クラスマッチ編 下
クラスマッチ当日。あの会長は粋な
ことをしよった。
それは、チーム編成で男女混合で
プレイする新たなルールを加えたのだ
まぁ、幸いにも俺のとこのチームは
恵まれているはず...だ!
紹介しよう!
☆まずは俺!
サクッとがんばるか
☆上原 誠
こいつなら案外上手くしてくれそうだ
☆鼓 奈津美
料理はダメでも、運動はできそうだ
☆栗原 歩美
よく奈津美と一緒にいる人だ。
奈津美とは正反対のおしとやかな感じ
☆本城 武人
バスケ部のエースらしい。
非常に爽やかな好青年といった印象だ
☆上田 由里子
我らがダルダル担任。何故いるかと
言うと本来のメンバーが風邪を引いた
らしい。バレーは六人だから
仕方なく入ったと聞く。
学生時代はバレー部と聞いたぞ?
なんとも個性的なメンバーである。
咲人達は苦戦する事なく順調に
勝ち上がって行った。
「咲人!僕のパスを受け取って!」
「任せろっ誠!おらっ!!」
運動は苦手ではないため誠の正確な
パスを思い切り相手にスパイクで打ち込むのは造作もない。
「キャー!咲人君と誠君コンビよ!
やっぱイケメンがすると花になるわ」
「咲人君が誠君のパスを打ち込む
なんて、なんて卑猥なの!やっぱり
咲人君が攻めかな?」
「いや、意外と誠君の攻めも
すてがたいわ!」
あの~、腐川さん?変な想像するのは
勝手なんですが、周りの女子も感化
されてるので大声で言うのは...。
言っても無駄である咲人よ。
それにしてもこのチームハイスペック
だな。武人君はバスケで、鍛えた
ジャンプ力でブロックするし
だるいだるいといいつつも担任は
問答無用でスパイクを打ち込むし
歩美さんは怯えてるけどね...。
奈津美も動きがいい。最後はこいつに
決めさせるか。よっと
「サッキー!ナイスパス!次は私が
決めちゃうからね~!」
奈津美のジャンプと同時に二人の
ブロッカーが奈津美のスパイクの阻止
を企てる。止められる!とおもったが
試合終了のホイッスルが鳴る。
「よっと!へへん、私だって
ちょっとは頭使うんだもん。
えへへ、サッキー褒めて褒めて~」
奈津美はブロッカー越しにスパイクを
打たずにフェイントを仕掛けた。
なんだ、料理ができないドジっ子
なだけじゃないのか。感心しながら
咲人は奈津美の頭を撫でる。
「サッキー、頭撫でるの上手だね!」
楓の頭を撫でまくってるから!
なんて言えないよな~。
なんだかんだで俺たちは優勝した。
優勝ってこんなに簡単なのか?
「LOVE 沙奈様!LOVE 沙奈様!」
うわっ、久々見たぞ。沙奈親衛隊。
すげえ、ピンクのハッピきてる
筋肉隆々の男達がかっこよく見える。
親衛隊の応援が大きく聞こえにくいが
確かに咲人に聞こえた無視できない
応援があった。
「楓ちゃ~ん、頑張ってね~。」
「俺ら、楓ちゃんのことしっかり
応援してるからさ!」etc...
冷静な判断力を失った
虚ろな目をした咲人にはそれ以上の
応援は聞こえなかった
「楓ちゃんだと?馴れ馴れしい。
俺の妹に手を出す奴は許さん!
許すまじ!」
しかし、幼児体系でも人気がある
点に関しては咲人もホッとする。
我が妹ながら、運動神経抜群だな。
幼児体系が全然デメリットに
なってない。
「沙奈ちゃん!はいっ!」
「任せなさい、楓。私の美貌に
酔いなさいっ!」
相変わらずのナルシストっぷりである
しかし、沙奈の実力もバレー部と
方を並べれる程の実力だ。
可愛いだけじゃないんだな。
流石、お姫様だな。
(やだっ、咲人が見てる///
やっぱり私の事気になるんだわ!
し、仕方ないわね)
沙奈の見事なまでのスパイクで
楓達も優勝した。それよりお前達の
チームの男子ほぼ、空気だけど
大丈夫なのか?そんなに肩を落とす
ものじゃないぞ、君たち。
あの二人が強すぎたんだ。仕方ない。
こうして、俺らは普段話さなかった
クラスメイトとも仲良くなれた。
なかなか充実してたんじゃないか?
こうして、クラスマッチは大盛況
のなか終わる。
今日は疲れただろう、咲人よ。
ゆっくり眠るといい




