この宇宙の成り立ち その1 地球人が宇宙を支配している理由
この宇宙は宇宙法典によって、それぞれの星族が平等だということになっているが、実際には違う。我々地球人がこの宇宙でもっともすぐれた星族であるということになっており、この宇宙を事実上支配している。
我々地球人は知能で優れているわけではない。我々地球人よりも優れた星族、例えばコッパニオン星人やルートギエル星人などがおり、我々地球人が使用する宇宙船、建築物、日用品、衣服、その他多くのものは彼らの宇宙法術を使って造ったものである。
宇宙法術と地球人が使っている科学技術とは違い、他の星族たちは我々地球人が使うのとはまったく違う法則に基づく技術のようなものを使っている。彼らコッパニオン星人やルートギエル星人が言うには、宇宙法術はこの宇宙の法則に従った術であり、地球人の科学技術はその法則をまったく無視したデタラメなものであるらしい。
今挙げた2つの種族が発明した宇宙法術を使った器物を地球人たちは使っている――彼らがそれらを発見した所を我々地球人は見たことがないので、実際は発明したのかどうかは地球人はしらない。彼らはそれを生まれつき知っているのかもしれない。
地球人は肉体がすぐれているわけでもない。
地球人の肉体はもろく貧弱で寿命も短い。この宇宙の中でも最も貧弱な星族の一つだと言ってもいいだろう。地球人よりも肉体のすぐれた種族はそれこそ星々の数だけある。
特に肉体再生能力を持つ灼熱の惑星エプレシオンに住むエプレシオン星人や、その身体の性質を様々に変え宇宙のどんな環境でも生息することが出来るブラトリム星人などは、その特質するものだ。
では、なぜ我々地球人がこの宇宙の支配者になっているのだろうか?
それはただ一つの能力によってである。それは『嘘をつく』という能力だ。『嘘をつく』能力によって、地球人は宇宙を支配している。
我々地球人には理解できないが、他の星族たちは嘘をつかない。嘘をつかないがゆえに、我々地球人に騙され、利用され、奴隷のように支配されているのである。