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花宮桜

食事を終えた後、食器などを片付けていたら玄関の方からチャイムが鳴る音が聞こえた。誰だろうか?とりあえず行ってみることにする。ドアを開けるとそこには見知らぬ少女がいた。年齢は12歳ぐらいに見える。髪色は茶色だが、毛先に行くにつれて黒色になっている不思議な色合いをしていた。顔立ちはとても整っていて美少女と言える容姿をしている。服装は白いワンピースを着ていた。

「あの……どちら様でしょうか?」

「こんにちは。詩夜葉はこの子の保護者みたいなものです」

大人の女性が出てきて話した。

「そうなんですか」

「はい。それでこの子があなたに会いたいと言っていましたので連れてきました」

「そうなんですか……分かりました。上がってください」

「いえ、ここで大丈夫ですよ。ではまた今度会いましょう」

「はい、失礼します」

そう言って彼女は帰って行った。一体何だったんだろうか。まあいいか。とりあえず家に入ってもらうことにした。

「ごめんね。ちょっと待っててくれるかな」

「はい」

彼女をリビングに連れて行き、お茶を出す準備をした。その間に詩夜葉は部屋着に着替える。そして彼女と一緒にソファーに座って話を始めた。

「改めて自己紹介をするね。私は桐田詩夜葉だよ。君は?」

「花宮桜と言います。よろしくお願いします」

「こちらこそよろしくね。ところでどうして私の家に来てくれたの?」

「それはですね……私はお父さんとお母さんがいなくて、親戚のおばさんの家に引き取られることになったんですが、そこの人が優しくしてくれなかったんですよ。だから、ここに逃げてきたというわけです」

「なるほどね。そういうことだったのか……」

「はい。なのでしばらく泊めてもらってもいいですか?」

「もちろん良いよ。困った時はお互い様なんだから遠慮しないで頼ってね」

「ありがとうございます。これからも迷惑をかけると思いますがどうかよろしくお願いします」

「うん、分かったよ。何かあったらすぐに言うんだよ」

「はい、ありがとうございます」

その後、詩夜葉は彼女と色々な話をして、一緒にテレビを見たり、ゲームをしたり、本を読んだりした。最初は緊張している様子だったが、次第に慣れてきたようで、今では楽しそうにしている。彼女の境遇を考えると心苦しい部分もあるが、彼女が少しでも楽しいと思ってくれているのなら嬉しい。

「そろそろ寝る時間だね。布団は一つしかないけどベッドを使っていいよ」

「えっ!?いいんですか?」

「うん、いいよ。詩夜葉は床で寝ればいいだけだもん」

「すみません、ありがとうございます。それじゃあお言葉に甘えて使わせてもらいます」

「うん。おやすみ」

「おやすみなさい」

電気を消した後、詩夜葉は眠りについた。



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