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本屋さんに聞きました

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 市場が始まりお客さんがやって来た。


 お客さんは普通の人だったり料理人とか様々だ。


 やはり火事の事が広まっていてお客さんからは色々声をかけられた。


 後、農作物がいつもより多く売れた。


 おかげで懐があったかい。


「本当に優しい人達ね。」


「いつもは少し残るんですけどね。」


 片付けをして古本屋へと向かう。


「おじさん、こんにちは。」


「おぉっ! エド坊っ! 聞いたぞ、大変だったな。」


 店長さんが声をかけてくれた。


「本が少し被害にあっちゃって……、それで実はちょっと聞きたい事があるんだけど。」


「聞きたい事?」


「この本の事なんだけど……。」


 僕は例の本を取り出した。


「この本、王立図書館に保存されていて持ち出し禁止らしいんです。」


「そうなのかっ!?」


 店長さんは驚いた様な顔をしていた、しかし次には納得の表情を浮かべた。


「……まぁ、訳ありの商品だとは思っていたけどな。こういう本はたまに『闇市場』で出回っているんだよ。」


「闇市場?」


「表には出る事が出来ない曰くつきの本を売っている場所だ。うちら本屋関係では有名な話だよ。」


「て言う事はこの本も闇市場で出回った?」


「いや、その本は確か直接うちに売りに来たんだ。」


 そう言って店長さんは棚に置いてあったノートを取り出した。


「誰が売りに来たか、誰に売ったかを記録してるんだ。確か……、あったあった。その本を売りに来たのは白いフードをかぶった男性だな。」


「名前はわからないんですか?」


「そこは自己申告だからなぁ……、偽名を使われている可能性があるからなぁ。」


 そこまで僕達のやり取りを聞いていたクルズさんがそこで入って来た。


「すまない、俺は王宮図書館の調査官をやっている者なんだが、そのノートを見させてもらいたいんだが。」


「勿論いいぞ。何だったら写してもいいぞ。」


「そうしてもらえるとありがたい、感謝する。あぁ、取り扱ったからって特に処分する事は無いから安心してくれ。売った奴を知りたいだけだから。」


 店長さんからノートの一部を写してもらい店を出る。


「やっぱり、フードをかぶった人が犯人なんですかね?」


「そうだな、しかし重要な証拠は得られた。白いフードていうのは王宮関連の仕事をしている奴が使うんだ。」


 て言う事はやっぱり王宮図書館の関係者かな?


「国王に図書館の立ち入り調査の許可をもらおう。抵抗されると思うがこの際だから組織の膿を除くいい機会だ。」


 やっぱり事が大きくなりつつある……。

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