表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
入院生活  作者: リスワラー
6/6

第六話 退院

「章くん、準備終わった?」


看護師さんが様子を見に僕の部屋まで来た。


「もう僕は退院するんだからわざわざ心配して見に来なくても大丈夫ですよ。」


やれやれ、今までだって大丈夫じゃなかったことなんてなかっただろうに…


「もう、章くんはまたそんなこと言って…いい?治ったからって調子に乗ってるこの時期が実は一番危ないんだよ!」


「はーい、もう100回は聞きましたよっと…」


ふぅ、これで準備完了!


「退院準備終わりましたー」


「はーい、お母さんももう来るからそれまでにみんなに挨拶しておいで」


あいさつ、あいさつかー、


「挨拶しに行くか〜、じゃあ、そこにいるみんな以外に挨拶する人いたっけ?」


看護師さんの後ろにぞろっとみんなが並んでいる。


「あ~、バレちゃいました?」


「そりゃね!てか、隠れようとしてたのそれ…」


〜2時間後〜


「うわ~、疲れたー」


「お疲れ様〜、なんか大変だったね」


「ホントですよまったく、」


まぁ、楽しかったからいいけど…


「まぁ、楽しそうだったしいいじゃないですか。」


「むっ、心でもよんだの?」


こんなくだらない会話もこれで最後。


「章、ほらもう行くよ、おばあちゃんたちも来てるんだから。あ、先生、どうもありがとうございました」


そう言って、頭を一度下げたら二人並んで病院を去る。


この光景だけは、何度見ても喜びと寂しさのまじる不思議な時間だ。


私はそう思いながら手を振り続けた。



入院生活は今回で最終回になります。

最後まで見ていただいた皆さん本当にありがとうございました。


面白いと思って頂けたらいいねや感想などで応援して頂けると嬉しいです。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 久しぶりの投稿、ありがとうございます! 最後まで楽しめました!
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ