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ファイル1:エピローグ
その日は晩餐会が開かれた。
貴族や議員といった上流階級、それに真っ赤な手袋をした「管理者」さん。そういった限られた人しか参加出来ない晩餐会。
そこでは不思議なことに、その晩餐会のメインは「ポーション」だという。
そのポーションの名前は「ブラッディ・ポーション」
月に1度、参加者の中から順番に自家製の「ブラッディ・ポーション」
を提供する。
今夜はブルゼッケン議員。
ポーション名は「ロードフォッツ」。
どんな味なんだろうって?
ジュースの原液のように濃くてあまーい味なんだって。
だけどそのまま飲むと少し臭みがある。
まるで体が、人としてのナニカが拒絶するようなニオイ。
だから「管理者」は料理の前にとある物を出してくれる。
それが「青いポーション」。
中身は誰も知らない。
今回の晩餐会は長く漬け込んだらしく大盛況だった。
次も期待されてたけど、今度はブルゼッケン議員の息子さんが作るらしくてどうなる事やら。
だけどその息子さんはとても熱心に作っていてるらしいよ。
丁寧に丁寧に
思いを包み込ませて