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悪役令嬢が処刑された後  作者: load
第一歩は復讐の開始です
28/96

一章まとめ&登場人物&次回予告資料集

これまでのあらすじ


 『戦争を引き起こし、たった一人の令嬢を苛め抜き、ただ一人の男を手に入れるため帝国中を混乱に陥らせた主犯』、公爵令嬢ティアーナは斬首の公開処刑を受けて死亡した。

 だが、本当はそんな事実などなく、国民は踊らされているだけ。国は隠蔽しているだけ。

 そんな状況に二人の少年少女が立ち上がった。

 セーヴ・グレイスタール侯爵令息は実家との縁を切り、インステード・バリリウムは魔王の魔術封じから抜け出して復讐を試みる。

 その過程で同じようにティアーナと接触し親しかった慈善盗賊団『フィオナ』を仲間にし、『慈善盗賊軍フィオナ』を結成。

 情報が帝国に行かないうちに一人目の復讐をするため、フィオナは辺境地マグンナに突入。

 そしてティアーナと関係があったルザル伯爵への復讐を果たす。その後国民や兵士も皆殺しにし、フィオナはマグンナを占領。

 盗賊軍のメンバーであるレンの家族がフィオナに加入し、セーヴが九歳の女の子の師匠になる。

 それから公爵令嬢でありティアーナの姉であったシスティナは、妹を見捨てた自分が普通に生きているなんておかしいと思い、マグンナまで来る。

 セーヴからいきなり下された潜入試練を難なくクリアし、システィナは正式にメンバーとして加入。

 だがそこで次の復讐対象となる子爵についての噂が流れ、システィナ、セーヴ、インステードは子爵邸に潜入調査。

 そこで罠にはめられ、ピンチに陥るが仲間としての連携によりぎりぎりで逃れる。

 また、子爵の配下であった男を殺害。子爵をあと一歩でざまぁできる、というタイミングで、子爵の腰巾着と呼ばれる男爵が『ダークネスソード』で割り込み阻止する。

 仲間達をピンチに陥れた剣と情報もないのに相対するのは危険と判断したセーヴ達は撤退したが、同時に男爵子爵連合軍を絶対に許さないと誓う。

 そこで、セーヴが考えた末導き出した計画は――


登場人物紹介


 ☆慈善盗賊軍フィオナ側☆


 ティアーナ

 公爵令嬢(元) 十七歳 公開斬首処刑により死亡 公爵家の三女。

 名前は『ティアラ』をイメージして付けました。

 高潔で光があって高貴な令嬢をイメージして作ったキャラクターだからです。いかに作中で思い出としてうまく表現するか、ですね。

 国の陰謀と様々な貴族の根回しによりなすすべもなく殺された少女。

 最後まで「私は違う」と抵抗を続けはしたが、無情に刃は首に下ろされた。

 盗賊軍フィオナを救ったこともあるし、インステードやセーヴとつながりもあって、システィナという良い姉を持った。

 それ以外は全員敵と言っても間違いではないのだが、本人は幸せと思っていた。

 また、ティアーナを百パーセントよく思っていた関係者は上記の者達しかいない。

 あまり言及されてはいないが、本気で戦うとたぶんセーヴより強い。ただし人を傷つけようと思わないので最後まで誰一人物理的に傷つけることはなかった。

 あと勢い余って自分の魔術で人を傷つければ、それこそ人々の語る『自分』や、自分を汚した『貴族』達と同類だと思っている。

 

 罪状:遠慮と善良



 元セーヴ・グレイスタール 現セーヴ

 元侯爵令息 十六歳 最も強いティアーナの味方で副司令官。侯爵家の次男。

 名前は英語の『save』より、『救う』。

 セーヴくんの行動原点は『貴方が死なないよう救うことはできなかったけれど、今度こそ、褒められはしないけれど、自分勝手だけれど、この方法で貴方を救いたい』。

 ティアーナが喜ばないことは分かっているけれど、ティアーナがここまで報われないのはどうしても耐えられない。

 報われて欲しい。救われてほしい。けれど救う方法も報われる方法もない。

 ならば、別の方法で救えばいい。

 ちょっと歪んだある意味ティアーナ信者と言ってもおかしくないかもしれません。何せ姉であるシスティナよりティアーナへの想いが強い。

 まあ初恋の人ですから、仕方ないかもしれません。

 インステードとは結構前から知り合っていて、全幅と言っていいほどの信頼を置いている。現状百パーセント信頼できる相手は彼女だけである。

 

 罪状:報復と狂乱


 

 元インステード・バリリウム 現インステード

 元勇者 十五とウン十歳 ティアーナ大好きの司令官。元平民。

 ※勇者になってから貴族位(騎士爵)を授けられ、苗字を与えられた。

 名前は英語の『instead』より、『(その)代わりに』。

 行動原点は『痛かったし辛かったティアーナさんの成せなかった復讐を。無念を。わたしが引き継いであげねば』。

 勿論ティアーナさんが喜ばないことは彼女もまた分かりきっている。

 でもティアーナさんは確かに痛かっただろうし辛かっただろうし無念も執念もあったはず。それを『代わりに』復讐としてインステードが果たす、という感じです。

 こっちはセーヴよりもはっきりとしています。

 狂う時はセーヴより狂いますが、普段はセーヴ以上に理性があり、彼を落ち着ける役目も担っています。

 ティアーナさんがいなくなったので、全幅の信頼はセーヴだけにおいている。

 何だい君たち二人、リア充かい。


 罪状:身代みがわりと執念



 グレイズ 

 慈善盗賊団のリーダー。三十二歳。

 名前の元は『クレイジー』。本気モードになるとクレイジーな戦い方を繰り広げるからです。いずれ見せ場を用意しますので……。

 色んな武器を使うし腰には剣を下げているけれども、実は斧の使い手。

 魔術もまんべんなく使える文字通りの天才。しかし、冒険者ギルドとか魔術師団体とか宮廷魔術師はどうにも性に合わないと思った上に、盗賊スキルがあったから公式的な場所はちょっと忌避していた。

 だがグレイズのいた村を貴族に焼かれたことをきっかけに、二十歳くらいの頃から盗賊スキルを鍛えまくりながら次々メンバーを集めていって二十五歳で盗賊団を結成。

 貴族の元から逃亡して来た人は大歓迎。訳ありも大歓迎。覚悟のない者は即切り捨て。

 盗賊であることに誇りを持っている。まあ、しっかりとした誇りを持ち始めたきっかけはもちろんティアーナさん。

 ちなみに妻子も両親もいたが、貴族に燃やされている。グレイズはその村唯一の生き残り。

 そりゃなんか悟ってる雰囲気醸し出してますからね……。


 罪状:現実と諦念



 エリーヴァス

 慈善盗賊団副リーダー。二十三歳。

 名前の元はもちろん『エリート』。エリートだからエリートなのです。

 インステードちゃんに恋するフィオナの頭脳担当。恋するとポンコツ化する治癒など後方担当でもあります。

 特徴はセーヴ以上の行き過ぎた心配症で、ちょっとしたことで「嫌われたかも」と思ってしまう。

 それをティアーナさんに正されたりもしたけれど。

 そのおかげでティアーナさんに憧れたりインステードちゃんの強さに憧れたりしましたが、いつも一歩引いた地点でした。

 攻めるタイプのリーダー、グレイズが彼ならインステードちゃんにアピールしまくっているでしょうが、エリーヴァス氏にはまだまだ無理のようです。

 

 罪状:憧憬と恐怖



 レン

 慈善盗賊団中衛リーダー。二十九歳。元騎士爵令息次男。

 名前の由来は特にありません。飄々としたイメージのある名前を選択しました。

 今の自分の性格はレンにとって最も合ったものですが、やっぱり全部曝け出せるのは妻のレイナの前か、ティアーナさんの前だけです。

 いつも自分と他人の間に一枚壁を隔てて、決して侵入を許さないタイプです。

 軽そうに見えるキャラこそ深いって奴ですね。

 自分を認めてくれると信じていた家族に「僕のこと認めてくれてるよね?」って聞いたら「おまえはまだまだだ」と言われて絶望しました。

 多感な時期だった上に、弟を家から勘当され絶望を通り越して恨みに変わり、家を飛び出したらフィオナのリーダー、グレイズと出会った。

 

 罪状:感情と遮断


 レイ

 慈善盗賊団後衛リーダー。二十一歳。元騎士爵令息三男。

 名前の由来は特にありません。物静かな感じをイメージした名前です。あとレンという名前に沿ってます。

 わりと最初から真っ暗な人生を送っています。

 五歳でスキルを鑑定されてから、暗殺術など汚れていると両親から失望され、差別され、貶められ続けてきた天才暗殺者。

 絶対生まれてくる場所を間違えた。

 そんなレイが信じるのは、兄であるレンともはや定例となりつつあるティアーナさん。

 盗賊団が貴族を攻めるのに一切異論がない。願わくばいつか自分の両親にこの手で復讐がしたいとすら思っている。

 ちなみに盗賊団に入って偶然そこに兄がいて、内心めちゃくちゃ嬉しかった。

 でも内心だけ。絶対にそれをひけらかすことはない。

 しかしなぜか兄にはニヤニヤと共に見破られる。ウザいと口では言うが内心察されてまんざらでもない。

 

 罪状:傷心と隠蔽



 フレード 

 慈善盗賊団の最年少で癒し。十五歳。捨て子でグレイズに拾われた。

 名前の由来は応援の時の『フレーフレー!』。現実世界で応援団に入ってたら、この子は間違いなく団長です。

 政治とか難しい事はあまり分からないけれど、正義は支持し悪は罰する。基準は自分。

 でもその基準をきちんとティアーナさんに教わり、今はただの正義感ある子供。昔はただの自己中。

 ちなみに五年前に団に入ったので、きちんと教育も受けていない十歳が無知でもおかしくないとグレイズは言うが、フレードは後悔しまくっている。

 昔は手に負えない駄々っ子として扱われていたが、今では立派な皆の癒し。

 ティアーナさんがお亡くなりになってからあまり経っていませんけど、フレードくんの精神は急成長しています。

 もうなにも知らない愚かな子供とは言わせない、を信条に頑張っているようです。


 罪状:純粋と無知



 レイナ

 レイのお嫁さん。三十二歳(には見えない……)。元傭兵。

 名前の由来は特にありません。大人っぽくておっとりしてそうな名前を選びました。

 戦いにはそれほどの抵抗がなく、……というか本気になるとわりとやばくなります。

 ティアーナさんが優しい事は知っているし、世間で言われているようなことは絶対起こさないと思っているくらいには理解している。

 レンと二人っきりだとわりとデレデレしている。いつかその場面も書きたい。

 というか、レンもレイナにデレデレしている。

 ただのイチャイチャ仲良し夫婦じゃないか。リア充め。


 罪状:傍観と後悔 



 アリス

 レイナとレンの娘さん。九歳。癒し二号の神聖魔術師。

 名前の由来は特にありません。甘々なレンとレイナならどんな名前を付けるかなあと思いながら付けました。

 セーヴを師匠にするなんて、君、やるな!

 今は彼女が最年少ですね。栗色の髪の毛、可愛いです。レンの愛する一人娘です。

 父と母に似て戦う才能があり、最初から正しい戦闘(・・・・・)に抵抗がない。

 

 罪状:落涙と記憶


 システィナ

 盗賊軍の隠密要員。十九歳。元公爵令嬢で次女。

 名前の由来は特にありません。神聖的な印象を……と思って『システィナ』で調べてみたら本当に神聖的でした(笑)

 兄弟姉妹両親の中で唯一歪んでなくて高潔で優しいティアーナは、同じく唯一システィナと気が合う存在。

 そして、心の支えでもあり、セーヴと出会うまではティアーナ以外何もいらないとか思っていたくらいである。

 それもそうだ。レイと同じくらいの扱いを受けてきたのだから、救いに依存するのも仕方ない。

 で、セーヴに出会って心が変わっていった。

 とはいえ傷つきやすいのも怖がりなのもすぐ自分を責めるのも未だ存在するので、その都度誰かが落ち着かせてあげないといけない。

 彼女もまた貴族に人生と性格等々全てを狂わされた子供の一人である。

 

 罪状:贖罪と自責



 ☆貴族側☆


 ルザル・ティーン伯爵

 伯爵。三十五歳。元は貧しい男爵家の子だったが、皇帝の命で伯爵に。

 この人も皇帝に人生を狂わされてはいるが、ティアーナと物凄い関係があるうえあらゆる残酷な事をしてきたので、指示されたからって許す余地なし。

 法律が『指示されたから人殺ししたんです許してください』を認めないと一緒です。

 うん。この人が恐らく一章で最も罪な人。


 リムリズ子爵

 子爵。三十代。普通のクズ。誰に歪められたわけでもないサイコパス。中途半端にティアーナと関係があるのでさらに許す価値なし。

 二章でこの人のざまぁ。でも二章で一番の罪人化と言われればそうでもない。


 クレル男爵

 男爵。二十代。イケメン。リムリズ子爵信仰者。歪められたと言えばそうかもしれないが、彼の場合は自分からリムリズ子爵を信仰した。

 普通に貴族やってたらもっと成功しただろうに、何故そっちを選んだ。

 一応天才と言えるくらいの才能はたっぷり持っているし、ダークネスソード持ってても死なないほどの忍耐力もあるのに、この人は……。


 レッタ男爵

 男爵。二十九歳(この人だけはっきりする)まぁまぁイケメン。女装癖がなかったらね。今はまだどっち側か分からない。

 なのでノーコメント。とりあえず女装は一生直さないと思います。


 ミム子爵。

 子爵。三十二歳。おまえは呪術を使用するところを間違えた。そして相手も間違えた。まさかの重要キャラを苦しませた挙句の出オチ。

 君のキャラは嫌いではありません。

 あと、この人もリムリズ子爵に振り回された、ただ認めて欲しかっただけの哀れな子。とはいえやっぱり許す余地なし。って私が言う前にすでに殺されてました……。



次章予告


 その計画が完成する時、開戦だ――


「僕ら全員が本気になれば、たかが男爵と子爵程度、抗えはしない」


「一度出し抜いていい気になられたら困るの。今度は、こっちの番なの」


 攻めてくる連合軍。

 辺境地マグンナ全体を包む最上級の結界。果たして、戦況は――


「ふふふふふ……あはははは……! セーヴくぅん……! 僕のぉっ、愛しい宿敵よぉっ!! あははははは……!」


 そして――二章最大の敵は、真実をもたらす――かもしれない。


 時が来たりし今、明かされなかった真実の欠片が姿を現す!

 セーヴは、インステードは、そして慈善盗賊フィオナ軍は、どう応対するのか――

 怒涛の二章、ついに開幕!


※実際の展開とずれが生じるかもしれません。

一章終了です!

お読みいただきありがとうございます!次回から二章ですので、お付き合いいただければ幸いです<m(__)m>


皆様お読みいただきありがとうございます!本当に感謝しています!

皆さまのおかげでジャンル別恋愛日間8位、総合36位を記録しました!

本当にありがとうございます!


『面白かった』『続きが読みたい』と思っていただけましたら、レビュー、感想やブックマーク、最新話の下部にあるポイント評価を押していただけると励みになります(´;ω;`)


もしよろしければ、よろしくお願いいたします<m(__)m>


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