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妖魔皇女と三十路男  作者: 饗
1/5

自由になったけど…

「自由になったんだ!」


安く買った車の運転をしながら叫んだ、改めて規則だらけの生活に終止符を打ったことに心が躍っていた。

仕事の退職日が今日だった。

隆一はしばらく仕事はしないと心に決めている。

家族にも長い期間会えず、好きな場所に行けない、自分のしたいことができないなどいろいろな弊害が

この職場ではあった。

どうせこの窮屈な仕事を退職したからには自分の好きなことをさせてもらおうと考えているのだ。


今は午前10時、辞めた職場を出てて来る時間が少し遅れてしまったが約束12時には無事に到着するだろう

高速道路を走行し県境を超えるいよいよ新たな生活のはじまる新しい地へと入った


ついに居住地であるインターチェンジが見えてくる、隆一の乗る車は安すぎる車であるためETCなどはついていない

なので緑のランプがついている一般の料金所へ車を運ぶ


高速道路を利用した料金を払おうと料金所に到着する

料金所を訪れると異様な風貌のおばあさんが立っている

車を停車させ料金を払おうと財布を取るが目の前のばあさんはこっちを見ているだけで言葉を発さない

気持ち悪いなと思いつつ隆一はばあさんと目を合わせ続ける

こういう時 隆一は目を離さない、変に目を離せば相手の動きがわからなくなる

そうなれば何かされたときに対応が遅れるのだ


目を合わせたまま言う

「金を払いたいんだけど」

少し高圧的に言う、そうすると目の前のばあさんは車の前にある料金表示を指さした

目を離したくなかったため財布を一瞬見て適当な量の札を取る

料金分の札をまた一瞬だけ見て手に取りばあさんの持っているトレイにちょうどの額を置く


窓をすぐにを閉め

「不気味なばあさんだな」 と一言呟き車を動かすと


そこに広がっている景色は、隆一の知っている景色ではなかった





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