表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

SS 「亡国の王子」

作者: White Seal

はじめまして、White Seal(和名:シロアザラシ)です。


初投稿にして一応僕の処女作となってます。


拙文は大目に見てもらえると幸いです。

SS 「亡国の王子」


それは悠久の楽園の、刹那の終焉。



日が墜ち、夜が訪れた。

街は焼け、城は崩れた。

信仰は消え、神は去った。

御使いは堕ち、魔が顕れた。

国王は発狂し、忠臣は処刑された。

民は迷走し、兵は私掠を始めた。



――――――全ての原因は、あの男。

得体の知れぬ、黒衣のダークエルフ。

七罪を冠する、邪悪と堕落の象徴。


今の私に“アレ”を弑する術はない。

“アレ”は異教の邪神に連なるモノ。

未だ人たる私に敵う道理などありはしない。


―――ならば。

“アレ”が正道にて敵わぬ邪道だというのならば。

私は魔道に身を堕とし、その秘奥を以って“アレ”に追随する。

そこに迷いはなく、悲しみもなく、未練すらもない。

私は亡びた国の狂える王の子。最早人の世に私の居場所は存在しない。

私に残されたものは、ただ深く、ひたすらに昏きこの復讐の念のみ。



………さて、着いた。


王立図書館跡地。

その地下最奥部の秘匿の間。

ここに在るのは、“アレ”ですら解放を避け、しかし処分もできず死蔵・封印を選んだほどの禁書ばかり。

だが、その殆どに用はない。

私の目的はただ一冊。

この場に秘匿されし書の中でも特に旧く、桁外れに強力な神代の魔導書。

この世の誰にも扱えぬとすら言われる異法の書を手に取る。



――――――願わくば。

我が手によりて彼の怨敵に滅びが訪れんことを。


Fin.

よくある感じの剣と魔法の世界でよくある感じの悪ボスキャラによくある感じの王国をよくある感じの展開で滅ばされた王子が復讐を誓います。


この後の展開としては、光の勇者w一行に加わって魔王的な存在となった“アレ”を滅ぼしたあと、何も告げることなくいずこかへと去っていくといったものを考えていますが、ぶっちゃけ小説にする気は一切ありません。ただの妄想とか裏設定とか、そんなものです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] この前は私の拙作に感想ありがとうございました。 私もWhite Seal様の作品を読ませていただきました。 復讐を誓った王子みたいなダークな設定の主人公は結構好きですね。 もし、これが連…
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ