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教会への立ち入り調査

久しぶりの更新で申し訳ありません。

「それで、明日教会に立ち入り調査を行う予定だ、良かったらで良いが君にも立ち会ってほしい。」


「僕がですか?」


「調査には図書調査官にも参加してもらう。聖典自体にも調査をしなければならないからな。」


「それって、聖典の精霊を呼び出す、と言う事ですか。」


「まぁ、そう言う事だ。」


 僕はチラッとシエルの方を見た。


「私はマスターの指示に従います。それに、聖典の精霊にも久しぶりに会いたいです。」


「会った事あるんだ。」


「はいっ! 普段は優しいんですけど『ある事』をされたらメチャクチャ怒ります。」


 ……それってフラグに立ってないよね?



 そして、翌日僕達は教会へとやって来た。


 と言っても僕は後ろでいるだけなんだけど。


 教会の中は煌びやかな装飾が施されて目がちょっと眩む。


 まるで故郷とは違う世界でシンシアはこんな所で過ごしてチヤホヤされていた、と思うと勘違いする気もわかるような気がする。


 僕の前では捜査員の皆さんが教会の人達と話し合っている。


 教会の人達は渋い顔をしている。


 でも、国王の命令だから受けなければならないので調査は始まった。


 僕とシエルは教会内を見学している。


 僕の村にも教会はあるけどこんなに綺麗ではない、流石王都だなぁ、と思う。


「エド君、聖典の調査を行うから来てもらえる?」


「え? なんでですか?」


 ミーナさんに呼ばれ僕は質問をした。


「どうもね、聖典に書き換えられた形跡があるのよ。だから、精霊を呼び出そうと思うの。ただ……。」


「ただ?」


「凄く嫌な予感がするのよ、噂によれば聖典の精霊はプライドが高い、という噂だから、何かあったら、ね。」


 なるほど、シエルの力が必要になるのか。


「シエル、防御は出来る?」


「勿論できます!」


 胸を張って言うシエル。


「それじゃあ行きます。」


 ミーナさんに連れられて僕達は聖典の前にやって来た。


 既に教会関係者も集まっている。


『本に宿りし聖霊よ、我の呼び出しに応じその姿を現せたまえ。』


 ミーナさんの詠唱により、聖典が光りだし光の玉が聖典の上に浮かんだ。


 その光の玉はだんだんと形を変えて人の形になった。


 白いシスター服を着た少女が現れた。


 その時は大きなどよめきと言うか歓声みたいな物が聞こえた。


 その時だけ、神聖な空気が漂っていた。


 『その時』だけ、ね。


 ずっと目を瞑っていた聖典の精霊らしき少女は目を開いた瞬間、


「死ねぇぇぇぇぇぇっっっっ!!!!」


 バキィィィィッッッッ!!!


「グェェェェッッッッ!!!!」


 聖典の精霊は教会の幹部の一人を怒号と共におもいっきり蹴り上げた。


「死ね死ね死ねッ!!!よくも、私の柔肌に余計な物を書き込んでくれたわねぇっ!!!」


 そのまま殴る蹴るの繰り返し。


 ……なんで?


 



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