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自縄自縛な僕・三人の女神   作者: 松永 もっこり
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クラス役員

HRが始まるチャイムが鳴る。

今日もねないで授業受けれたぞ。

うむ、なかなかいい調子じゃないかな。

そんなのは当たり前のことなのだが

無論咲人にそんなことは関係ない。

それよりも咲人はHRで何が

行われるのか気にしている。


「はい、お前らよく聞け〜。

今からこのクラスの

クラス役員を決めるぞ〜。

自薦他薦は問わない。じゃー始めっ」


ざわつくクラスメイト達。無理もない。

このクラス役員は

生徒会の定例会にも顔を

ちょくちょく顔を出したりしなければ

ならないので、部活をしている生徒以外も

できるだけ避けたいところなのだ。

咲人もその一人である。

折角はやく帰れるのに

帰るのが遅くなるとかナンセンス。

帰宅部の鏡である。


「私は夢崎君がいいと思います。」


ちょっと待ちなさい。

どうして俺の名前が上がるんだ。

誰だ!挙げた奴は!


「私も!」「俺も!」


ここぞとばかりの咲人コール。

一端の軍隊顔負けの統率力。

ヤバイ、このままだと絶対決まってしまう。

誰か、誰か助け舟をぉぉ。

途端に大きく手を挙げた生徒がいた。

奈津美だ。


「はいはい!私も咲人君が

いいと思います!優しいし!」


なんてこった、もう終わりだ。

おとなしくするしかないのか。

と、思っていた咲人に救いの手が

差し伸べられた。

誠が聖母のような笑みを浮かべている。

嗚呼、誠。やっぱりこの学校で

俺の味方はお前だけ...


「僕も咲人を推薦します。

彼はまだ学校に来たばかりで

なれてないぶぶんも多々あります。

なので、クラス役員になることで

早く学校になれる事ができ

彼のよさである気配りも活かすことが

できると思います。」


とか思ってた訳ないだろ!!

薄々この展開は予想できていた。


「はい、じゃー夢崎で決まり。

放課後生徒会室に行ってくれ。」


「は、はい。」


青菜に塩をかけたら

今の咲人のように凹むのだろう。


そう言うわけで咲人はクラス役員

に晴れて任命されたのだった。






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