームの全国大会で優勝したこともある。


「了解です」


「あと、私は外交も担当しているの。出張とかもよくあるからその時は一緒についてきてもらうわよ」


「了解です」


「以上。まあとにかく私についてくればいいだけだわ。最初の任務は相模国、さいたま民国、千葉共和国の四国で会議が行われるの。私はそれに出席するから透君もついてきなさい」


いや、最初っから俺大役すぎん!?


いきなり国トップみたいな人たちが集まる会談に出席!?


「わかりました」


「あと一時間後に国会議事堂で行われるから、地下に置いてある車で移動するわよ」


「え、最高司令官って自分で運転するんですか?」


「いえいえ、運転手がいるわよ」


やっぱりお偉いさんすげぇ。そのお偉いさんの隣に乗る俺もすげぇ。


建物の地下に行くと、メルセデスベンツのマイバッハが止まっている。


「じゃあ、うしろ乗ってちょうだい」


俺はガチャリとドアを開けて車の中に入る。


実にふかふかな椅子は、まるでベットのようである。


まじで任務中に寝るぞ、これ。


数十分して国会議事堂に着く。


そして元いた世界だと衆議院側のほうを案内される。


議長の声が甲高く響く。


「大東京帝国、相模国、さいたま民国、千葉共和国、四国による会議を始める。議題は『四国の連邦化案』だ」


やっぱり今日入隊した俺には重すぎます。この仕事。

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