表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
生まれたその日にダンジョンに捨てられた俺はドラゴンに育てられる  作者: トーヤ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

56/73

魔法の本と魔法陣

サイジュにはバリアの魔法の載った本を教える約束でボアを運んでもらったからな。

運んでもらったからには、約束は果たさないとな。


「こんにちは」


チャティーラさんに声を掛ける。


「おや、珍しいね。2人もここに来るなんて」


本当にここって、利用者がいないんだな。

もったいない。

2人もって…。

2人しかじゃないのかって、言いたくなるよな。


「いつ来ても、誰もいないんだなぁ」


サイジュがしみじみ言ってる。


「サイジュはよく来るのか?」

「よく、ではないな。たまにだな」


そうなんだ?


「最近じゃ、ミゲルが1番の常連だよ」


と、チャティーラさんが笑う。

だから、笑い事じゃないよな?


「さぁ、約束通りにどの本か教えてくれ」

「わかった」


チャティーラさんは、話し出すとちょっとばかり長くなる事が多い。

適当に切り上げないと調べ物も出来なくなるから、注意が必要なんだよな。

その辺は、サイジュもわかってるみたいだな。


チャティーラさんに、本を探しに行くからと手を振った。


なんかあったら呼ぶように言われ、頷いてから左奥の魔法の本が並んでいる本棚へと移動した。



「どの本だ?」

「ちょっと待って?確かこの辺だったと思うんだけど…」


なんて本だったかな?

片っ端から全部読んだからな。


バリアの魔法陣を思い浮かべたら、載ってる本が頭の中に浮かんだ。


『魔法陣解析』


スキル【完全記憶】の効果なのか?


1冊の本を手に取って、確認する。

うん、この本だな。


「サイジュ、この本だ」

「えっ?その本!?それ俺も読んだことあるけど、バリアなんて魔法陣、載ってたか!?」


俺は、パラパラとめくって、バリアのページを開いてみせた。


「ここ」


サイジュは、そのページを見て眉をひそめた。


「ミゲル、どこにもバリアの魔法陣だなんて、書いてないぞ?」


そうなんだよな。

魔法陣は載ってるけど、なんの魔法陣か未解析ページに載ってるからな。


けど、俺には魔法陣自体の文字が読めてるからなんの魔法陣かわかるんだよな。


あれ?

これって、なんか面倒なことになったりするか?


安易に教えるとか言ったの間違ってたか?


「そうなんだけど、俺にはその魔法陣がバリアの魔法陣だと思えるんだよな。なんでかは聞くなよ。わかんねぇからな?」


読めるけど、読めてるけど。

なんとなくその魔法陣がバリアな気がするって、そう感じるってことにしておこう。

面倒なことは、ごめんだぜ。


「なら、もうひとつの…なんだっけ?」

「あー、バキューム?」

「そうそれ!それもこの本にあるのか?」


確かそうだったと思うけど…。

って言うか、同じページに載ってた。


「コレだな」

「マジで?なんでわかるんだよ!?」


聞くなって言っただろ?


「なんとなく?」


そうとしか答えねぇからな?

読めるなんて言うわけにはいかねぇからな?


「うーん?違いすらわからないな」


えぇー!?

違いはわかるだろ?


「サイジュは、魔法を使うときは、魔法陣を理解して使ってるのか?それとも覚えて使ってるのか?」


「基本は覚えてだな」


覚えてんのか。


「どうやって覚えてるんだ?」


俺はスキル【完全記憶】があるし、解析も出来てるって言うか読めてるからな。

たぶん、同じ魔法でも威力に差が出るはず。

そんなことが書いてある本があったはず。


「【カメラアイ】ってスキルがあるんだよ」

「【カメラアイ】?」

「そう、見たものをそのまま記憶出来るスキルなんだ」


おー!?

そんなスキルがあるのか?

スキル【完全記憶】とは、違うのか?

違うなら、俺もそのスキル欲しいな。


「そのスキルって、どうやったら取れるんだ?」


取れるんだよな?


「あー、たまたま取れちゃう人もいるみたいだけど、魔導具屋で【カメラアイ】のスキルスクロールを買うのが手っ取り早いけどな…」


スキルスクロール!!

って、濁されたってことは、金か…?

お高いってことか…。


「それなら、サイジュはもうこの魔法陣覚えたってことか?」


「まぁ、そうだな。覚えただけだけどな」

「でも、魔法って魔法陣を覚えれば使えるんだろ?」


本にそう書いてあったぞ?


「そうだけどな?練習しないと実際に使えるようにはならないだろ」


まぁ、そうだな。

俺だって、母さんとたくさん練習したもんな。


ちょっと思い出して、遠い目になったのはしかたないよな?


ラノベあるあるみたいにさ、魔法はイメージが大切!みたいな感じだと思ってたんだよ。

それなら、日本のヲタクは最強だろとか思ってたんだけど、イメージ関係ないんだよ。

この世界の魔法って、魔法陣ありきだったんだよ。


魔法陣って、書き換えたり出来ないのかね?


スキルの本とかないのかね?

どんなスキルがあるのかとか知りてぇじゃん?


たとえば使えるスキルがあったとしてさ。

魔法陣の書き換えが出来るなら、火の温度を高温に変えたりとか、飛ばす礫の強度を高めたりとか、魔力の消費を抑える方法とか、魔石の魔力で魔法を飛ばす方法とかさ?


魔法陣構築とか、魔法陣再構築とか、魔法陣改造とか、魔法陣創造みたいなスキルがあれば、もっと楽しくなりそうじゃないか?

そんなスキルがあったらいいのにな?

スキルがあれば、なんか色々出来そうだなって、前からずっと思ってたんだけどな。


まっ、魔法自体にイメージは関係なかったけど、魔法の使用方法はイメージで使う方法は増やせると思うんだよな。


それこそ、バリアを使って魔物を倒すのとか。

ドブ掃除にバリアを使うとかな。

発想には柔軟さと自由が必要だ、と思う。


サイジュには、小さなものを穴がないようにバリアを張るといいと伝えておいた。

出来るようになったら、バリアのサイズを大きくすればいいってな。


「さっそく練習してくるよ。左の森で確認しながら、ラビットの頭部をキレイに囲うことが出来るようになるまで」


サイジュが張り切っていたので、頑張れと送り出しておいた。


俺?


俺は帰るよ。

腹も減ったしな。

【快適亜空間】で、肉を焼くよ。

お読みいただきありがとうございます!

もしよければ評価もおねがいしますm(_ _)m

トーヤのテンションがあがります(笑)


感想、誤字脱字報告もありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ