表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

能力者

作者: アッキー

空に浮かんだ雲が くじらや恐竜に見えたことがあるだろうか


包丁やナイフ ミサイルや重火器に見えることもある


そんな俺はひょんなことから

【くもをイメージ通りに具現化する能力】

を手に入れてしまった


そう手に入れてしまったのだ

神経質で考えすぎ 悲観的でネガティブと言われ続けた俺にとって

はっきり言ってこれはもう呪いである


幸い 能力は神様から もらったので もらった瞬間から下を向く生活が始まった


上を向いて歩こうとよく言うが 歩こう いや上を向いて歩こうと言う 歌がはやるということは 日本人がいかに 上を見ることを疎かにしていることの逆説的意味であり なんだかんだで上を見ずに生活することが可能であるという確かな証拠でもある


しかしその日は違った

快晴という天気予報を信じ、洗濯物を干し終え、趣味の 読書にいそしんでいた時

突然にわか雨が降り出す

本を読むのに夢中になりすぎて かつ外れた天気予報にイラつき、つい天をあおいでしまった


しまった と思った時には もうすでに雨雲を見てしまい その形が 大きな潜水艦に見え


(潜水艦!?やば)


空から潜水艦が降ってくる そう思って 身を屈めるも いくら待っても その衝撃は来ない


どういうことだと訝しみながら再度上をみる


すると 今まで 上を見ない生活で 気づかなかったが、 物干し竿には蜘蛛の巣が張ってあり



「なあに?お姉さんに遊んで欲しいの?うふふ」


この2年後、アラクネ美女【ミラ】と結婚することになるのはまた別の話である

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ