スキル【完全記憶】を持ってます
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「ミゲル、気づいてるか?」
「あぁ、もちろん」
いつまで付いて来るつもりなんだか。
あの残念エルフ。
見えなければ気づいてないとでも思ってるのかね?
スキル【気配察知】にも、引っかかってるし、何より【マップ】に表示されている。
チョロチョロと小刻みに動いてやがる。
「ウザいな」
俺がボソッと言うと、サイジュも、
「だよな」
と、頷いた。
なんかいい方法ないか?
俺だけなら、【快適亜空間】に入ってしまえばいいんだけど。
緊急時以外は、まだバラしたくはないかな。
それ以外なら、スキル【隠密】とかか?
あっ、これは龍族の魔法か。
なら、スキル【ステルス】かな?
サイジュが覚えられたら、姿隠せるから撒けるか?
「サイジュ、【ステルス】ってスキル知ってるか?」
「いや、どんなスキルだ?」
やっぱり知らないか。
「姿を見えなくする?隠せる?スキルかな?」
「そんなスキルがあるのか!?」
サイジュが驚いている。
「暗殺者とかっていないの?」
「暗殺者?いるけど、捉えきれないみたいだぞ?それがなんだ?」
サイジュは、点と点を結ぶのが苦手なタイプなのかな?
「暗殺者は、【ステルス】とかを使ってるんじゃないかなって」
「マジか!?」
目をパチクリしてるぞ?
そんな表情でも、男前だと様になるのかよ。
イケメンって、すげぇな。
「たぶん。だから【ステルス】を使えば、あの残念エルフのことを撒けるかなって」
「そういうことかー。でも俺、そのスキル知らないぞ?」
でも、言ってたじゃん。
「【カメラアイ】で覚えられるだろ?」
「それは、ここに魔法陣がある前提だろ?」
その通りだけど。
「それは、俺が知ってるから大丈夫」
「えっ!?なんでそんな魔法陣知ってるんだ?」
あれ?
あぁ、そうか。
【完全記憶】のこと、話してなかったんだっけ?
なら、話さないと話が進まないってことかな?
「俺、【完全記憶】ってスキルを持ってるんだよ」
サイジュは、【完全記憶】?と首を捻っている。
見たものは全部覚えられるスキルだよ、と言うとサイジュは盛大に驚いていた。
「だからあの資料室にあった魔法陣は全部覚えてる」
「マジかよ!?」
【カメラアイ】だって、同じようなこと出来るんじゃないのか?
見たら覚えられるんだろう?
そう聞いたら、そんな万能なものじゃないらしい。
「何のスキルの魔法陣かわかってないと、【カメラアイ】で覚えても使えないんだよ」
逆に言えば、何かわかれば使えるってことだろ?
なら、王都までの道のりでその魔法陣見せてもらって、俺がどんな魔法陣かわかれば、サイジュはこの国1番の魔法使いとかになれるんじゃねぇ?
魔剣士に偽装してるけど。
えっ?俺?
俺は目立ちたくないからな。
そんなのには、なりたくないな。
たぶん、職業関係なく魔法って使えると思うんだよな。
だって、俺は職業なくても魔法使えてたしな。
とりあえず、今はサイジュに【ステルス】の魔法陣を覚えてもらうのが先だな。
「サイジュ、俺が【ステルス】の魔法陣を展開するから、【カメラアイ】で覚えてくれるか?」
「わかった」
サイジュの眼に魔法陣が浮かび上がった。
それが【カメラアイ】か?
【カメラアイ】の魔法陣、ゲット!だな。
俺は、【ステルス】の魔法陣を展開してみせた。
しばらくするとサイジュの眼の魔法陣が消えた。
「ミゲル、もういいぞ」
「覚えたの?」
俺は、展開した魔法陣を解除しながらそう聞く。
「あぁ」
「なら、練習しながら先に進もうぜ?」
「だな、出発初日から野宿とかイヤだしな」
それな!
「魔物は俺とマリンが気にしておくから、サイジュはなんとか【ステルス】使えるようになってくれ」
「わかった。魔物は俺のアイテムバッグに入れるから言ってくれ!」
あー、そうだった。
その話もしておかないとダメか。
「それなんだが、マリンが【スライムストレージ】ってスキルを覚えたんだよ」
「【スライムストレージ】?」
知らないか。
俺も知らなかったしな。
「マリンに荷物を収納出来るようになったんだ」
「はっ!?マジかよ!?」
マジなんだよ。
ビックリだよな。
「なっ、マリン」
『みゅっ!〔うん!〕』
カバンを開けてやると、中でぷるっと一回震えた。
「はぁー、ミゲルとマリンはびっくり箱だな」
えっ?俺もなのか?
「そんなことないと思うけど?」
「いや、あるだろう?」
そんなことより【ステルス】をなんとか使えるようになってくれよ。
「ミゲル、ちょっと【ステルス】使ってみてくれないか?イメージがわかないんだが」
魔法陣を覚えても、わからないと使えないって、魔法名じゃなくてどんな魔法かってことだったのか!?
マジか。
「じゃあ、右手だけ【ステルス】してみるから、見ててくれ」
「わかった」
俺は、右手を対象に【ステルス】を発動した。
「こんな感じだけど」
「なるほど…ちょっと右手触ってみてもいいか?」
「いいけど」
普通に手だぞ?
「ちゃんとあるな」
「そりゃあるだろ?」
なくなったわけじゃないって、見えなくなってるだけなんだから。
「俺も、手から始めてみよう」
それがいいかもな。
歩きながら、サイジュは【ステルス】を練習している。
どこか1ヶ所でも、【ステルス】出来たら一気に全身【ステルス】いけると思うんだよな。
「あっ、出来た」
不意にサイジュの右手が見えなくなった。
「おっ!やったな!」
あとは、全身【ステルス】するだけだな。
「なんとなくコツがわかったぞ。これでどうだ?」
サイジュの姿が消えた。
おっ、やったな。
さすがだな。
と、思ってたら、すぐに【ステルス】が解除された。
「どうした?」
「魔力使いすぎた」
えっ…?
【ステルス】って、そんなに魔力使うんだったか?
俺がそう思っていたら、マリンが鳴いた。
『みゅみゅみゅ!〔なんかいっぱいきた!〕』
んっ?
ウソだろ!?
「サイジュ!ヤバいぞ!」
「どうした?」
「あの残念エルフ、魔物引き連れてきやがったっ!!!」
あんのクソエルフ。
何してくれてんだ!
このままじゃ巻き添え喰らうぞ。
えぇい!!
ギフト【快適亜空間】発動。
扉を開けて、サイジュに言った。
「この中に入ってくれ」
「何?」
「後で説明するから早く」
「わかった」
サイジュが扉を潜った後、俺も中に飛び込んで扉を閉めた。
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トーヤのテンションがあがります(笑)
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