二章まとめ&新登場人物&世界設定等々資料集
二章あらすじ
『三十七当主連合軍』をセーヴお手製の毒で撃退した『慈善盗賊軍』。セーヴ、インステード、エリーヴァス、グレイズ、レイナ、アリスの六人は、色んな怨念を果たすためにリムリズ子爵とクレル男爵にリベンジマッチ。ダークネスソードを破壊し、レッタ男爵の乱入もあって復讐を果たす。
それからレッタ男爵やインステードの魔術、「紅の煉獄」によって、東大陸を火に沈め、セーヴの『海洋神』で鎮火。東大陸は辺境地マグンナ以外ほとんど更地化する。
その後休憩タイムかと思ったら、ウィンナイト・リカリアナからの手紙が送られてくる。レッタ男爵と協力関係を結んだ。ちなみに「タダ仕事はやぁね」と言われているので、何かしらの要求があるはずである。
それから二週間後、今度はオーギル・マクロバンから手紙が送られ、その通り午後十時一人で首都フォルスナーの第三路地裏に向かったセーヴは、転生者だとバレるとともに、高慢の杖『プライド・ルシファー』でこっぴどくやられる。が、インステードの助けにより死を逃れ、帰還したセーヴはチームメイトに自分が転生者であることを教えるが、ほとんど疑問に思う人間はいなかった。
レッタ男爵の日記を共有した後、神聖アルミテス帝国から皇子エウリアスがやってくる。早速神聖アルミテス帝国(マヤ大帝国)との同盟を結び、エウリアスの神聖第三兵隊を辺境地マグンナに住まわせる。
リカリアナ領とマクロバン領が動いて四大剣聖も動く。帝国が兵の準備をしていると聞いて、セーヴは戦争のため一時的に拠点をゲリル平野へ移した。
一万VS二万の軍の対戦は、セーヴ側の一万の兵が勝利を収める。そこに現れた剣神スメラギ、そしてオーギル・マクロバン、ウィンナイト・リカリアナ。インステードはスメラギに、エリーヴァスとセーヴは残り二人と対峙。セーヴにとってはリベンジマッチである。
その後両方が劣勢に陥るが、グレイズ、フレード、システィナの救援などにより勝利をおさめ、三千兵器を回収しオーギルとウィンナイトを生け捕りにする。スメラギには逃げられた。
そこで邪神に憑かれたセーヴはインステードと衝突し、自分の両親やレンの家が攻めてくると聞いて、自身で自分の両親を倒すことを決めた。そして迷いを捨てるためでもある。
両親を倒し、三千兵器を回収し、大帝国からの使者であるマナ・クラリスとカイ・アルブレットの助力もあってセーヴは邪神ヘルから逃れる。
それから拠点に戻ったセーヴはインステードと仲直りし、いいことを思いついたと招集をかける。
様々な試練を乗り越えたセーヴの次なる策は民へ――
新登場人物紹介
☆セーヴ側☆
エウリアス=フォン=ミカエル=アルミテス
神聖アルミテス帝国の第三皇子 十八歳 神聖第三兵隊の最高司令
神聖アルミテス帝国の存続に誰よりもこだわり、帝国が生き残るためならばどんな汚れ仕事も喜んで受ける帝国狂信者。別にマヤ大帝国の腰巾着だろうと構わない。
神の声を聴くことができる皇族の一人。皇帝である父の目指す『信仰主義の万民平等』政策に賛同しており、実現するため誰よりも動いている。
なお、アルミテス帝国は皇帝の指名で次の皇帝が決まるので、彼が兄を押し潰す可能性は大いに高い。その手腕でアルミテス帝国にめちゃくちゃ貢献しているからです。
処刑制度を消し、『裁判』制度を取り入れたのも彼と父のアイディア。
神の下では民は等しい。人は互いを愛す。人は互いに争うことあらず。等々聖書に基づいた制約を最も重視している。
平等思念。信仰原理。欲望抑制。これこそがエウリアスという男である。
マヤ大帝国、何よりアルミテス帝国のためだからこそセーヴ側と手を組んでいます。ティアーナさんは全く関係ありません。
ランスロット=ド=ロックヴュー。
神聖第三兵隊の副司令。三十二歳。彼が動く事の方が多い。
威圧感が高すぎてよく怖がられることがあるが、実はスイーツが好きだったり虫に顔を真っ青にさせたりする萌えキャラ候補第一である。
よくエウリアスに弄られ、そのたびに顔を真っ赤にする。妻と小さな娘がいる。めちゃくちゃ真面目。聖書は一字一句すべて覚えている。
そんなギャップがあるランスロットだが、戦闘も司令としての手腕もエリート中のエリート。
なおエウリアスととてもとても仲がいいため、戦闘での連携をすると『向かう先敵なし』がよく似合う人外な強さを発揮する。
規則に厳しく、軍則に反した人間への罰が厳しい。それについては自分も自覚していて、怖がられる理由はそこにもあるので、「何とかしないと、、、」と真面目にうんうん悩んでいるのはエウリアスと彼の妻のみぞ知る。
十二代マナ・クラリス。
主神ゼウスを崇める一神教の聖女(十二代) 十八歳
神の声を聴ける。そして神の言う通りにしか動かない。人間離れした神聖魔術、治癒魔術などのあらゆる光系統魔術を行使できる。この人が普通の光魔術を攻撃的に放つと、直撃したら消し飛ばされる。
神以外のものに心を動かされず、興味もない。もちろんティアーナの生死にも興味はない。
聖女に恋も愛も伴侶がいることも許されはしないが、実は心の底でカイを愛し始めていたりする。狂信者と呼ばれることが多いが、最近神以外に興味を持ち始めていることをカイだけが知っている。
そして主神ゼウスの命を受けて、邪神ヘルをゼウスに受け渡した。しかし邪神ヘルがそう簡単に引き下がるわけがない。
カイ・アルブレット
『聖女の守護者』の名を神から授けられた神の愛し子 二十歳
ゼウスの神託によりマナ・クラリスの守護者となった天才。あらゆる武器を自在に操り、神聖魔術師としての実力に限るとマナ・クラリスに追随する。
また、彼は聖職者だし聖女も聖職者も恋とか愛とか許されないが、マナを愛している。ご本人に自覚はない。マナも自覚全くなし。
大帝国最新鋭の技術であるライフルを主武器とするスナイパー。何故ライフルなんてものがあるのかは追って説明する。
なんでもひょいひょいと無表情無口にこなしてしまう超絶万能顔渋めイケメンだが、感情系――特に恋愛のこととなるとてんでだめである。
☆貴族側☆
ウィンナイト・リカリアナ
サイコパス殺人鬼拷問癖ありな侯爵 三十五歳
ティアーナを全国に連れまわしたうえに、精神的にぶっ壊そうとした貴族らの一人である。利害が一致しているためにわりと皇帝に信頼されている。残酷さとか。
『七つの大罪』と呼ばれた剣の一振り、『グラトニー・マモン』を持っていたが、今はセーヴ側に回収されている。
悪政とかいうレベルじゃないので、三章でしっかり処刑されてください。
オーギル・マクロバン
、邪教神官な侯爵 三十二歳
ティアーナの死刑執行人になることを自分から望んだ。『七つの大罪』と呼ばれた杖の一振り、『プライド・ルシファー』を持っていたが、今はセーヴ側に回収されている。(なお、これが七つの大罪で一番強い武器なので……あーあ。)
皇帝自身が邪神を利用しているため、オーギルへの信頼はウィンナイトより厚い。もちろん表向きでは探り合いを演じている。皇帝が邪神利用してるなんてバレたら、、、
頭おかしいゲスは三章でしっかり処刑されてください,too.
四大剣聖スメラギ
四大剣聖の『剣神』。帝国の四天王の一人。偽勇者グループ。三十一歳
その称号通り、剣の神。四大剣聖は誰もが常人を突破するほどの剣術を使えるが、この人は人と言えるのだろうかレベル。本人公認で魔術と相性が悪い。
紅く妖しく迸る光を内装した美麗なる細い長剣。伝説の宝具。三千兵器の中でも強大な兵器とされる剣――火炎聖剣、レーヴァティンを所有している。
いったい何を目論んでいるのか、何やら裏があるようである。遊び心にわりと満ちあふれていて、適当なところもあるが特定の事に対して異常なやる気を見せる。
四大剣聖
また裏で四天王と呼ばれている四人はスメラギのほかに、
副リーダー、『賢者』のヨミ。『死神』のカゲロウ。『魔女』のクラヤミがいる。
アデル
『剣神』スメラギの秘書。二十六歳
隠蔽スキルが異常に高く、しれっと真顔で爆弾発言を投げていくタイプの人間。真顔でしれっと毒を吐く事もある。
スメラギをマスターと呼んでいる割には爆弾発言、毒を吐くなど秘書らしからぬ行動をとることはあるが、するべきことはマスターが言うよりずっと前にすべてこなしてしまったりする。
皆が思っているより真面目だし、皆が思っているよりスメラギを慕っている。そして彼女が思っているよりその気持ちはスメラギに伝わっている。
世界設定等々
帝国は東大陸、中央大陸、西大陸、北大陸、南大陸に分かれている。全部あんまり大きくはない。が、全て合わせた面積はかなり大きい。基本はどの大陸も自然が豊かで、土地の豊かさには格差があるが、魔術でなんとかなっている。
帝国王都、という名称について。普通ならば帝都と呼ばれるところだが、昔帝国がただの王国であったころの名残だ。そのため王都と言われることが多いが、皇都と表記されることもある。
ちなみに魔物とは、過去魔王が残した怨念の爪痕である。
魔王(インステードの足の中に封じられている)については、追って説明致します。
ちなみに呪術とは、魔王が使っていたといわれる禁忌の術。
魔術につきまして、
水系統魔術、火系統魔術、風系統魔術、土系統魔術などなどと○○系統魔術というのが最も大きい枠。
そこから派生する……例えば闇系統から派生する隠蔽魔術等々が、○○魔術師、という職業をつけるときに引用されます。
なので○○系統魔術師というのは非常に珍しく、非常にエリートです。
その系統魔術をすべてマスターし、なおかつ人外レベルに使えなくてはならないので。
ちなみに精霊術師が使う魔術は魔法になり、それはまた別の種類になります。
これについてはほとんど全世界共通です。
・マヤ大帝国について
古くから続いた歴史ある国。聖女の文化や独自の術式等々により、マヤ大帝国にしか使えぬ『召喚術』を生み出した。
次元を突破し空間を突破し異世界人を召喚できるようになった二百年前から、マヤ大帝国は急に栄えた。
また異世界人を帰らせることもできるので、呼びよせて技術を教えてもらっては帰して――を繰り返し、色んな文明が合わさって進化しまくった。
ちなみに『ゼウスの力を使える聖女が大帝国独自の術式を使って』しか召喚術を使えないので、ほかの国がパクることは不可能。
今まで幾度も試されたが、マヤ大帝国独自の技術でしかなかった。
自然も土地も豊かで、もう何もかもが揃いまくった国である。ライフルももちろん異世界人の技術だ。
・セーヴくんの神の力
極めて集中し、膨大な魔力を使用でき、きちんと詠唱を組み立てられる状況下のみで使用できる奇跡の技。
何でもできる全能の力とかあるけれど、想いの力や集中力が本当に不可欠。あと魔力。
世界のバランスがおかしくなってしまうので、あくまで帝国に復讐がしたいセーヴくんはあまり使いたがらない。
※順次追加
次章予告
「君たちには失望しかないよ」
最後に残された民の活路。
それを誰も利用しなかったことへの失望と、腐れた帝国への侮蔑。
「さよならだ」
『人間』であることをやめたセーヴの、決心の戦い。
「わたしを否定する資格など、あんたにはないのよ!!」
壮絶な声で叫ばれたインステードの覚悟は、怒りの矛先は――
「――だから、行け」
その声に、悔いはない――
報われたい。報われない。必死の足掻きが一筋の光を見せる!
セーヴは、インステードは、エリーヴァスは、グレイズは何を乗り越え、何を捨て、何を失うのか――
報復の三章、ついに開幕!
※実際の展開とずれが生じるかもしれません。




