魔導具をお願いしよう!
リアクション4,000突破です。
ありがとうございますm(_ _)m
嬉しいです(^o^)
どうしてもカレーが食べたかったのだが、やらねばならないことがあった。
そう、ターメリックの根、クミンの種、コリアンダーの種。
これを粉末にすること。
そんなわけで食材探しよりも先に、リランジュリンダさんのところへ行かなくちゃダメのようだ。
やっぱり入るのに、ちょっと躊躇する店だよな。
いくら認識阻害だってわかっててもなぁ。
苦笑いしながら店に入る。
「こんにちは!」
カウンターで何か作業していたレイチェルーヴァさんが顔を上げた。
「ミゲルくん!いらっしゃい。ミキサーかな?」
ダンジョン市でお願いしてたからね。
「はい、でも他に相談もあるんですけど」
レイチェルーヴァさんは、首を傾げて、
「相談?師匠の方がいいかな?」
うーん?
「出来れば2人ともに相談とか確認とかしたいですけど」
レイチェルーヴァさんは、わかった、ちょっと待っててと、奥の扉へと消えて行った。
向こうに居住空間があるのかな?
外は認識阻害がかかってるから、正確な全体像がわからないんだよね。
そんなことを考えていたら、
「おはよう、ミゲルくん。何か相談があるんだって?」
リランジュリンダさんとその後ろからレイチェルーヴァさんが扉から出てきた。
「すみません、お仕事中でしたよね?」
「大丈夫大丈夫!で、何が欲しいの?」
なぜか、ニッコニコなリランジュリンダさんが、ほらほらほらほらと急かす。
「えーっと、いくつか欲しいものがあるのですが、いいですか?」
「聞いてみないとわかんないから、ほら早く」
なんか面白がってますかね?
とりあえず欲しいものを、説明していく。
コーヒー豆を挽くミル。
乾燥させたココナッツの実を粗挽きにするミル。
スパイスを粉末にするミル。
「それって全部ミキサーの応用じゃないかしら?」
リランジュリンダさんの問いに、レイチェルーヴァさんが、
「そうですね、粉のサイズが違うだけなので出来ますよね」
おっ、やったね。
「これだけかしら?」
「えーと、まだあるんですが…」
またミルじゃないでしょうね?って顔が言ってる。
違うけど、大きくは違わないか?
「肉をスライスするものが欲しいのです」
「んっ?ナイフとかじゃなくて?」
「じゃなくて、ミンサーじゃないですけど、肉の塊をセットしたら、指定の厚さにスライス出来るものが欲しいのです」
「手作業じゃダメなの?」
だめなんです。
心折れます。
「大量にスライスしたいのです」
神様たちの分、父さんと母さんの分。
そして何より、大食いのホムラたちの分。
だから、魔導具があると、とてもとても嬉しい。
「レイチェルーヴァ出来る?」
「大丈夫だと思います」
良かった!!
「ありがとうございます!お願いします!」
助かったー。
これで、生姜焼きとか大量に作れるな。
「これで終わりかしら?」
いやいや、まだですよ?
むしろ、1番ないとダメなやつかも!?
「まだあります!魔石で動かす魔導コンロってあるじゃないですか」
2人は顔を見合わせて、頷く。
「それにオーブンがついてるのがありますよね?」
「あるわね」
それがどうしたの?って、クビを傾げてる。
美人ハーフエルフあざとい。
って、そうじゃない。
「そのオーブンって、火加減の調整ができないじゃないですか。それを温度設定出来るようになりませんか?」
魔石によって、一定の火力の出力にならないんだよな。
それだと、焦げるか生焼けになるか…。
失敗の未来しか見えないんだよな。
だからどうしても必要なんだよな、温度設定が。
いや、俺は【快適亜空間】にあるからいいけど、レシピを広めるためには、必要なんだよ。
「「温度設定!?」」
「はい、オーブン内の温度を指定した温度で保つように出来ませんか?」
一定に保つとか出来ないのかなぁ?
「温度設定したオーブンで、何を作るの?」
説明するよりクッキー食べてもらった方がわかりやすいかな?
「焼菓子…甘味ですね」
「甘味!?ドライフルーツじゃなくて?」
はい、違います。
俺は、2人にクッキーを差し出した。
「たとえば、こんなやつです」
2人はクッキーを手に固まってる。
食べてみてよ、早く早く!
急かしてみたら、恐る恐るクッキーを口にした。
「「!?!?!?」」
「うわーなにこれ!?」
「美味しい!!」
良かった、おいしくなかったら、オーブン考えてもらえなくなるところだった。
これで、作った方がいいかも?なんて天秤が傾いちゃったりしてないかな?
「これはどうやって焼いた?のかしら?」
「魔導コンロのオーブンにつきっきりで、焦げないように、生焼けにならないように頑張ったんです」
嘘です。
【快適亜空間】のオーブンで焼きました。
「この焼菓子?は誰でも作れるのかしら?」
「そうですね、温度設定の出来るオーブンがあれば…レシピは商業ギルドに登録しますよ?オーブンが出来ればですけど」
ここは、なんとしてもオーブンを作ってもらわないと!
そしたら、色々クリアになるんだけどな。
「ちなみに温度はどのくらいの温度かしら?」
「そうですね、他にも甘味や料理にも色々使えるので、100度から230度くらいまでで、10度刻みに設定出来るのが理想ですけど…あとは出来れば時間の設定も出来ると嬉しいんですけど…」
どうだろうか?
「レイチェルーヴァ、どう思う?」
「魔法陣と錬金術を組み合わせれば、あるいは…」
錬金術!?
そんなのもあるんだ?
今度調べてみよう。
「お願い出来ますか?」
「「もちろん」」
やった!
「でもさっきのミルの方を早めにお願いしたいです」
「了解です」
よかったー。
ってあれ?なんか忘れてないか?
「…あっ、もうひとつありました」
「なに?どんなの?」
でもこれって、魔導具になるのかな?
ただの道具?
「魔導具かどうか微妙なんですけど…」
「言ってごらんなさい?」
リランジュリンダさんが、そう言うので、
「もうあるのかも知れないんですけど、重さを計る計りなんですけど…」
計り自体はたぶんあるよな?
「計りはあるわよ?」
リランジュリンダさんは、レイチェルーヴァさんに目配せして、天秤を見せてくれた。
うん、そんな気はしてたけど、ちょっと違う。
「これって最軽量はどのくらいから計れますか?」
「1グラムからだよ」
レイチェルーヴァさんが答えてくれる。
あー、天秤でも1グラムから計れるんだっけ。
でもなぁ。
面倒なんだよな。
「出来れば、釣り合いを取るタイプじゃなくて、乗せたら何グラムって数字で分かるようなものが欲しいんです」
2人は、顔を見合わせている。
あれ?あんまり通じてない?
どう説明したらいいんだ?
「あー、体重計みたいな感じかな?」
あぁ!なるほど!
そう言えば体重計ってあるんだよな。
「イメージはそんな感じです。もっと細かく正確にグラムを計りたいんです」
「そんなに正確?精密なグラムを計ってどうするんだい?」
レイチェルーヴァさんが不思議がっている。
「さっきのクッキーとかを作成するのに必要なんです」
「あれはどうやって計ったんだい?」
あっ、しまった。
「天秤で頑張りました。日が暮れて、夜が明けるかと思いました」
ってことにしておこう。
面倒で大変だったよアピールしておく。
リランジュリンダさんが変な顔をしている。
「あのクッキーってのを作るのに、そんなに正確に計らないとダメなのかしら?」
「はい、大雑把にやると100%失敗します」
お菓子作りって、適量とかが通用しないんだよね。
「「そうなの!?」」
2人の声が揃った。
「はい、だから簡単に計れるものがほしいのですが…」
出来ませんか?と2人の顔を覗き込む。
「こっちも時間くれるかしら?ねっ?レイチェルーヴァ」
「はい、考えてみたいです」
良かった!
考えてくれるんだ!
「よろしくお願いします!」
オーブンと計りが出来れば、きっと焼き菓子とかも増えていくと思うんだよな。
「了解です。ミキサーとミンサーは持っていきますか?」
そうだった。
それもあったんだった。
「はい、お願いします!!」
俺は、大銀貨2枚を払って、ミキサーとミンサーを手に入れた。
思ったより高くなかったぞ。
ありがたい。
「では、よろしくお願いします」
「出来たら、リデルに連絡するよ」
【念話】かな?
俺はお願いして店を出た。
もちろんインベントリに早々に収納したぞ。
それから、市場をのぞいて、タマネギを見つけた。
肉はダンジョンチキンがあるから大丈夫だ!
あとは、ミルが出来てからだな。
お読みいただきありがとうございます!
もしよければ評価もおねがいしますm(_ _)m
トーヤのテンションがあがります(笑)
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