第三話 病院食
子供達と別れてから病室で本を読んでいるとお昼ごはんがとどいた。
ちなみに病院のご飯は基本的に届けてもらうが、自分で返しに行くということになっている。
理由は知らない。
「いいなー、今日の献立美味しそうだよ!」
看護師さんはそう言うと病室を出た。
看護師さんにそう言われるだけでお腹が減る。
今日のご飯はー、
カツ丼、きんぴらごぼう、お麩の味噌汁
非常に美味しそうだ。
一般的に病院食は味気がないとか、パサパサしてるとか思われがちだが、実は意外とそんなことない。
病院食には基本的に、普通のご飯と低カロリー食が存在する。
まぁ、なんかこう、食事制限とか多い感じの子は
低カロリー食でそうじゃない子、つまり食事に関して特に制限のない子は普通の食事になる。
そして、多くの人が想像する病院食というのは
低カロリー食のことが多い。
むしろ、普通の病院食は美味しい上に健康にもいい素晴らしい料理なのである。
前に会った看護師さんなんて「油は正義!」って言ってたもんね!
ちなみに、ここの病院の食事は朝昼晩3食に加えて、
3時のおやつまでついてくる。
味はとても美味しい。
でも、ただ美味しいだけじゃない。
必要な栄養は全て摂れるし塩分が濃かったりすることは絶対にない。
ここの食事は量も決まってるからカロリーを気にしたりする必要もない。
ただ、僕は問題ないが、病院が決めた量ですら食べられない子だっている。
当然だ、入院している時点で食欲が無い子なんて大勢いるだろう。
そういう子を見ると、やはりとても可愛そうに感じられる。
食器を返すと、また暇になった。
なので、読みかけの本を読んで3時のかぼちゃプリンを待つことにした。
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僕の病院の病院食は本当に美味しかったですよ。