指名依頼のドブ掃除1
昨日は生姜焼きとご飯をたらふく食ったから、久しぶりに満腹感?満足感?を味わったな。
旨いものでの満腹ってのは、幸せなんだな。
近いうちに角煮を作ろう。
レシピがあるなら、なんとかなるだろう。
でも、ボアを狩らないとダメだな。
3人分の肉は生姜焼きに消えたからな。
でもその前に今日は、ドブ掃除だな。
ヨーゴのおっさんのところに行くか。
その前にステータス確認しておくか。
ちゃんと隠蔽されてるんだろうな?
スキル【鑑定(真眼)】発動。
★ステータス★
[名前] ミゲル
[年齢] 15歳
[ランク] D
[職業] 火の魔法士
[レベル] 27(354)
[魔力] 12,531(125,316(+ 125,316))
(指輪の効果)
[体力] 7,518(75,189)
[スキル] ▼
[従魔] アクアスライム(マリン)
[魔導具] 魔力倍増の指輪
状態異常無効の指輪
《《隠蔽
[加護]
火の神アグニール NEW!
水の女神ルサウール NEW!
創造神アレクサンドリール NEW!
[ギフト]
【快適亜空間】
※創造神アレクサンドリールからのお詫び》》
って、おいっ!
なんで、アレクサンドリールの加護が増えてるんだよ!?
何してんだあの神様は!
まぁ、もう付いちまったもんはしかたない。
加護を気にするのはやめよう。
さてと、冒険者ギルドに寄ってから、ヨーゴのおっさんのところに行くか。
「指名依頼の手続きお願いします」
俺は、シゴデキのお姉さん、改めカティーナさんに話しかけた。
やっと名前を確認した。
「はい。隣の建物でまだかまだかと待ってる人がいるので、行ってあげてください」
はぁ!?マジかよ。
それは、すげぇめんどくせぇな。
行きたくねぇなぁ。
仕方なく隣の建物にドアを開けた瞬間、殺気を感じで身をかわした。
ヨーゴのおっさんが、吹っ飛んでいった。
何やってんだ?このおっさんは。
「なんで避けるんだ、ミゲル」
「なんでおっさんに抱きつかれなきゃならねぇんだよ、気持ち悪りぃ」
ふざけんなよ。
そんなぶよぶよの肉で抱きつかれるとか、寒気がするっつうの。
「あんまふざけてると、依頼受けねぇぞ!見習いの時も最低報酬だったらしいしな?」
ヨーゴのおっさんは、はっ!として、すまんと頭を下げる。
チクリと言いたくなってもしかたないだろ?
受けたからにはやるけどよ。
「今日は2区画やる。どこをやるんだ?」
ヨーゴのおっさんは、あたふたと地図を広げて掃除場所を示す。
あん?
「なぁ、ヨーゴのおっさん?俺のこと馬鹿にしてんのか?なんで今までの区画の倍以上の距離あるんだ?」
ニラみをきかせた視線を投げつける。
「そんなことねぇだろ?」
そんなに汗をダラダラかいてるのに、誤魔化すのか!?
「契約違反だよな?ちょっと冒険者ギルド行ってくる」
ちょっと待て!と言うおっさんのセリフは聞こえないな。
あぁー、聞こえなーい。
待てと言われて、素直に待つわけねぇだろうが!
俺は、おっさんに捕まる前にギルドに駆け込む。
あんなぶよぶよのおっさんに捕まるかってんだ!
「カティーナさん!」
「どうしました?ミゲルくん」
駆け込んだ俺にカティーナさんは、驚いた顔をした。
「指名依頼取り消してくれ!!
1区画の距離がこの間までの倍以上になってんだ!」
俺がそう訴えたところで、ヨーゴが冒険者ギルドに入って来た。
「ミゲルくんの言ってることは本当ですか?ヨーゴさん?」
カティーナさんの冷たい眼差しと口調にヨーゴのおっさんは、固まる。
「誰かギルマスを呼んできて」
誰かが走っていなくなった。
ギルマスを呼びに行ってくれたんだろう。
少しして、ごっついおっさんが現れた。
あれがギルマスか?
すげぇ、迫力だな。
ムッキムキだぜ。
「何があったんだ?」
ド迫力の声だな。
「ギルマス、ミゲルくんがドブ掃除の依頼を受けに行ったら、見習い時よりも1区画の距離が倍以上になっていると…」
カティーナさんが説明してくれる。
「あん!?」
ギルマスにギロっと見られたけど、俺は頷いた。
別に俺が悪いことをしたわけじゃねぇし。
なんで俺を見んだ?
違くねぇか?
「ヨーゴ、どういうことだ!?お前、俺に残りは24区画だと言ったよな?」
ギルマスは、ヨーゴの胸ぐらを掴んでいる。
「すまん」
「本当は何区画だ!?」
ヨーゴのおっさんは、顔面蒼白なまま言ったぞ。
「56区画だ」
と。
ふざけんなよ!?
倍以上じゃねぇかよ。
「こんなん契約違反じゃねぇのかよ!?無効だろ!?」
俺がそう言うと、ギルマスが、
「きちんと確認せずに受理したのは、俺だ」
確かに確認しなかった、あんたも悪いだろうさ。
「だから何?それはそっちの落ち度だろ?俺には関係ないだろ?」
なんでそんな半分以下の金額で、依頼をうけねぇとだめなんだよ!?
ボアとか討伐した方が、よっぽど稼ぎがいいよな?
アサラサダンジョンもう一周すりゃ、何十倍も稼げんだぜ?
そうだろ?
俺がそう言うと、ギルマスはその通りだと頷く。
「だが、俺としてもミゲルにドブ掃除を受けてもらいたい」
「こんなふざけた条件でか!?お断りだ」
当たり前だろ?
冒険者を守るのが冒険者ギルドなんじゃねぇのかよ?
「冒険者から搾取して潰すのが、ギルドの方針か?」
俺の抗議にギルマスが顔を歪める。
「わかっている。そんなことは俺が許さん」
許さんって、すでにやらかした後じゃねぇかよ。
どう落とし前つけんだよ?
「なぁ、俺が掃除したところ見てどう思った?」
ヨーゴのおっさんは、黙ったままだ。
ギルマスはキレイになったな、と言った。
気づいてねぇのか?
「俺が最初に掃除したここの裏の区画が、今どうなってるかわかってるか?」
近くにいた人が、キレイですと答える。
だよな?
「2ヶ月経ってもキレイなままだって気づけよ。どうしてか考えろよ?」
なぁ?
「掃除しただけで、そうならないのくらい気づけよ」
確かに俺が臭いのが嫌で勝手にやったことだけど。
ちょっとムカつくよな。
全員、思考停止してんのかよ!?
どうなってんだ?
この町はよ!?
お読みいただきありがとうございます!
もしよければ評価もおねがいしますm(_ _)m
トーヤのテンションがあがります(笑)
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