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始まり。

涙は出なかった。

この国の絶対権力者であるブロックスが突然死んだ。

ブロックスは俺の父親だが涙は出なかった。

死んだ理由など知らない。

むしろそんなことはどうだっていい...。



俺はこの国、シュクタルを圧倒的権力で治めていたブロックスの四男だ。


名前はルヴァン。


年の離れた兄が3人いるのだが関係は最悪だと思っている。


俺はあいつらの顔なんて見たくもない。


というよりも思い出したくもない。


あいつら3人、長男のブラッド、次男のサングエ、三男のケイオス…。



ルヴァンは、シュクタルが管轄を放棄している森林を憎悪の目つきで彷徨っていた...。






 

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