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僕の話。  作者: risa
2/3

難易度★★


自分勝手。


わがまま。


自己中心的。


それが僕の代名詞。







 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄






高校に入学してからよくLINEをする女の子がいた。


とても明るい子でたくさん友達がいる子。


その子の周りはいつも笑顔があふれていた。



彼女はほとんどいない同じ中学の友達なのだ。


そして僕はそんな彼女と同じ部活なのだ。




なぜなら僕が頼んだからである。


僕は美術部に入りたかった。

でも、へたれな僕は一人で入る勇気がなかったのだ。

だから頼んだのだ。

一緒に入らないか?と。

そしたらなんでか入ってくれたのだ!

なんでかわからないが。

まぁ、念願の美術部に入れたからなんでもよかった。






そしたら自然と彼女…関さんと会話やLINEがふえたのだ。







関さん:今なにしてるのー?

芹沢:絵を描いてる。

関さん:わー!見たい!明日見せてよ!!

芹沢:やだ。

関:なんでー!!?いいじゃん!ケチィー!!






最初はこんな感じだった。




僕は適当に返していた。

LINEがあまり好きじゃないからである。

めんどくさいからである。






念願の美術部に入った僕だったが数日もすぎれば飽きて部活にほとんど行かなくなった。




それに美術部としての活動はほとんど無かった。




出来立ての部活でゆるゆるなのだ。




活動内容も楽しく絵を描こう!ぐらいで特に何かをするとゆうことは無かった。




ただ放課後に美術室で雑談をするだけ。



美術部じゃない人もいる。




僕がしたかった事ではない。



僕はただ大好きな絵を皆で静かに描いてそれを見て意見や感想を交わしたりしたかったのだ。






僕は入部して1ヶ月ほどして幽霊部員になった。







幽霊になって関さんに会うことはほとんど無くなった。


関さんとはクラスも学科も違うのだ。





まぁ、どうでもよかったが。





会わなくなるとその分LINEが増えた。











その日のLINEはいつもと違った。









関さん:あのさー芹澤って彼女いるの???

芹沢:いないけど?なにか?

関さん:そうなんだ!よかった!!

芹沢:なにがいいの?君の気分がいいの?僕はとても不愉快だよ!

関さん:そうじゃないよwあのさずっと前から芹沢の事が好きなの!!だから付き合ってほしい!!







急だった。



急すぎて頭が真っ白になった。



顔はにやついていたが。





そう!

僕はモテる!

なぜかわからないが!

これが初めてじゃない!

小・中学校を含めると3回目なのだ!





でも、付き合うとかわからなくて。

なんだか怖くて振ったのだ。




今思えばあの時付き合っていればよかったのかもしれないとよく思う。

高校生になると早く彼女がほしいとかそんなことばかり考えいた。

お盛んだ。

盛んなのだ。

性春なのだ。





でも、関さんをそんな目でみたことがない。


なぜなら彼女はブサイクなのだ。


そして僕は面食いなのだ。


ブスはお帰りくださいなのだ。


面食いなちゃんとした理由もある。





僕は正直にゆうと自分がブスの類いに入ると思っている。

だから付き合う人は綺麗で美人な人がいいのだ!

将来的に結婚して子供が出来ると両親がブスだときっとブスになる!

子供には幸せになってほしい!

だから僕は美人と付き合いたいのだ!





でも僕は先のことよりも今。


ナウに彼女がほしいのだ。



でも、ブスだと全然自慢できない!



自分でも最低だと思う。

僕はカッコつけたがりだから。

変なプライドがあるのだ。





だから僕は 考える しか言えなかった。





それからも関さんとのLINEのやり取りは続いた。

疑似恋愛をしてるみたいで楽しかったのだ。



LINEで僕が返事をすると相手からも返事がくる。



やり取りをしている間は関さんに会ってない。

だから変な乙女フィルターがかかっていた!

いや、人は外見より中身だし!

関さん優しいし話しやすいし!

なんて考えるようになっていた。






そして僕は関さんからのLINEが楽しみになっていたのだ。









それからしばらくしてあんなに来ていた連絡が無くなった。



最初は忙しいのかな?とかバイトでも始めたのかな?と思っていた。



家でいる時はずっとLINEをしていた。

他愛のない会話だったけど僕は楽しんでいた。



でも、僕から連絡することは無かった。

いつも関さんからだ。



待っていればすぐに来るし、別に僕からしなくても関さんはLINEをしてくると思っていた。




でも、どんなに待ってもその日は連絡がこなかった。








次の日は土曜日だった。



僕は初めて自分から関さんに連絡をした。



送る内容を何度も何度も繰り返しみて変じゃないかとか気にしながら送った。

僕はカッコつけだからな!






芹沢:バイトでもはじめたの?






送った後に思った。







なんでブス相手にこんなに悩んでるんだろう。

それに連絡が来ないだけでなんでいらいらしたり焦ったりしてるんだろう。






…学校の帰り道でたまに。

本当にたまに関さんを見かける。

関さんは友達と友達の彼氏と帰っている。

たまに他の男子もいて楽しそうに帰っている。






それを見ると僕は。





なぜかいらいらするんだ。





別に関さんが誰と帰っていてもどうでもいいのに。



別に関さんが男子と帰っていてもどうでもはずなのに。







なんでいらいらするのかその謎がわかった。



わかった気がする。








あぁ、僕は関さんのことが好きなのかもしれない。








そう気付いた僕の行動は早かった。










芹沢:そういえば関さんってまだ僕のこと好きなの?









行動は早かったがへたれが発動して告白は出来なかった。

仕方ない!

だって僕だもん!






関さんからの返事はすぐに来た。

本当すぐに。






関さん:当たり前じゃん!ずっと好きだよ!!






ドキドキと胸が高鳴る。




もうどうでもよくなった。


ブスだからとかなんて。


このドキドキと高鳴る胸は僕が関さんを好きだって言ってる。






だから。






芹沢:じゃあ付き合ってあげるよ。

関さん:それって芹沢も私のことが好きってことでいいの!???

芹沢:そうだよ。

関さん:え!!!!!本当!!??凄くうれしい!!!!!







また顔がにやついていた。

彼女が出来た!

僕は勝ち組なんだ!

と思っていた。








関さん:じゃあ私たち恋人だね!?芹沢は私の彼氏なんだーwうれしいなー!!これからよろしくね彼氏さん!!









このときの気持ちを素直に言うと。

もう別れることを考えていた。

僕の気持ちは一瞬で冷めていた。






自分でもなぜだからわからない!


ただ "私の" と言う言葉を不快に感じた。







いや僕は君の物じゃないし。

僕は僕のものだし。




それに違和感もあった。


なんか違うって。


これじゃない感がした。






関さんからのLINEはまだ続いた。






関さん:実はね私、中学3年の時から芹沢が好きだったの!でも、告白する勇気が無くて…。そしたらもう受験でしょ?あー芹沢と高校離れるのかなーとか思ってたら同じで運命だと思ったの!これは告白するしかないって!!!だから付き合ってけれてすごいうれしい!もーなずくん大好き!!!







このLINEをみた僕の意見を言おう。









え?

運命ってなに?

勘違いだよ?

何言ってんの?

恥ずかしいやつだな。

それにもう名前で呼ぶの?

図々しくない?

普通は 何て呼んだらいいかなー? とかお話するんじゃないの???

そうゆうものじゃないの?






なんだかものすごく不快感だ。







よし。

決めた。








お別れしよう。









さっきまでのドキドキが嘘のように僕の心は冷めている。





ひどいと思う。

自分勝手だと思う。

さっきまで好きかもとか思っていたのに。

さっきまで人は外見より中身とけ思っていたのに。





でも、僕が嫌だと思ったら嫌なんだ。


1秒でも早く別れたい。









関さん:てか、明日会えない??なずくんに会いたいなー!








正直会いたくなかった。

本音を言うとLINEのやり取りだけでよかった。






だって会ったら萎えるよ!

萎えっ萎えだよ!

いくら僕の乙女フィルターで美化されても現実には通用しないよ!







あ、でもお別れを言うのは直接の方がいいかもしれない。

その方が気持ちが伝わると思うし。

だって付き合った瞬間に別れるなんてひどいことハードルが高過ぎて僕には言えないよ!

なんだか可哀想だし。

まぁ、明日言うのも今言うのもあんまり変わらないと思うけど…。






たくさん悩んだが関さんに会うことにした。






会ったら言うんだ。






ごめんなさい僕は君の運命の人じゃありません。

それに付き合ってみてわかったことがあります。

君のことは友達としてでしかみれませんでした。






って。










翌日の日曜日。




関さん家に行く。




用があるから昼から4時くらいまでしか会えないと言った。



もちろん嘘だ。

早く帰りたいからだ。





関さんの家には初めて行く。

家の場所は関さんが教えてくれた。





よし。





行こう!








人生初の彼女。

人生初の女の子の家。

人生初の別れを告げる。




初体験ばかりだ。




あれ?

前にもこんなことあったような?

デジャブ?

あぁ、思い出した。

あれは初めてのいじめ?いびり?をされたのだった。






高校ってすごい。




初めてだらけだ。







そんなことを呑気に思っていると関さんの家についた。




表札にも 関 と書いてある。





僕は緊張しながらインターフォンを鳴らした。







ドドドドドドドドと足音がして数日ぶりに関さんに会った。






そして僕は萎えた。

やっぱりブスだった!






こんなのと僕は付き合っているのか!



だめだ…相手のことが嫌になると全てが嫌になる。



僕って本当に最低。







「あ、いらっしゃい!!!」


はにかみながら関さんが言った。


「お邪魔します。」


微笑しながら言った。








一応言うけど関さんを振るのは顔がアレだからじゃない。



まぁ、少しはそれもあるけど…なんだか付き合ってみてわかった。




女性として見れないんだ。


友達としては好きだ。


おもしろいし話しやすいし。


でも恋人は違うと思った。


違和感があった。







そんなことを考えていると関さんの部屋についていた。



そして部屋に入ったら。






突然。












関さんにキスをされたのだった。












え?




え?





僕の初キスが!!!?





僕の天使のくちびるが!!!??









今の状況は。


ドアに壁どんされていた。


関さんに。







驚き過ぎて僕は固まっていた。






!?





戸惑っていると。








なんと舌が入ってきた!








え!!!?







いきなり舌入れるの!?






そうゆうのって付き合ってゆっくりじっくりお互いを知って同意の上でするものじゃないの!?????








やっと体が動いて関さんの肩を押して彼女を離した。







口の端に生々しく唾液がついているのがわかる。




僕は口の回りになにかがつくのは嫌いだった。




だからラーメンもうどんもれんげを使う。




不愉快でしかない!

口の回りをTシャツの襟ぐりをひっぱりふいた。






そんな僕に関さんは、はにかんで言った。






「キス…しちゃったね」





ふざけるな。

君が勝手にしたんだろう。

僕はしたくてしたんじゃない。


キスは気持ちのいいものだと思っていた。

でも僕は不愉快でしかなかった。





「私、初めてなの!芹沢もでしょ???」





君が初めてなんてどうでもいい!

なんだこいつ。

なんで僕が初めてのキスだと決めつけるんだ!



初めてだけど!






今何か話すと汚い言葉しかでないと思う。

汚い言葉でたくさん罵ってしまう。

たくさん傷付けてしまう。



初めてのキスで罵られてトラウマになられても困るから何も言えない。



僕みたいな最低なやつとは別れて違うもっと優していい人と彼女は付き合うべきだと思うんだ。








だから僕は微笑むことしか出来なかった。






「うふふーwでも、作戦が成功してよかったー!」

「作戦?」

「そう!ずーーーっと連絡して急に連絡しない作戦!芹沢には通用しないと思っていたけどwでも作戦が成功してよかったー!」





…………………………っ!?


なんだと!?

この僕が!?

恋愛テクニック初級編みたいな作戦で!?

落ちてしまったのか!?

くそ!

すごく悔しい!!!

あり得ない!!!!!!!


今日は不愉快しかない!



あーもう!!












結局関さんに別れを告げることはできなかった。











だからLINEで。



直接言おうとしたことを伝えた。






芹沢:ごめんなさい友達としてしか君のことがみれませんでした。別れてください。






辛いのは僕の方だ。

あんなこざかしい作戦に引っかかって。

初めてのキスを奪われて。

しかも舌まで…。







よく何も言わず我慢できたと思う。



本当に。



誉めてほしいよ。












関さんからの返事は長文できた。









なんで!?とか

ひどい!!とか

でも好きなの!とか

同じ部活に入ったのは少しでも僕と話すためだとか










結局僕がおしきって何時間かやり取りをして別れた。









7月7日



どうやら僕の好きは恋愛感情じゃなかったらしい。

彼氏とか私のとか言われるたびに嫌悪感がした。

自分でも最悪だと思う。

人の好意を踏みにじった。

あの子は真剣なのに。

勝手なのは僕だから文句なんて言えない。


なんでこうなるんだろう。


もう恋なんてしたくないな…。







予想以上に高校はたくさんのことを学ぶ。


勉強だけじゃない。


人間関係や恋愛。




こんなに苦しいなら僕は一生独りでいいのに。




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