王都に行く事になりました
感想&評価、ありがとうございます。今回から本編に戻ります。
本屋さんを訪れてから2週間ぐらいが経過したある日、国王様からの使いの方が来た。
「エド、並びにミサ、国王より王都に来る様に、という命が下された。」
「お、王都ですか?」
「『お膳立て』が出来た、という事でしょう。」
つまり、勇者達を断罪する準備が整った、という事か。
「準備が出来しだい出発する。出来たら声をかけてくれ。」
そう言って使いの人は出ていった。
「準備と言っても・・・・・・、何を持っていけば良いのか。」
今までこの村の近辺から出た事が無い、僕にとっては生まれて初めての遠出となる。
「裁判の証拠になりそうな物を持っていけば良いんじゃないかしら? 多分、暫くは王都に宿泊する事になるから、必要な物は王都で買えば良いと思うわよ。」
「でもお金が・・・・・・。」
「裁判が行われている時期は国の指定した宿に泊まる事になるから、宿泊費は国が出してくれるはずよ。」
マジですか。
とりあえず、簡単な旅の準備をして、村長に挨拶しておこう、と思ったら村長も同行してくれるみたいだ。
「村の代表として行くのは当然だろ。領主様も同行するそうだ。」
考えてみたらそうだよね。
準備が出来たので使いの方に声をかけて用意された馬車に乗り込んだ。
普段乗っている乗り合い馬車とは違い革張りの豪華な馬車だ。
乗り具合も凄くよくてフカフカだし、お尻が痛くない。
村の人々からは声援をもらい馬車は王都に向けて出発した。




