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妖魔皇女と三十路男  作者: 饗
5/5

皇女殿下と顔合わせ?

ベッドに倒された

その瞬間今まで職場で使用していたベッドとは違い、フカフカしている

これだけ広く寝心地の良いベッドだったらどれだけ眠れるだろう


息を吸い込み深呼吸をしたが、今はそこに関心している場合ではない

目を開けなければいけない

重い瞼を開けるとそこには


深紅の虹彩をした2つの眼が、隆一の両眼を見つめ続けていた。


不思議と身体を動かすことができない


倒れた隆一の腹の上に跨っている黒く長い艶やかな髪で深紅の瞳の持ち主は

喋っているように艶のある唇が動いている

しかし、その口から発せられる音の波が隆一の耳に響かない


「貴女、喋れないんですか?」


こちらの言葉は目の前に居る彼女の耳には響いているらしい、彼女は困り顔で首を小さく振り

喋れると意思表示をしている

その瞬間、彼女の美しい顔が視界からゆっくりと消える

消えたかと思えば、隆一の左首元に彼女の吐息がかかるのがわかった


こういう状況に陥ると、隆一も男性といて生を受けたのだ

目の前には良い匂いのする女性が腹の上に跨っており、挙句首元に吐息をかけられるとなると

だんだんと下腹部に反応が起こってくる

そう思った瞬間 首元にチクりと感覚が走った


倒れている隆一の身体は身体の体温が少し上昇した気がした

頭がふわりと気持ちがいい、酒を飲んで気分が高揚する感じだろうかその感覚に陥っていく


そうして2つの深紅の虹彩を持つ艶やかな女性の目が、隆一の目を見つめる

女性の目は先ほどとは違い目が座っている隆一と同じように酒を飲んだ後の様だ

しばらく目を合わせていると口が開く、隆一の鼓膜はその音の波を受け止めた


「隆一様ぁ、やっと会えましたわぁ」


そういうとまた隆一の視界から女性の顔は消え、吐息ではなく首元に顔を擦り付けるような感覚が

発起し、熱が伝わるのだった。




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