アサラサダンジョンの戦利品
50エピソード突破です!
ありがとうございます!
「おっちゃん、買取いいか?」
「おう、いいぞ」
俺は、量が多いことを理由に個室でお願いしたいと告げた。
ガンヴォルグのおっちゃんは、何かを感じたのかすぐに了承してくれた。
「さて、移動したぞ?俺と坊主しかいないぞ?どんな秘密だ」
やっぱりバレてるのか。
見てもらうのが早いかな?
「内緒にしてくれよ?」
「もちろんだ」
アサラサダンジョンのラスボス戦の後、マリンのスライムストレージにどのくらい入るか、試してみたんだよ。
そしたら、アサラサダンジョンでのドロップや採取品は全部収納出来てしまったんだ。
すごくねぇ?
「マリン、魔石とか牙とか出してくれるか?」
『みゅ!〔うん!〕』
マリンから大量の魔石とか牙などが放出された。
「なんだこりゃ!?」
「マリンがランクアップしたときに、覚えた【スライムストレージ】ってスキルだ」
どう考えてもマリンから出てくる量ではないからな。
「アイテムバッグみたいなもんか?」
「わからない。でもたくさん収納出来る」
『みゅみゅ、みゅ!〔まだまだはいるよ、すごいでしょ!〕』
うんうん、すごいよ。
俺はマリンを撫でる。
「こりゃ、秘密なのは当たり前だな」
「だろ?」
マリンが攫われても困るからな。
アイテムバッグの代わりに出来ちゃうからな。
「これ全部、アサラサダンジョンのか?」
「そうだ」
ガンヴォルグのおっちゃんは、魔石を確認している。
「おっちゃん、Eランクへのランクアップに必要な分以外の魔石は次のランクアップ用に加算されるのか?」
「もちろんだ」
それならいいけど。
ならないなら、Eランクにアップできる分だけにしようと思ってたんだよな。
もったいねぇじゃん?
「しかし、すごい量だな」
「3階層から先は、人がいなかったからな。狩り放題だったぞ」
これからは、人もバラけるだろうけどな。
まぁ、もうクリアしたからいいけど。
「どの階層まで行ったんだ?」
んっ?
「10階層まで行ったが?」
「何!?」
ガンヴォルグのおっちゃんが目を見開いて俺を見ている。
なんだよ?
「アサラサダンジョンをクリアして来たのか!?」
「そうだが、それがなんだ?」
ガンヴォルグのおっちゃんは、デッカいため息を吐いて言った。
「Fランクでアサラサダンジョンをクリアしたのは、おまえさんが初めてなんだよ」
はぁっ!?
「ウソだろ!?」
下級ダンジョンだぞ!?
「こんなことでウソ言うはずがないだろう。それでこの量の魔石か。納得だぜ」
1〜5階層までのボスの魔石は、大銀貨5枚。
6〜10 階層までのボスの魔石は、金貨1枚。
ボス部屋にいたボス以外の魔石は、大銀貨3枚。
ボス部屋以外の魔物は、銀貨1枚。
と決まっているそうだ。
今回は魔石だけで、大金貨5枚くらいの計算になる。
だいたいな?
魔石の数だけなら、Dランクへのランクアップ条件も満たしているそうだ。
ちなみに250件らしいぞ。
「Eランクに、上がるって言ってたから、薬草もあるんだろ?」
ガンヴォルグのおっちゃんが、早く出せと言っている。
「マリン、薬草を出してくれるか?」
『みゅ!〔わかった!〕』
うわっ!
こんなに採取してたのか。
200束くらいまでは数えてたんだけどな。
ヒール草とかマナ草な。
あとは、雫草、雨雫草、雫雨草、霧花が10束ずつあるな。
傘花は大量にあるんだよな。
群生してたのを根こそぎ採取して来たからな。
これだけで100束くらいあるな。
あと砂漠薔薇があるけど、これは黄色っぽい茶色のやつだけにする。
「ミゲル、なんてものを採取して来たんだ!?」
なんか変なものあったか?
「何がだ?」
「何がって…。雫草、雨雫草、雫雨草、霧花、傘花、砂漠薔薇のことに決まってんだろっ!」
「それが何?」
なんかマズかったのか?
「これは、すごく希少なんだよ。ミゲルは他と同じ様に10本で1束にしてくれてるが、これらは1本ずつで、1件になるぞ」
マジか!
雫草、雨雫草、雫雨草、霧花は10束ずつあるぞ!?
100本×4だぞ!?
えっ?1本、銀貨1枚!?
傘花に至っては、100束だぞ!?
1,000本!?
これも1本、銀貨1枚!?
「ちなみに砂漠薔薇は稀少だから、1個で10件分になるぞ」
砂漠薔薇は1個だけだから油断した。
1個、金貨1枚だと!?
インベントリにまだたくさん入ってるぞ!?
1個にしておいて正解だったな。
しかしマジかよ。
採取の依頼達成件数が、全部で1,600件超えたぞ?
しかも買取金額が、金貨15枚とかになってるぞ!?
あれ?もしかして、Dランクになれんじゃないのか?
「おっちゃん?俺ってば"E"にランクアップして、さらに"D"にもランクアップ出来るんじゃないか?」
「…出来るな。って、レベルも25超えてるのか!?」
Dランクになるのに、必要なのはレベル25だったのか。
ステータスの数値を修正しておこう。
「うん、超えてる」
冒険者になる前からだけどなぁ。
「はぁ、そうかよ。あとはまだ買取に出せる物があれば出しておけ」
「マリン、あとは何が入ってる?」
『みゅみゅ!みゅみゅみゅ!〔はりねずみのはり!ふろっぐのどくとか!〕』
あー、そうだった。
「ビッグヘッジホッグの針とフロッグの毒とか爪とか皮とかがあるんだが、買取してくれるのか?」
「大歓迎だぞ」
そうなのか。
「マリン、出して」
『みゅ!〔うん!〕』
やっぱり5,000本の針はすごい量だよな。
カエルの方は、そうでもないよな?
「ビッグヘッジホッグ1匹分か?」
「そうだ」
「それなら、6,000本で処理するぞ」
「どうしてだ?」
5,000しかないぞ?
「ビッグヘッジホッグの針は、5,000〜7,000の間なんだ。だから真ん中の6,000となっている。数えるのが面倒だからな」
ガンヴォルグのおっちゃんは、ガハハハハと笑う。
「おっちゃん、それ5,000しかないから、5,000で処理してくれ」
わかってるのに、言わないのはフェアじゃないだろう?
「わざわざ言わなくてもわからんのだぞ?」
「そうかもだけど、気持ち悪いんだよ」
ガンヴォルグのおっちゃんは、ニヤリと笑った。
なんだ?
なんか試されてたのか?
まぁいいや。
ヘッジホッグの針は、1本、銅貨1枚らしい。
けど、今回はビッグヘッジホッグだ。
針のサイズもだいぶ違うらしい。
なので、ビッグヘッジホッグの針は、1本、大銅貨1枚なんだってさ。
だから、大銅貨5,000枚。
つまり金貨5枚。
カエルの方は、毒と爪と皮、全部合わせても大銀貨5枚。
うん。
数もなかったしそんなもんだろ。
あっ、王冠だけは別な。
忘れてたよ、王冠。
これは、ついてる宝石が本物だったらしくて、金貨8枚になった。
マジかよ。
俺はいらないからいいけど、欲しい人がいるんだと。
でもカエルの王冠だぞ?
今日の買取だけで、大金貨7枚超えたぞ?
すげぇ大金だ。
俺は、ガンヴォルグのおっちゃんから査定表を受け取り、シゴデキのお姉さんにランクアップの手続きをしてもらった。
無事にDランクに上がれたぞ!
★ステータス★
[名前] ミゲル
[年齢] 15歳
[ランク] D ランクアップ!
[職業] 火の魔法士
[レベル] 27(354)
[魔力] 12,531(125,316(+ 125,316))
(指輪の効果)
[体力] 7,518(75,189)
[スキル] ▼
[従魔] アクアスライム(マリン)
[装備] 魔力倍増の指輪
状態異常無効の指輪
《《隠蔽
[ギフト]
【快適亜空間】
※創造神アレクサンドリールからのお詫び》》
おしらせ
3月は【日曜日】【火曜日】【木曜日】【土曜日】に更新します。
お読みいただきありがとうございます!
もしよければ評価もおねがいしますm(_ _)m
トーヤのテンションがあがります(笑)
感想、誤字脱字報告もありがとうございます。




