アシーダのアサラサダンジョン6
「神様!いたら返事してくれねぇかな?」
いつもの如く頭に声が響いた。
『ミゲルよ。どうかしたのか?』
「このギフトについて聞きたいことがあるんだが」
『いいよ。どんなことだい?』
今現在、ものすごく困っているので、是非とも教えて欲しい。
ものすごく快適な睡眠から目覚めて、今日は煩わしいことがないといいな。
って、思ったんだよ。
そう思いながらダンジョンに戻ろうとしたら、いきなり煩わしいことになりそうなんだが!?
一気に不愉快になった。
「このギフトって、入った場所にしか出られないのか?」
『そうだが、なぜだい?』
やっぱりそうなのか。
「今、ダンジョンにいるんだが、入ったところにずっと人がいて出られないんだ」
しかもあのナインのエルフがいる。
なんでだよっ!
ふざけんなよ。
どれだけ俺の時間を無駄にさせる気だ。
神様は俺の状況を確認したようで、
『エルフのようだが?知り合いではないのかね?』
と、問いかけてきた。
知り合いではない。
知り合いだとは言いたくない。
「昨日、襲われてたから助けてやっただけ。関わり合いになりたくない。俺の苦手なタイプなんだよ!全くの赤の他人だ!」
上から目線の物言いと言い、地上に送れとか、可愛い私が云々とかさ?
何様だよっ!
イラッとするだけなんだが。
そもそもナインには、1ミリも興味がない。
神様は、ひとつ唸ってから、
『うーむ、何とかしたいのは山々なんだが、今すぐは難しいな』
そう言った。
マジかよ。
神様って、万能じゃないのかよ?
自由自在なんじゃないのかよ?
別のところに扉から出られないなら、しかたない。
だったらと、考えてたもうひとつの質問に切り替えた。
「それならさ、ここにいる状態で【転移】とかしたらどうなる?」
『うむ、それなら出られると思うぞ?』
よし。
「その場合は、【快適亜空間】はどうなる?【転移】した先で開けられるか?」
『もちろんだよ。ミゲルがギフトを発動したところが扉になるからね』
それなら、こいつに会わずに移動出来そうだ。
そもそもなんで、こいつがここに陣取っているわけ?
俺がここにいることは、知らないよな?
俺のことをつけ回してるわけじゃねぇよな?
もしそうなら、手段は選ばねぇからな?
それに俺は、さっさとランクアップしてしまいたいんだよな。
すでに魔石や牙が150を超えている。
誰もいなかったから、狩り放題だったしな。
あとは薬草採取をしたいんだよ。
ダンジョンなら、根こそぎ採取しても問題ないだろ?
だから、あのエルフはとてもジャマなんだよ。
「神様、ありがとうな」
『ではな、ミゲル。ダンジョンを楽しむと良いぞ』
「あぁ、そうするよ」
楽しむためには、ナインと遭遇しないようにしないとな。
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トーヤのテンションがあがります(笑)
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