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天然の鈍感は可愛い

作者: 神童サーガ


「ナオ君〜!!」



 初めまして、河村(かわむら) (すなお)です。

 皆から(約一名以外)は、ナオって呼びます。

 今、僕の名前を呼んだのは友人のセツナ君。



「ナオちゃん!!」



 この子は、女友達のサクラちゃん。



「・・・直」



 この子が例外の女友達のマナちゃん。

 とりあえず僕の友人達です。

 セツナ君の性格は、犬みたいだけどガタイが良い。で、僕に毎回抱き付いてくる一人。

 サクラちゃんは、甘えんぼな子犬みたい。で、僕に毎回抱き付いてくる第二号。

 マナちゃんは、一番大人で猫みたい。セツナ君はツンデレと言ってるけど分らない。



「セツナ君どうしたの?」


「デート行こうよ〜」


「逝って来い」



 抱き付きながら言うセツナ君。マナちゃんも相変わらず冷たい反応だね。



「ナオちゃん私と行こうよ!!」


「お前だけ炒って来い」



 炒ったらダメじゃないかな?



「・・・直はどうしたいの?」


「僕?う〜ん。公園でのんびりしたいなぁ」



 あまり出掛けると二人が、周りに迷惑かけるし。



「マナちゃんは、それで良い?」


「・・私は本読むから」



 良いなぁ。僕も持って来れば良かったなぁ。

 そして、皆で公園に向かった。その時も、二人は僕に抱き付いてる。ちょっぴり迷惑かな。

 芝生に座るみんな。



「これ読む?」



 マナちゃんが、本を貸してくれた。



「つまんない〜」


「ナオちゃん膝枕!!」



 セツナ君の言葉に続けと、サクラちゃんが膝枕を強要してきた。



「僕なんかじゃダメだよ」


「柔らかくて良いじゃん!!」



 僕の抗議も無駄だった。マナちゃん・・・お願いだから助けてよ。本読んで無いで。



「・・・あまりしつこいと嫌われるよ?」



 マナちゃんの発言に石になった二人。

 その方が嬉しいけど、ってマナちゃんの小声が聞こえたけど意味が分からなかった。



「好かれてるね。直」


「え〜モテないよ。僕」



 だって、今までモテたことなんて無かったし。



「(鈍感なんだから。まぁそこが可愛いんだけど)」


「(可愛いなぁ〜やっぱり俺の嫁にしたいぜ)」


「(やっぱ私は好きだよ!!)」




 マナにセツナにサクラは、それぞれ直が好きなのです。でも、鈍感な直のせいで、苦労人な三人。

 自分は、三人以外に嫌われていると思っている直です。



「どうしたの?三人共?」


「うぇ?」


「何でも無いわ」



 吃ったセツナを無視して答えたマナ。

 みんなは、首を傾ける直を見て可愛いなぁ、と思ってる。

 正確には、マナ以外萌えてます。



「マナちゃんってツンデレ?」


「はあ?」



 急に言われた発言に真っ赤になったマナ。



「セツナ君が言ってたの」


「セーツーナー!!」



 マナは、赤い顔のまま本の“角”で殴った。しかも容赦無く。



「うわぁデレじゃなくて怒ってるよ」



 サクラは、この場に不釣り合いな発言をしてる。



「ハァハァ・・・ツンデレって・・・」



 動揺してるマナ。両手で顔を押さえてる。しかも、直はクールじゃないけど可愛い、と思ったらしい。



「ねぇ・・・ナオちゃん」


「な・・・なに!?」



 急に抱き付かれて顔を赤らめる直。胸が・・と小さい声がしたが、運が良いのか悪いのか、誰も聞いて無い。



「なぁ〜ナオ君さ、俺のこと好き?」



 場違いな発言をしたのは、復活したセツナ。

 一瞬止まって、ハッとした。



「う、うん・・・」



 直の曖昧な返事に、興奮したセツナ。



「・・・」



 マナの場合は、二人みたく積極的になれないから、黙るしか無い。



「どうしたの?マナちゃん」



 何でも無いよ、と笑顔で言ったが陰りがある顔だった。



「顔色が悪いよ?」



 顔を覗かれてるから、直の上目遣いに動揺してるマナ。



「あ、いや・・・これあげる!!」



 直に投げ渡したのは、キャンディーだった。一種の照れ隠しです。

 サクラは、ツンデレ来たぁ、と思ったみたいだ。



「何すんだぁー?」


「ナオちゃんって好きな人いないの?」



 セツナを無視したサクラは言った。他の人も気になったらしく、耳をダンボにしてる。



「え・・・好きな人?・・・・ん〜。いるよ」



 一時停止した。分りやすく。

 顔が引きつってるみんな。呪ってやる、と物騒なことを考えてる。



「三人共好きだよ?」



 典型的に、ズゴーっと転んだ。

 マナは、やっぱりか、と分ってたらしい。



「あれ?僕、変なこと言った?」



 三人は、更に直が好きになったのは言うまでも無い。

 ライバルが増えたら、三人は力を合わせて、倒すだろう。

 直にバレないように・・・。


ホントは、マナ贔屓にしたかったけど、他の二人も好きだから止めた。

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