第1章 とりま異世界放浪 2話 お前誰だよ!?
どこからともなく声が響いた。いや、正確に言うならば脳内に語りかけられた感じだ。
耳で聞こえたわけではないのだ。
まずは言わさせてください。
「お前誰だよ!?てか脳内に語りかけられたのとか初めてだし!?誰もいないのに声だけ聞こえるし!?怖い怖い!異世界怖いよ!?」
ふぅ…久々に取り乱してしまった。ん?久々でもないか…さっきあたふたしてたわ(笑)
(落ち着いてください。後、うるさいのでとりあえず黙ってもらえますか?)
わーお…辛辣ぅ。
何この待遇。いきなりジャングルに放置され、語りかけられてびっくりして慌てふためいたら罵られたよ!?
やだもうほんと異世界怖い…
(割と素直な方なのですね。良かったです。では、まずは先程「ステータスチェック!」(笑)って叫んでたのでステータスをオープンさせていただきます。)
なんか馬鹿にされてるんだけど!?(笑)とか付いちゃってんだけど!?
すると俺の目の前に半透明の硝子のようなものが浮かび上がる。そこには…
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❪ 名 前 ❫ 斎藤 和也
❪ 年 齢 ❫ 26歳
❪ 種 族 ❫ 異世界人〘人間〙
❪ レベル ❫ 1
❪ 体 力 ❫ 104
❪ 魔力量 ❫ 37
❪ 攻撃力 ❫ 63
❪ 防御力 ❫ 42
❪ 魔攻力 ❫ 21
❪ 魔防力 ❫ 29
❪ 俊敏力 ❫ 78
❪ スキル ❫ なし
❪固有スキル❫ ナビゲーション
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ほう。割と色々あるなぁ。体力は俗に言うHPだろうなぁ。魔力量ってなんだ?MPかな。そんで攻撃力、防御力、魔攻力に魔防力に俊敏力かぁ。ふーん…
てかさ?弱くね?え?俺の種族異世界人ってなってるけど?なに?異世界に来たら恩恵みたいなのないの?ないのぉぉ!?厳しい、厳しすぎるぜ異世界さんよぉ…
スキルなしの固有スキル持ちかぁ…しかもそれがナビゲーションて…どうせあれだろ?チュートリアルみたいなもんだろ?
「恩恵無さそうだし、固有スキルナビゲーションとかクソじゃん…」
(ほう?私がクソですか?なるほど。我が主様は私が必要ないようですね。この世界の知識、魔力の使い方等々、色々とお教えしようと思いましたが…理解及び把握致しました。ではこれより永久スリープモードに入ります。)
「待て待て!冗談!冗談っすよ!?クソじゃないっす!めっちゃいるっす!」
(はぁ…かしこまりました。癪にも主様には逆らえないので。チッ。)
ため息つかれちゃったよ…しかも舌打ちまで!?ま、いいか…
「とりあえず色々と説明よろしくお願いします!」
(ではまず私の自己紹介から致します。私は主様、斎藤和也様の固有スキルのナビゲーションにございます。気軽にナビちゃんとでも呼んでください。)
「ナビちゃんってお前女かよ(笑)」
(一応性別上でしたら女ですが?因みに主様の目の前に姿を見せることもできます。姿は主様の脳内から参考にさせていただきますが。)
ナマ言ってすいませんでしたぁぁ!(土下座)俺好みの姿になれるとか役得かよ!?うんうん!俺得じゃん!最高かよぉぉぉぉ!
目の前が淡い光に包まれ段々と輪郭を帯びていく。するとそこには全裸のおかんが立っていた。
書きだめの2話になります!




