第17話:位置情報
「うわ、シャワーとトイレ一緒じゃん…」
真波は肩から崩れ落ちていた。
「本当ね、トイレ入る時は言ってくれないと困りそうね」
「やだぁ、そんなのやだ!」
千智も涙目で崩れ落ちている。
なんだろうこのカオスな状況は。
「ベットも二つしかないって、私たちどうやって寝るの?」
「二人ずつってこと?」
「でも、女だけならまだしも、、」
3人は一斉に俺にじーっと視線を向ける。
「わかったわ、じゃあ私が透君と一緒に寝るわ」
ん?恵さん?なんでちょっと口角上げてるの?
「恵、確信犯だよね?私も一緒に寝たいんだけど」
真波はジト目で恵を見つめる。
「だめ!私、今日抱き枕持ってきてないから私が透君と一緒に寝るの!」
ちなみにこれ、みんな俺より年上です。しかも普通に20歳超えてます。立派な大人です。
「なら、透君が一緒に寝る人決めればいいじゃない!」
え。
「すみません、札幌のラーメンずっと食べたかったので食べてきます。二時間くらいで戻ります!!!!」
「んな!お前逃げるつもりか!!」
千智の叫び声を置いて、俺はホテルの外に脱出したのであった。
恵、真波、千智はベットの上に座り込んで話し合うことになった。
「どうしよっか」
「どうしましょうね」
「どうしよね」
3人は唸るように悩んでいた。
「わかったわ、じゃあ透君を一番はやく見つけた人が一緒に寝る権利を貰えるということで!!」
提案した恵はどこか楽しそうな笑みを浮かべ、3人を連れてホテルを出て行ったのであった。
「ねぇ、恵、札幌広いから見つけられないんじゃないの?」
「もし見つけられなかったら、私たち三人で寝るわよ」
「やだぁぁ!狭いって!」
「贅沢言わない!!」
相変わらず元気な3人であった。
一方その頃、透はというとすすきののとあるラーメン屋に来ていた。
「やっぱり、札幌のラーメンうめぇ」
しっかりした麺、それに絡みつくコクのあるスープ
それを一瞬で平らげてしまう。
「ふいぃ美味かったぁ」
俺はお腹をさすりながら建物を出ると…
「見つけたわ、透君」
俺の目の前に凛々しく立っていたのは、恵だった。
「おい、なんで俺の居場所がわかった」
すると恵は少し顔を赤くする。
「お、教えないわ…」
「そ、そか…」
少し不審に思いながらも返答をする。
「で、なんで俺のところに来た」
「あ、言い忘れてたわ。3人の中で一番はやく透君を見つけることができた人が透君と同じベットで寝れる権利を貰うことができるっていうものをやっていたのよ」
俺の意思はガン無視なのね。
「ってことだから、今日は私と一緒に寝るわよ!」
いつもは真面目な恵だが、今の恵はなんだか子供らしくて可愛かった。
部屋に戻ると、真波と千智は先に戻っていた。
「恵、見つけるの早すぎない?」
「うんうん、絶対怪しいって!」
真波と千智は目を細めて恵を睨む。
「た、たまたまよー、通りかかったら透君が店から出てきたのよ」
いや、怪しすぎる。
「あの恵さん、前にくれた俺のスマホ、もしかして、、」
「え?なんのことかしら?」
恵はそっぽを向いて知らない顔をする。
「恵、そんなセコ技して何が楽しいの!!私の総理という立場を使って位を下げるわよ!!」
千智は恵の肩をぽかぽかと叩く。
「すみません、じ、実は…」
そう言いながら恵はポケットからスマホを出す。
「これ、このアプリです」
指差したアプリのアイコンをタップする。
「え、このピン、磯田透ってなってる!!」
真波は眼を見開いて叫ぶ。
「え!?俺の位置情報共有されてたの!?」
「だって、しょうがないじゃない!透君は私の部下よ!」
「いや、ヤンデレ上司すぎるだろ」
「「私たちもそれやりたい」」
え“”
ヤンデレ増殖だけはやめてくれ。
こうして、俺は3人の女達から位置情報を管理されることになったのであった。
(いちゃいちゃ回は文字数の都合上、多分次回です)




