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雷を纏いし男  作者: st_kh
門出編
5/5

狩りの後で

更新遅かった割に短くてすみません

4メートルもの熊を担いで家にかえったわけなんだが、俺が家に着いたら、家のんかがすごい騒ぎになった。

あの熊は魔獣や魔物すべてを含めてみるとそこまで強いわけではないのだが、10歳児が狩れるものではないのだ。

俺の場合は免許皆伝しているので、通常の10歳児とは言えないんだが・・・。

ちなみに、担いでいるときは魔力で身体強化していたのでそこまで重くはなかった。強化が使えなかったら担ぐとか絶対に無理だっただろう。


そんなこんなで一悶着あって、部屋に戻ったら4時だった。

想定外のことがあったために早く帰ってきたのでそんなものだろう。軽くシャワーを浴びた後に、今日の反省をすることにする。

まず、最初のミスとしては、魔獣や魔物の出るところで気を抜きすぎたことだ。

昼食をとるのはしょうがないとしても、うさぎの血抜きをして、ほかの魔獣がやってくるのを予想できなかったのは、やはり油断していたからだろう。もう少し注意深く行動する必要があるな。

次に、戦闘時に関してだ。初めての本気の殺気に恐怖を覚え、体が硬く会ってしまったのはいけなかった。

熊に放った「桜木流抜刀術 始めの型 斬月」は本来のパフォーマンスが発揮できていれば、あの熊などは真っ二つにできたはずだ。

それがなぜ深い傷を負わせるにとどまったかというと、やはり俺の体の硬直しか考えられない。

死に対する考えと覚悟が甘かったので今回のようなことが起きた。

今回は自分よりも格下だったためよかったが、自分と同等の存在もしくはそれ以上の存在が相手だった場合は、確実に死んでいた。

なので、俺はそんなことが起こらないようにしっかりと覚悟を決めるためにひたすら瞑想に集中した。





ようやく完璧な覚悟が決まったので、瞑想をとき、長時間の集中による疲労からぼーっとしていると、廊下からダダダダダダダダダダっ‼‼という音が聞こえてきた。

ぼーっとしていたとはいえ、意識がしっかりしているので、音の原因を理解し来るべき衝撃に備える。

すると、ドアがバーンと勢いよく開き想像通りの人物がこれまた想像通り飛びついてきた。それを準備していた俺は対して苦労することなく受け止める。

「しゅんにぃ、ただいま、狩りはどうだったの?けがない?だいじょうぶ?」

そういって、愛由美は俺に抱き付いたまま上目づかいで俺を見上げる。

「おかえり、愛由美。狩りはうまくいったよ」

「本当?!さすがしゅんにぃだね!」

そういうと愛由美はますます強く俺に抱き付いて顔を俺の胸にすりすりしている。

その様子がかわいかったので、いつものように頭をなでてやると、やはり、いつものように嬉しそうにえへへと笑っている。

しばらくそうしていると、ふたたび、誰かが走ってくる音がする。走ってきた人物は俺の部屋のドアの前で止まった。

「しゅんくん、けがはない!?」

いきなり俺に大きな声で質問をしてきたあやねぇにちょっと驚いたが、俺が初めての狩りに行ったので心配してくれたことがわかっていたので、俺はうれしくなって微笑んだ

「大丈夫だったよ」

「本当に?魔物化した熊を持ってきたって聞いたからちょっとはけがをしてるんじゃないの?」

あやねぇはそういって俺に近づくと俺の体をペタペタ触りつつけががないことを確認する。さらに、それを聞いていた愛由美が

「え!?しゅんにぃ、熊と戦ったの?」

と驚き、心配そうな顔になった。

俺はそんな二人を安心させるために、けががないことと熊と戦ったといっても死闘を繰り広げたわけではないということを説明した。

二人はそれを聞いて安心していたが、やっぱりまだ不安だったのか俺に抱き付いたまましばらく動かなかった。


そして、その日は俺の狩ってきた熊を使った料理が夕飯に出て、みんなにねぎらわれつつ過ごした

魔眼出るまではもうしばらくかかります

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