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王都にやって来ました

感想&評価、ありがとうございます!

 村を出てから1週間後、僕達は王都にやって来た。


 途中、色んな町に泊まったけど襲撃とかは無かった。


 どうやら勇者パーティーはまだ王都に着いていないらしい。


 馬車の中から見た街並みはやはり凄かった。


 建物の多さ、人の多さが村とは全然違う。


 何より見上げなければならないくらいの高さの建物を見るとちょっとクラッとなってしまう。


「エド、目がキラキラしているぞ。」


「あっ! すいません、テンションが上がっちゃって・・・・・・。」


 多分、シンシアもこの光景を見て舞い上がっちゃったんだろうなぁ、と思う。


 馬車はお城に入っていった。


 待っていたのは明らかに何らかの役職に就いてそうな人だ。


「ミロウ様、お久しぶりでございます!」


「おぉ、『ガロード』じゃないか! 元気そうで何よりだ!」


「えぇ、今は国王様の筆頭秘書官として働いております。さぁ、国王様がお待ちです。」


 僕達はガロードさんと名乗った秘書の方の案内でお城の中に入っていった。


 余り人気がない通路を通ってある一室に入った。


 そこには既に国王様が来ていた。それに領主様やラジエーヌも来ていた。


「兄上、よく来ていただきました。今回の事は極秘で動いているので目立たないこの部屋に案内させてもらいました。」


「そうだな、言ってみれば此処は敵の本拠地みたいな所があるからな。それで調査の方はどうなっている?」


「今、ジェルミに勇者達の事後調査を行わせていますが、やはり好き勝手やっているみたいです。有罪は確定だと思いますが、ただ審判を下すのは『女神』ですからね・・・・・・。」


 この国で行われる裁判は『女神裁判』と言われている物で最終的な審判は女神が下す。


 つまり、例え完璧な証拠があった、としても女神が無罪を下す事もあるのだ。


 理不尽極まりない話だが、この国、いやこの世界のルールなのだ。


「エリックを勇者にした女神ですからね、ハードルはかなり高いと思います。」


「それでも、勇者達の罪を国民に知らせるのが王の役目だろう。勇者であろうと罪を犯した者には厳粛に対応する。」


「勿論ですとも、我々で罰する事が出来る事は徹底的にやります。」


 改めて僕達は意志の確認をした。


 戦いはこれからだ。


 

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