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現実逃避の自己肯定
哀愁
何のために生きているのか。どんなことをして生きていくのが正解なのだろうか。完璧な生き方とは何なのだろうか。
そんなことは私にはわからない。追い求めているが未だに掴めない。
偉い先生は「人間は限られた知性しか持たない。ゆえにディベートを行いうる。」とか言っていた。しかし、私は限られた知性なりに考えた結果を求めているのではなく「完全な理論」が欲しいのだ。「人間」の限界を超越した完璧な存在になりたいのだ。
私は壊れてしまったのかもしれない。完璧を求めるあまりに。完璧に溺れるあまりに。そして昔の自分を肯定し、今の自分を肯定しようとする為に。
――私は、私が私でなくなるのを恐れていた。
完璧な自分を追い求める姿。
周りから見れば滑稽なこと。しかし本人は本気なのです。自己を肯定するために。自分を守るために。