第3話:勘違いしないで!!だってあなた、、
え、えぇぇぇぇぇ
急展開すぎん!?
「え、いいんですか?」
「勘違いしないで!上からの命令よ!!」
「そうなんですか」
「条件付きよ」
美少女はもじもじし始めた。
「上からの命令ですか?」
「う、ちがうわ、私が作った条件、、私の家に暮らすには条件が必要なのよ!」
「内容はなんですか?」
「まずは、私の元で戦うこと」
美少女は当たり前に話すが、まて、
「戦うってどういうことですか?」
「そっか、あなたには一から説明しないとわからないのね。今、日本は47国あって。一つ一つ違う国のままだと、世界的にみて経済力がなさすぎる。それで日本列島を統一しようと47国で戦争が始まったの。だから、あんたが私の家に来るのなら、私の元で戦ってもらうわ」
まとめると、俺らの世界線では日本列島は47都道府県から成り立っている一つの国だが、この世界線では、日本列島が47国に分裂していて、それを一国に統一するために『現代版戦国時代』が起きているという感じだ。
「申し遅れたわ。私はこの国、東京帝国軍の最高司令官の朝霞恵」
俺は最高司令官の元で共に戦うというのだ。
え、美少女と一緒に住みながら同じ職場に出勤とか神じゃね?
「わかりました。一緒に戦います」
「わかったわ。あともう一つ条件があるわ」
「はい?」
「えーっと、、それは、、」
恵は再びもじもじし始めた。
「あの、恵、さん、、?」
「うぅぅ」
今度は俯いた。
「わたし、友達とか親しい人がいなくて、家は一人暮らし、休日はひとりぼっちなの、でも遊びに行きたくて、、一人だとなんだか楽しくないし、」
恵は意外にも寂しい人だということがわかる。
「だから、なんですか?」
「休日に遊び相手になってくれるのなら、うちの家に住まわしてあげても、いいわよ…」
わぉ。
「え、俺なんかでいいんですか?」
恵は俺に上目遣いをする。
「だって、あんた、かっこいいじゃん…」
小さな声で言った。
いや、あざとい。
なんか恥ずかしいから聞かなかったことにしよう。
「なんか言いました?」
「なんでもない!!」
恵は大きく叫ぶ。
「それで結局遊んでくれるの!?どうなの!?」
顔を赤らめている。
「遊びますよ、いくらでも遊び相手になりますよ」
すると口角を上げて喜んでいるが、おほんと咳払いをして表情を戻す。
「そういえばあんた、見た目若いけど、何歳なの?」
「俺は、17歳です」
「そうなのね、なら今からでも体づくりが間に合うわね。今ちょうど新宿駅から家に帰るところだったから私についてきて。えーっと、あんた、名前は?」
「磯田透です」
「透君ね、わかった。着いてきて、透君」
俺は恵に手を引かれて、新宿駅の改札に入った。