魔物を無傷で倒す方法
サイジュがブラウンボアを倒した後、次に見つけたボアはマリンが倒した。
肉を食べると言うのが、わかってるみたいでボアの顔に張り付いて窒息させていた。
ラビットならわかるけど、ボアの顔を覆うほどの大きさまで広がるのか?
マリンすごいな?
あっ、ボアが倒れた。
これ、どうやって持って帰る?
さすがに、マリンのスライムストレージを話すわけにもいかないし。
ガンヴォルグのおっちゃんに話したのは、買取とランクアップのためだ。
やっぱりまだサイジュには、今の段階で話すのは回避したい。
サイジュにお願いしたら、アイテムバッグに入れてくれないかな?
そう思って、サイジュを見たら、
サイジュはあんぐり口を開けて、固まっていた。
だから、男前が台無しだからな?
もっとサイジュは、他人の視線を気にした方がいいんじゃないかな?
「マリン、すごいな…あっ、もしかして無傷のフォレストスネークってミゲルたちか!?」
「そうだよ?」
知らなかったんだ?
結構な騒ぎになっちゃってたんだけどな。
えっ?アシーダにいなかったの?
通りで見かけないと思った。
「どうやって無傷で倒したんだ!?マリンがさっきみたいに倒したのか?」
あれを見たら、そう思っちゃうよな。
「教えてもいいけど、あのボア運ぶのにサイジュのアイテムバッグにしまってくれないか?」
そんなお願いしてもいいのかわからんけど。
「それは全然いいよ。最初からそのつもりだったし」
「そうなのか?」
「うん。でも倒し方は教えてくれな?」
俺は頷いて、マリンにボアはサイジュが運んでくれることを説明して、ボアをサイジュに渡した。
「サイジュは魔法って使える?」
「攻撃魔法なら多少は使えるけど」
攻撃魔法か。
あれは、何魔法って説明すればいいんだ?
バリアは防御魔法になるのかな?
とりあえず説明してみるか。
「俺が使ったのは、バリアって魔法とバキュームって魔法だ」
「バリア?バキューム?それはどんな魔法なんだ?」
やっぱり知らないのか。
「どう説明したらいいのかわからないんだが、バリアは防御魔法の一種じゃないかと思う。結界ってわかる?」
「外敵から自分とか場所とかを守る見えない膜みたいなものだろ?」
結界は通じるのか。
でも結界魔法って認識じゃないのかな?
「それって、どうやって出してるかわかる?」
「あぁ、魔導具だな」
おー、結界の魔導具があるのか!
なるほど!
やっぱり魔法ではないんだな。
「魔導具じゃなくて、魔法で出したのがバリアかな」
「!?魔法であれが出せるのか!?」
ビックリした!
サイジュがめっちゃ距離を詰めて来たぞ!?
思わずのけぞっちまった。
「…う、うん。出せるよ」
イケメンは近くで見るとさらにイケメンだな。
すまん、と言ってサイジュが1歩離れる。
「その、バリア?をどうやって使うんだ?」
ピンと来なかったかぁー。
「さっきマリンがやったみたいに、魔物の顔をバリアで覆うんだよ」
「それで倒せるのか?」
んっ?わかってない?
「倒せるだろ?」
バキュームを使わなくても実は、バリアで覆うだけでも倒せるんだけど、苦しくて暴れると皮に傷がつくと思って、バキュームで一気に空気を抜いたんだよね。
「なんでだ?」
なんでだ?ってなんだ?
酸素入って来ないんだぞ?
呼吸出来なかったら、倒れるよな?
んっ?
酸素とか二酸化炭素とかそういうのって、こっちでは認識されてないのか?
これって、前世だけの知識なのか?
「呼吸が出来なくなるから?」
「それで倒せるのか?」
えぇー!?なんでまだ疑問なんだよ!?
あー、もう面倒くさいな。
「サイジュ、右手で鼻つまんで、左手で口を押さえて?両方ともきっちりね」
実際に俺もこんな風にとやってみせる。
サイジュは首を捻りながら、同じようにやってくれる。
30秒ほどで、サイジュの顔が真っ赤になってきた。
苦しいでしょう?
「もういいよ?」
ぷはぁーーーとサイジュが大きく息を吐き出してから思いっきり吸う。
「魔物も今みたいな状態になるってことだよ?」
「なるほど、よくわかった」
サイジュはすーはーすーはーして、息と整えている。
「もうひとつ言ってた魔法はなんだ?」
覚えてたのか。
「あー、バキュームはバリアの中にある空気、今サイジュがスーハーしてるやつを抜き出すための魔法だな」
「抜き出すとどうなるんだ?」
えぇー!?
こっちの世界では、ホントにそういう知識がないんだな。
「口を開けて、呼吸しようとしたら体内に残ってる空気も一緒に抜き出せるから、すぐに倒れるぞ?」
肺って言おうと思ったけど、医療も確立してなさそうだよな?
ポーションで、病気も怪我も治るって父さんたちが言ってたしな。
ポーションのランクによって、治る怪我や病気も変わってくるらしいけどな。
そんなんだから、臓器の話をしてもダメっぽいよな?
「そのために2つ魔法を使ったのか」
「バリアだけでも問題ないと思うよ?ただ苦しくて魔物が暴れる可能性があるかなと思って、すぐに倒れるだろう方法にしただけだから」
皮に傷をつけたくなかったしな。
「その魔法は、俺が覚えるのは可能か?」
「可能か不可能かで言えば、可能なんじゃない?」
別に魔法を覚えるのに、制限とかないだろう?
「本当か!どうやって使えるようになった!?」
「俺はギルドの資料室で見つけて覚えただけだからな?」
俺がそう言うと、サイジュが変な顔をした。
何だよ?その顔は?
「俺も資料室の魔法の本を読んだけど、そんな魔法なんてなかったぞ?」
うそだー?
「あったよ?」
だって、人族の魔法は資料室で読んだものしか知らないからな?
なかったら、俺は覚えてるはずがないからなぁ。
「じゃあ、ギルドに戻ったらその本教えてくれ!」
「いいけど、受付とか買取とかを先にいかせてくれよ?」
「了解した」
お読みいただきありがとうございます!
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トーヤのテンションがあがります(笑)
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