掃除
翌日、日曜日。目が覚めると詩夜葉はリビングに向かって行った。そこには既に起きていた桜がいた。
「おはようございます」
「うん、おはよう」
「昨日はよく眠れましたか?」
「うん、ぐっすりだったよ。桜は大丈夫?」
「はい、よく寝れました」
「そっか。それは良かったよ」
玄米を炊く時にはあずきを入れる。黒豆や粟、ひえ、はと麦を入れてみると食感が違って楽しめるし、多くの栄養を摂取できる。お粥には緑豆やクコの実、松の実、白きくらげなども良い。クコは目に良く、松の実は高血圧に、白きくらげは肌に良い。常備しておくと重宝する。クコは甘味があっておいしく、カレーライスやハヤシライス、スープ、炒め物にも使える。少し水につけてから使う。
「へぇ~」
「お粥も色々あるんだなぁ……」
「まあ、今回はシンプルなお粥でいいと思うけどね」
そう言いながら鍋の中に水を入れ、そこに昆布を入れた。そして火にかける。沸騰したら弱めの中火にして、アクを取り除いて10分ほど煮る。すると昆布だしが出来上がるのだ。それを器に入れて、そこに塩を一つまみ入れて完成だ。
「はい、出来たよ」
「ありがとうございます」
「じゃあ食べようか」
早速一口食べる事にした。うん……普通に美味しい……。これなら問題ないだろう。
「どう?」
「はい!とてもおいしいです!」
「良かった。それじゃあゆっくり食べなさい」
「はい!」
こうして元気よく返事をしてご飯を食べ始めた。さっきまであんなに落ち込んでいたのに今はもう笑顔になっている。本当に単純な子だ。でもその単純さが良さなんだろう。
「ところで今日は何をしますか?」
「うーん、特に何も考えてなかったけど、とりあえず掃除しようか」
「分かりました」
その後、二人で部屋の片付けをした。その後、少し休憩してから作業を再開した。その後は特に問題なく作業は進んでいき、夕方には終わってしまった。
「よし、終わったー」
「お疲れ様です」
「うん、おつかれさま。じゃあ夕飯の準備をしないとだね」
「はい。じゃあ私も手伝います」
「うん、お願いね」
それからしばらくして夕食が完成した。メニューはハンバーグとサラダとスープだ。
「美味しそう……いただきます」
「いただきます」
「うん、おいしい」
「ふふ、よかったです」
「いやぁ、料理上手だね」
「ありがとうございます。褒められると嬉しいです」
「うんうん、素直でよろしい」
「ふふ、ありがとうございます」
それからしばらくして、二人は食べ終えた。
「ごちそうさまでした」
「はい、お粗末様でした」
「いやいや、ほんとにおいしかったよ」
「ふふ、そう言ってもらえると嬉しいです」
「うんうん、これから毎日食べたいな」
「えっ!?? い、いいんでしょうか……?」
「もちろんだよ。むしろ歓迎するよ」
「あ、ありがとうございます!」そう言うと彼女は嬉しそうに笑った。その笑顔を見て、詩夜葉は思わずドキッとした。
「じゃ、じゃあさ……桜さえ良ければここに住まない?」
「えっと……それってどういう意味ですか?」
「そのままの意味。私の家で一緒に暮らしてほしいの」
「でも……迷惑じゃないんですか?」
「全然そんな事ない。詩夜葉は桜と一緒に暮らしたいし、桜にもそうしてほしいと思ってる」
「わ、私なんかがいいんですか?」
「いいんだよ。だって私達は家族なんだから」
「か、かぞく……」
「そう。だから遠慮なんてしないでほしいな」
「はい……!ありがとうございます」
こうして私達は同居することになった。それからしばらくして私達は食器を洗っていた。
「あの……一つ聞いてもいいですか?」
「ん、なに?」
「どうして私を引き取ってくれたんですか?」
「うーん、なんとなくかな。ほら私達って似てるじゃん。だから放って置けなくてさ」
「そう……ですね。確かに似ているかも知れませんね」
「でしょ?だからさ、気にせず甘えてきてくれて構わないよ」
「は、はい……」
「まあでも、無理はしないようにね」
「は、はい」
「さてと、洗い物終わり。じゃあ次は洗濯物を畳むかな。桜はどうする?」
「私も手伝わせてください」
「分かった。じゃあまずは下着からね」
「はい」
そして私達は協力して家事をこなしていった。




