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機械女神スラちゃんの飼育日記  作者: エエナ・セヤロカ・ナンデヤ
第二章:スラちゃん故郷出頭編
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87話

 「マジでラブホだ・・・」

 

 中に入るとピンク色の照明に照らされた部屋の真ん中に大きなベッドがぽんっと置かれていた。

 部屋はとても広くそしてすごく豪華な装飾品とかが置いてあり素人が見ても高級感がばりばりと伝わってくる。


 「とある地球に脱走した機械女神が設計した部屋です!ラブホ探索が趣味で色んな部屋を見ているので中々なデザインに仕上がってます!」

 「えっ・・・お前・・・そんなビッチだったの?」

 「ボクじゃないです!」

 「スラが持っていたノートパソコン・・・かなり高いよなぁ。実はパパに買ってもらったとか」

 「ボクは処女です!!」

 「あっ・・・はい。すいません」


 堂々と処女宣言をされて俺がきょどってしまった。

 いかんいかん、ラブホで童貞丸出し感を出してしまったら舐めらてしまう。

 ここはハッタリでも堂々とした立ち振る舞いをしないとな!


 とりあえず腕に抱えてそのまま持ってきてしまった黒を机の上に置く。

 置かれた黒は大した反応もせずにそのまま装飾品と化していた。


 「お風呂も豪華なんです!早速行きましょう!」

 「えっ・・・?ちょ・・・私は行かないわよ!こんな獣がいるのに!」

 

 スラはぐいぐいと陽菜の背中を押して脱衣所に押し込んだ。


 「むふ~」


 そしてスラは俺に向かってドヤ顔をした後ピースサインを出す。

 後で入って来いと言う意味なんだろう。

 長年のペットの調教の成果がとうとう報われた瞬間だった。


 「にっ、妊娠させられちゃう~!」

 「大丈夫です!ここはラブホテル!避妊具ならたくさんあります!」 

 

 脱衣所に消えた姿を見送りベッドに腰掛ける。

 大きく深呼吸をして俺はどうするべきなのかをしっかりと考えようじゃないか。

 まずは目標設定だ。

 ラブホテルに入る前は調子に乗って初体験きた!っとか陽菜に「妊娠させられる」とまで言われてしまったが、実はそこまでエロいことはできない。

 いや、ヘタレだからできないのじゃないぞ!?

 せっかく学校で男友達を作れたのにゴールデンウィーク中にクラスのアイドル的存在の陽菜に手を出しました、とか知られたら間違いなくまた嫉妬されてしまう。

 それに合宿前に自分に言い聞かせたではないか・・・陽菜は男子生徒みんなの所有物だと。

 

 友情をぶち壊さないようにする為には性行為ではなくセクハラのラインで止めるべきだ。

 ならばどのラインまでならばセクハラで済むラインなのだろうか?

 とりあえず服やらズボンやらパンツやらを脱いで全裸になって腕立て伏せを開始する。


 「1!,2!,3!,4!」


 おっぱいを揉むのはセクハラだ。

 逆に言うとおっぱいを揉むだけならばセクハラであって男女間の性行為ではないはずだ。

 もしおっぱいを揉むことが性行為ならば俺は百戦錬磨の戦士と言うことになる。

 だが実際の俺は新米ホヤホヤの見習いにしかすぎない。

 

 「ってことでおっぱいを揉むのはセーフ!」

 「"・・・せーふ"」


 俺の独り言に対して黒が文字で答えてくれた。

 機械女神のトップがセーフだって言ってるんだからセーフだろう。



 さておっぱいを揉むのはセーフとして、おっぱい以上のエロい所をもみもみ触ったり弄ったりすることは果たしてセクハラで済むのだろうか?

 う~む・・・

 

 「50!,51!,52!,53!」


 アウトだな!

 おっぱい以上の所を触るのは性行為だ!

 よっしゃ、セクハラと性行為の線引きが明確に分けられたから間違いは起きないだろう。

 今の俺は獣なんかではない、立派な紳士だ。  


 意を決した俺は全裸のまま脱衣所に向かう。

 セクハラの極限までやってやるさ!

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