表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
自縄自縛な僕・三人の女神   作者: 松永 もっこり
19/27

夏休み 咲人と楓の日常編


「もうだめかしれない。助けてっ!

お兄ちゃん!妹のピンチだよ!」


「まだ夏休み入ったばかりだ。

諦めるな」


楓は課題と朝からちょうど昼を

回った今まで格闘している。

楓は赤点を回避し、補習を

間逃れてはいるが、限りなく

赤点ギリギリなので、特別課題が

出されているのだ。


用は赤点じゃないけど、大差

変わらないから、補習は来なくて

いいけど、家での特別課題で

許してやるという学園なりの

譲歩なのだ。



「いや、しかしだよお兄ちゃん。

赤点じゃないのにこれだけの

大量の課題というのはほとんど

補習と変わらないと思うんだよ!」


「それは楓がギリギリの点数を

取るのが悪いんだ。」


「そうだけどさ〜、でもお兄ちゃんも

日本史ヤバかったんでしょ〜」


「っ!?......、ほらいいから

続きするぞ。教えてやるから」


「わかったよ〜、やれば

いいんでしょ、やれば〜」


幼いため、膨れた顔をしてても

どうしてもあどけなさがあり

怒っている顔も可愛い。



.....


強い日差しが少し緩んだ頃

楓の勉強が終わった。


「あぁぁぁ、終わった〜。

と言っても今日の分だけど」


「流石は俺の妹だな。よく

頑張ったよ、楓。」


「ほ、ほんとに!!なら

いいかな〜、えへへ///」


単純な楓であった。ちょうどその時

家の電話がなった。


「私がとってくる〜」


「頼んだ」


.....


「ねぇ、お兄ちゃん。頼みが

あるんだけど。」


「今日頑張ったからな。

出来る範囲で聞いてあげよう」


「明日は、大学のオープンキャンパス

なのは知ってるよね?」


「あー、うん。そうだったな。

女子大だろ?俺はついて行かない

からな、楓。」


「違うよ!失礼だなお兄ちゃん

まぁ、それはいいとして。

実はね、沙奈ちゃんと明日の

夏祭り行く予定だったんだけど

オープンキャンパスでいけなくて」


ここの街の夏祭りはちょっとした

有名な祭らしい。地元のテレビ局

なんかもくるとか。しかし、

だんだん予想がついてきたが

できるだけ考えたくないぞ。


「それでね、沙奈ちゃん

楽しみにしてたらしくね。

代わりにお兄ちゃん一緒に

いってあげてくれないかな?


やはりか、沙奈は別に苦手とか

嫌いじゃないんだが。

やっぱり俺がそんなことを

していいのか?沙奈も男より

女がいいだろうに。


「そこで、お兄ちゃん!

はいっ、電話っ!!沙奈ちゃんと

繋がってるから」


「は?おい!楓。」


とりあえず話してみるか。


「あー、沙奈。俺だ、咲人だ。」


「は、はい!沙奈です!あ、あの

私と一緒にいってくれませんか?」


とても不安そうに聞いてくる。

これは断りにくいな。

でもなこの前勉強教えてもらったし


「うん、行こうか。この前

勉強教えてもらったお礼も兼ねて」


「本当ですか!じゃ、じゃあ...」


「あーいいよいいよ。俺が家まで

迎えに行くからさ。楓に教えて

もらうから心配ないよ」


「い、家にですかっ!?

ま、まだ心の準備ができてないって

いうか、なんていうか...」


「うん?どうした?沙奈。」


「いえ、何でもないです。

わかりました、明日は家で

待ってますね♡」


「おう、明日な」



はぁ、せいぜい沙奈に迷惑

かけないよう心掛けるか。

楓がニヤニヤとこっちを見ていた。


「ニシシ...お兄ちゃん明日

頑張ってね〜」



いやいや言いながらも

この街始めての夏祭りを

楽しみにしている咲人だった



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ