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雷を纏いし男  作者: st_kh
門出編
4/5

そうだ、狩りに行こう 後編

更新が遅くなってすみません  

仁兄ちゃんの鶴の一声でおれの明日の行動が決まった後は、家族みんなでおれの免許皆伝のお祝いをしてくれた。

みんなからおめでとうといわれて、夕飯もお母さんが豪華なものにしてくれていたのでうれしかった。

まぁ、敏則兄ちゃんだけは不機嫌そうな顔でおれのほうを見ていたけど。

それでも全体的に見ればとても楽しい夕食になったと思う。

俺の両サイドから、あやねぇと愛由美がいろんなものをあ~んで食わせようとしてくるのは正直勘弁してほしかったが。

そんな楽しい夕食の後、親父とお母さんのに魔獣狩りに仁兄ちゃん発案の魔獣狩りの件をはなしたら、二人とも快く許可を出してくれた。

今日は明日の魔獣狩りにそなえて早く寝ておくことにしよう






次の日の朝、起きて時計を見てみるとちょうど午前5時を指していた。

どうやらいつもの習慣から早起きをしてしまったらしい。

早起きして困ることはないので起き上がって洗面所で顔を洗う。そして、顔をふたらそのまま家の庭に向かった。


桜木流抜刀術は抜刀術という名前がついているがこの流派の神髄はそこではない。

この流派が最も重きを置いているのは魔力の運用方法である。

ここで少し魔力について説明をしなければならないと思う。

そもそも魔力とは何なのかというと人やエルフ、魔獣といった特定の生物が体内に持っている特殊なエネルギーのことである。

これは種族によっては持っていないものも存在し、魔力を一番多く持っているのは竜族である。

ただし、魔力も筋肉などと同じで種族で一定なのではなく、個人差が存在するため、確率的にはそんなに高くはないが、場合によっては人間なのに竜よりも多くの魔力を持っているといったことも起こりうる。

次に、魔力の運用方法についてなんだが、魔力には大きく二つの運用方法がある、一つ目は放出、二つ目は燃焼である。

放出とは呼んで字のごとく魔力を体外に放出する技能のことである。

しかし、ただ放出するだけでなく魔力をべつのものに変換してから放出することも含まれる。

具体的にいうと、魔力を用いて、火をおこしたり、水を出したり、風を起こしたり、土くれを作ったりといったことである。

この放出系の魔力の運用法のことを一般的に魔法と呼ぶのだがこれに関しても基礎4元魔法と呼ばれる火魔法、水魔法、風魔法、土魔法の4つと特殊魔法と呼ばれる光魔法と闇魔法、それと伝説魔法と呼ばれる世間一般には知られていないいくつかの魔法があるらしい。

で、2つ目の燃焼。これは魔力を体内で使用することによって身体能力の強化を行う技能である。

これによって体の強度や運動能力などが強化される。

この世界で近接戦闘をすることを専門としている人たち、例えば騎士団員などはみんなこの燃焼をつかえるはずだ。

ここで、桜木流の話に戻ってくるんだが、桜木流はこの燃焼を派生させた技能を用いることによって通常の強化よりも早く力強い戦闘ができるようにしたものである。

そのため、修業といっても、一人でできるのは基本的な型の確認と燃焼の訓練だけである。


それらの修業を一通り済ませて、シャワーを浴びると9時近い時間になっていた。

親父たちはもう道場に行った後みたいで、家にいるのは数人の家政婦のみだった。

何はともあれおなかがすいていたので、そのまま、家政婦の人に朝食を作ってもらっておいしくいただいた。その際に、昼御飯用の弁当を作ってもらえるように頼み、一端自分の部屋に戻った。


さて、軽くこれからの予定を確認しておこう。

取り合えず俺は今日、予定通り魔獣狩りに行く。

だが、今日は一人では初めての魔獣狩りなので欲張らず慎重に行くつもりだ。

ちなみに、初めての魔獣狩りは家族全員で8歳の時に行った。

そのときかったのは比較的危険のないうさぎ型の魔獣だったのだが、家族みんなで行ったため、リンチの構図が出来上がっていてとてもかわいそうだった記憶がある。

今回は一人のため、短い時間での狩りを行うことにする。理由としては、ソロというのは不測の事態にとても弱いからだ。あまり長い時間散策したことで、集中力が切れとご臨終とかは嫌だからな。

てなわけである程度方針が決まったところで、弁当を受け取って行ってみよう








てなわけで森の中にやってきました。

「くぅ~空気が気持ちいぜ」

思わずそんな一人ごとが出てしまった。桜木流の修業が始まってからはあまり外に出る機会がなかったため相当新鮮に感じる。

ここで魔獣が出ないんだったら昼寝でもしたい気分だ。実際にそんなことしたら魔獣の餌になるだけなのでそんなことはしないが。


しばらく森の空気を満喫した後、そろそろ行動を開始することにする。

今日俺が相手にしようと思っているのは、うさぎ、しか、イノシシのいずれかの魔獣である。

この森にはほかにも、オオカミの魔獣や、熊の魔獣などなかなか凶暴な奴らもいるが、さすがにはじめての狩りでそんな奴等とは戦いたくない。

まぁ、そこまで遭遇率は高くないから大丈夫でしょう。




そんなことを思っていたこともありました。

今俺の目の前には体長4メートル近い熊の魔獣がいる。

なぜこんな状況になったのかというと、時をすこしさかのぼる。


森の散策を始めてから3時間程度たったころ、お昼の時間となりおなかのすいてきた俺は近場に座りやすい場所を探して、弁当を食っていた。

そしたら、弁当のにおいにつられたの科は知らんが、うさぎの魔獣が近寄ってきた。これ幸いと俺はその魔獣をころして、血抜きを行う。思いがけず獲物のとれた俺は上機嫌にそのまま、次の獲物を探しにい・・・・く前にお弁当の残りをかたずけることにした。

「腹が減ってはなんとやらっていうしな」

そう自分に言い聞かせながら弁当を食べていた。

よく考えてみればそれがいけなかった。

弁当を食っている場所は血だまりのできている場所からそんなに離れていない(さすがに血の匂いがくさかったのでちょっと離れたが)。

そして肉食動物は往々にして、血の匂いに敏感である。

俺はそんな常識的なことも忘れていた。

そして、やっと弁当が食べ終わるくらいの頃になっ田土岐、不意に後ろからどすどすと何かが歩いてくる音がした。

「まずい」と思ったが、時すでに遅く俺の視界には茶色の毛並みのでっかい生き物が写っていた。

さらに最悪なのは、あちらさんもこちらにあつい視線を向けていることだ。

つまりしっかりとロックオンされてしまっているのである。

ここで背を向けて逃げようものなら、即座に背中から爪で引き裂かれる。

熊の走るスピードは通常の熊で60キロぐらい、魔獣になることで凶暴化して、巨大化していることから、200キロ近くは出るのではないか?

そんなことを考えているうちにも熊はゆうぜんとこっちに向かってくる。

もう、すでに逃げることは不可能だ。

そのことを悟った俺は、本気で熊の魔獣の相手をするために、刀の柄にてをかけて、熊と対峙した。


そして、突然熊が叫び声をあげて突進してきた、先ほど考えていたように相当なスピードだ。本当に200キロ出ているかもしれん。

だが、魔力で 身体を強化している俺には十分見える速さだ。ってか、多分俺のほうが速い。そうは言っても熊と俺では質量が違う。

もし、衝突でもされたら俺の骨は粉々になるだろう。

だが、そう考えて冷や汗を流しつつも動かない。どんどん熊との距離が近づいてくる。

だが、俺はまだ動かない。そして、熊が俺の刀の間合いに入った瞬間白銀の刃がきらめいた。

「桜木流抜刀術 始まりの型 斬月」

突進してきた熊は少し進路を変えて俺の横を通り過ぎるとそのまま倒れこんだ。

俺は残心を終え刀をおさめ、熊のほうを見る。

きれいに一撃が入ったようで熊が動く気配はない。

それを確認すると、同じようなことが起こらないように、今日の戦利品である熊とうさぎの死骸をもって家に帰った。

軽い戦闘をしたのですが、描写が難しいですね。

わかりづらい等のご指摘がありましたら、お願いします

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