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「ではでは、ボクが説明します!なお君にはこれからゲームを作って欲しいのです!」
「ほう、何故?」
あれか?
故郷ゲームショウ2015でもするからその為にゲーム作って欲しい、っとかそんな理由だろうか。
って言ってもゲームかぁ。
多分、そこの超技術の塊のタブレットを使って製作するだろうからプログラミング知識とか絵とか描けなくても問題ないはずだ。
「故郷からお仕事依頼がある時は必ず理由も添えて詳細を教えてくれるのですが、今回は異例中の異例で全く詳細を教えてくれないのです!」
「ほう、何故?」
「分かりません!ただ、今回は最重要ランクのお仕事依頼なのでいつもと違って本当の本当に真面目にやらないとやばいです!」
「ほう、何故?」
「最重要ランクのお仕事依頼といえば機械女神が戦争してた時代ですら2,3回くらいしかなかったくらいの超重要お仕事依頼なのです。後、なお君。質問がコピペになってます!めんどくさがってませんか!?」
「めんどくさい・・・そこら辺の説明は省略でいいからゲームの作り方の方を教えてくれ」
スラは何も詳細を聞かされていない下っ端と分かった以上、あれこれ聞いても意味がない。
どうしても気になる点が残るんだったら後で機械女神のトップの黒様にでも直接聞いてみよう。
「では、実際に見て触って体験してもらいましょう!ヘイ、陽菜ちゃん!」
スラはドヤ顔で指をぱちんっと鳴らして陽菜に何かをするように促す。
だが、ノリノリな雰囲気とは対照的に陽菜は冷ややかな目線をスラに送っていた。
「スラねぇ・・・最重要お仕事依頼を受けたからって調子に乗ってない?」
「うにゅ?」
「私がフォローに回っていなかったら今からスラがこれ・・・作らないといけなかったと言うことを理解して欲しいんだけど?」
陽菜がパンパンとタブレットを軽く叩いてアピールする。
陽菜がミニスラちゃんの手伝いをしていなかったら今頃スラは慌てふためいて作業に取り掛かっていたのだろう。
「そ・・・それはミニスラちゃんの伝達ー・・・」
「じー・・・」
「お手数ですが、起動して頂いてもよろしいでしょうか・・・?」
「以後、気をつけなさい」
「はしゃいで調子にのってました・・・ごめんなさい」
スラが陽菜の膝にスリスリして謝り、上下関係の格付けが終わった所で陽菜はタブレットを起動する。
「スラ・・・そんだけじゃ誠意が足りない。見てろ、謝罪とはこうするんだ」
手本を見せる為、陽菜のおっぱいに顔をうずめてスリスリ謝罪をしようと体を動かした時、タブレットが起動し俺の周り全体が真っ白な空間になった。
せっかくのセクハラチャンスだったのに・・・
今、普通に生活を送っていたら絶対に体験できないようなすごい体験を俺はしている。
その光景に俺は驚きは・・・しない。
だって・・・つい先日に今にも壊れそうな車に乗せられ宇宙に飛ばされそうになったり、うんこ我慢してる時にダンジョン攻略を強いられたりしてきたんだ・・・
今更目の前が真っ白になった所で驚きもしなくなってきた。




