表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/21

第10話:絶体絶命

「こちら深谷国境防衛担当班、グンマー帝国軍の侵入を許してしまいました。深谷の利根砦決壊。もう大宮まで時間の問題です」


国会議事堂にいた恵の無線に連絡が入る。


「そんな、、、」


恵は焦る。


こんなに早く行動してくるとは思わなかった、、


中之条は何を考えているのかが私には理解ができない。


「グンマー帝国、戦闘機は20機だと思われます」


「20機!?」


想定していた5機よりもはるかに多かった。


この攻めは本気で戦いを終わらせようとしている。


東京共和国連邦は資金も少ない。


「どうすれば、、」


「こちら八王子中央防衛班。甲斐王国の戦車10台、戦闘機5機が橋本(神奈川県相模原市の主要都市)を攻撃した模様。そのまま八王子駅方面に向かってきています」


グンマー帝国以外にも動いてる!?


甲斐王国とグンマー帝国が同時に攻撃を仕掛けている。


絶体絶命だ。


「了解した。では命令をだす。横田、厚木から戦闘機を20機ずつ出動、甲府に空襲を仕掛けて。羽田、成田からも戦闘機を20機ずつ出動、前橋に空襲を仕掛けて。陸軍は今すぐ各駐屯地から10台ずつ出動させてちょうだい。相模地区、多摩地区の陸軍は八王子を守って。さいたま地区と東京地区は国境を守ってちょうだい」


「了解いたしました」


無線は切れた。


「それでは、私は市ヶ谷に戻る。いくわよ、透君」


議長に言う。


恵の表情は落ち着いていた。さすがは最高司令官だ。




市ヶ谷に戻ると、会議が待っていた。


「東京は資金がない!このままだとやがて尽きるだろう。総理は何をやっている!」


東京帝国軍の幹部、大崎真波おおさきまなみは机をドンと叩いて怒鳴る。


「そんなことを言っても仕方がないわ。今はどうするか考えるしかないの」


恵は真波に言った。


俺は、良い考えがある。


「同盟国を増やすというのはどうでしょう」


恵と真波はこっちをみて目をパチパチさせる。


「そうか、その手があるではないか!」


真波は手をパチンと叩く。


「財力があって、戦力もある国、そしてどちらかといえば東京側の国といえば、北海道民国か!」


「しかし、あくまでも北海道は中立国。こっちの話に乗ってくれるとは思えないわ」


「でも、他に良い案がない。この方法しかないんだよ!」


その時、ガラリとドアが部屋のドアが開いた。


「司令官、全空港、全駐屯地の出動準備が完了しました」


「了解。ごめんなさい大崎さん、席を外させていただくわ。透君と話し合ってちょうだい。大丈夫、新人だけど賢い子だから」


恵は部屋を出ていく。


「ちょ、ちょっと!恵!」


部屋には俺と真波の二人だけになった。


めっちゃ気まずいけど大丈夫?


「ねえあんた。私と北海道いこ」


美白で赤髪ロングの美女は言った。


えーっと、美女と北海道行けるってまじ?


「ぜひとも。お供します!」


ってかさ東京帝国軍って、顔面偏差値異常すぎん?

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ