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自縄自縛な僕・三人の女神   作者: 松永 もっこり
12/27

咲人カメラマ編 中


皆さんは胃もたれになったことが

あるだろうか?

ある方に聞きたい。では、胃もたれ

の遥か先への不快感へ到達したことが

あるだろうか?


「気持ち悪い、何回吐いたか

分からない。ウッ!?またか...」


このたったいま男子トイレで何度も

ゲロっているのが主人公

夢崎 咲人。


「料理は美味しかったんだけど

流石に部員全員の料理を食べるのは

無理があったか。ウッ!?」


何かを得るには何かを犠牲にする

必要があるということを知った咲人だ

ようやく落ち着いた咲人は

気を取り直して写真を撮りに励む。


「次はどうしようか。ん?

あのピンクのハッピ。親衛隊か。

どうして、チア部のとこに?

まさかな...」


そのまさかのまさかだ。

小悪魔お姫様こと華城 沙奈

はチア部の一員であり期待のエース

でもある。


「ほー、あんだけ派手に飛んで

動き回ったりしてるのに沙奈の笑顔

だけは変わらないな。

流石というべきなのか。」


そう、沙奈の100%スマイルは

このチア部で培われてきた部分も

大きい。


「LOVE沙奈様!LOVE沙奈様!」

「声が小さいぞ!お前らぁぁあ」

「すんません、隊長!」

「会員番号135号!手抜いてる

のか?舐めたマネしてんじゃねえ!」

「うす!隊長!」


親衛隊隊長とかいるのか。すげえ。

ていうか135って全員で何人いるんだよ。

もっと大切なことを高校生活で

学んでこう、お前ら。


彼らにとっては沙奈の応援こそが

命であった。


ん?あの男子生徒、咲人じゃない///

やだ、私のこと見にきたの?

もう、仕方ないわね。ぐへへ...。

でもこんな恥ずかしい格好咲人に

見られたくない!

沙奈はめでうったえる。

帰れと。


なんか沙奈怒ってる?

あんまり見られたくないのかな?

なら、別のとこいこうかな。


落胆した姿が沙奈はすぐに分かった。

もう、そんなに落ち込まなくても

いいじゃない!で、でもそれだけ

私のことが?エヘヘ。


練習で今日一番の笑顔を見せる沙奈

であった。



次回は

桜子編ではありません。


よくしる

あの方です。

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