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大丈夫は卑怯な質問

大丈夫という日本語には欺瞞がある。「大丈夫か」との質問は卑怯である。「大丈夫か」と尋ねられると、大抵の場合、「大丈夫」と答えがちである。質問者は相手を気にかけているのではなく、「大丈夫です」という回答を欲しいだけである。

「大丈夫か」を翻訳すると以下になる。

「お前が大丈夫かどうかなんて知ったこっちゃねえんだよ。俺が聞きたいのは、お前が大丈夫かってことだけだ。それ以外はどうだっていいんだ。さっさと答えろや。俺は忙しいんだよ。早くしろ。グズ野郎が。殺すぞ。あぁん?」


「大丈夫か」という質問は相手の反応を引き出すための常套句に過ぎない。「大丈夫かい?」と尋ねることで相手からの反応を引き出そうとする言葉であり、それが繰り返されれば、相手は「大丈夫ですよ」と言わざるを得ない。つまり、「大丈夫」とは相手を安心させるための言葉ではなく、相手を言いなりにするための言葉である。


どう見ても大丈夫ではない状態にある人に「大丈夫か」と聞くことは最低の発言である。この質問は卑怯である。相手は大丈夫でも大丈夫でなくても、社交辞令的には「大丈夫です」と答えざるを得ないことになる。『鬼滅の刃』の竈門炭治郎も「大丈夫ですか」と聞いて怒られていた。人の気持ちが分かる優しい炭治郎らしからぬ失敗である。


日本では大丈夫でない原因を作った人間が「大丈夫か」と質問することもある。人の痛みを考えない最低の発言である。単に相手に「大丈夫です」と言わせたいだけである。本当に大丈夫かどうかは関係ない。むしろ自殺しても関係ない。単に「大丈夫です」という回答を強要し、自分の責任を回避する保身第一の無能公務員体質が背景にある。そのような発言をしたら恨まれることは当然である。「大丈夫か」と言うより、「大変ですね」と言った方が良心的である。


保身第一の無能公務員体質は「本当に大丈夫な人ってどんな状態なんだろう?」と考える能力に欠けている。大抵の場合「大丈夫じゃないよね……」という結論に達するだろう。どうしても「大丈夫ですか」と質問したいならば、「大丈夫そうに見えませんけど」と加えるべきである。まともな人間ならば「眠れてないだろう」「食事できていないだろう」と頑張らなくて良い方向に働きかけるだろう。


「大丈夫ですか?」

「えっ……あっ、はい……大丈夫ですよ……」

「あぁ、うん!全然大丈夫そうだね!」

(嘘つけ)

このように言われて不快にならない人が果たしてどれだけいるだろうか。「お前は何様だよ」と言いたくなってしまう。「大丈夫ですか」と言われたら、「大丈夫です」と答えたくなる心理を利用することは卑劣である。相手が「大丈夫」と答えれば問題ないと錯覚している人間は詐欺師と同じ思考回路を持っている。


「大丈夫ですか」と尋ねることは、相手の気持ちを考えていない最低の発言である。「大丈夫か」という言葉は相手に「大丈夫です」と答えさせることによって自分の立場を守ることしか考えていない。「大丈夫か」という質問を安易に使ってはならない。「大丈夫か」という質問を濫用してはならない。


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